こんにちは、K2 College編集部です。
今回は、ティー・ロウ・プライス・ジャパンが運用する「ティー・ロウ・プライス C・アプリシエーションB(H無)」について解説します。
「キャピタル・アプリシエーション」という名前からすると、ガンガン値上がり益を狙うような、かなり攻めたファンドなんですか?
実はその逆で、この戦略の最大の特徴は「下値の硬さ(守り)」と「中長期的な成長(攻め)」の両立にあります。米国で30年以上の実績を持つ、同社を代表する看板戦略を用いたバランス型のファンドなんです。
具体的な運用の中身や、なぜ多くの投資家に選ばれているのか、一緒に勉強していきましょう。
- ティー・ロウ・プライス C・アプリシエーションB(H無)とは?
- ティー・ロウ・プライス C・アプリシエーションB(H無)の組入銘柄
- ティー・ロウ・プライス C・アプリシエーションB(H無)の運用パフォーマンス
- ティー・ロウ・プライス C・アプリシエーションB(H無)の類似銘柄との比較
- 【まとめ】中長期で「負けない運用」を目指すなら有力な選択肢
ティー・ロウ・プライス C・アプリシエーションB(H無)とは?

こちらの銘柄は、個別企業分析に基づく厳選投資に加え、株式・債券・短期金融資産を組み合わせた機動的な資産配分が特徴です。
市場動向に応じて配分比率を調整し、資産毀損リスクを抑えながら着実な長期成長を目指します。
ティー・ロウ・プライス独自の調査力を、銘柄選定だけでなく「守りの運用」にも活かしている点が強みです。
こちらの銘柄は、具体的にどのような運用を行っているのでしょうか?
徹底した調査で選んだ銘柄に投資しつつ、相場の波に合わせて「株・債券・現金」の比率をプロが機動的に入れ替える運用です。銘柄選びと資産配分の両面で、着実に「守りながら増やす」スタイルと言えます。
ティー・ロウ・プライス C・アプリシエーションB(H無)の組入銘柄

マイクロソフト、エヌビディア、アップル、アルファベット、アマゾンといった、世界のテクノロジーを牽引する米国企業が中心となっています。
情報技術セクターの比率が高く、AI・クラウド・半導体といった成長分野への明確な傾斜が読み取れます。
一方で、ヘルスケアや公益事業も組み入れられており、成長一本足ではなく一定の分散も意識した構成です。
上位10銘柄の合計構成比は約30%台と、テーマ型ファンドとしては過度に集中しすぎないバランスに抑えられている点も評価できます。
個別株を一社ずつ選ぶより、このファンドでまとめて持つ方が手間も少なくて良さそうですね。
そうですね。
マイクロソフトやエヌビディアなどの成長企業を個別に判断するのは大変ですが、このファンドならプロの目利きで米国の成長企業群をまとめて保有できます。
テック中心とはいえ、思ったほど極端に集中していない印象もあります。
その通りです。情報技術への比重は高いものの、ヘルスケアや公益事業も組み入れられ、上位10銘柄で約30%台とバランスも意識されています。
資産形成の主軸というより、成長を取りにいくサテライト枠として使うのが現実的でしょう。
ティー・ロウ・プライス C・アプリシエーションB(H無)の運用パフォーマンス


設定(2025年11月14日)から間もないですが、設定来騰落率は+1.45%となっています。
直近1ヶ月は-0.19%と足踏み状態ですが、純資産総額はすでに2,297億円を突破。
この短期間での資金流入額を見れば、投資家からの期待の高さが伺えます。
機動的な資産配分を行う「守りながら増やす」スタイルは、これからの資産づくりの中心として、長く付き合っていける頼もしいパートナーといえるでしょう。


運用管理費用(信託報酬)は、年率1.2375%(税抜1.125%)と明記されており、委託会社・販売会社・受託会社への報酬がそれぞれ含まれています。
さらに、売買委託手数料などのその他費用も別途発生するため、実際の総コストは年1%台半ばになる可能性があります。
この水準はインデックスファンドと比べると明らかに高く、アクティブ運用としての付加価値をどこまで評価できるかが、投資判断の分かれ目になります。
このファンドは万人向けというより、使いどころを選ぶ商品という印象ですね。
まさにその通りです。高い成長実績と引き換えにコストも負担する設計なので、資産形成の主軸ではなく、成長を狙うサテライト枠として位置づけるのが現実的でしょう。リターンとコストの関係を理解した上で使うことが前提になりますね。
ティー・ロウ・プライス C・アプリシエーションB(H無)の類似銘柄との比較

ティー・ロウ・プライス C・アプリシエーションB(H無)は年率1.2375%と、アクティブファンドとしては標準的な水準です。
同種のグローバル成長型アクティブファンドと比べても、コスト面で極端に高いわけではありません。
最終的な判断軸は、企業成長を重視したボトムアップ運用にどこまで納得できるかでしょう。
インデックスファンドの代替ではなく、あくまで「成長を狙うサテライト枠」として位置づけるかどうかが、選択の分かれ目になりそうです。
比較表を見ると、同じティー・ロウ・プライスでも「H無」と「H有」がありますよね。コスト(実質信託報酬1.2375%)や購入時手数料(3.3%)は同じなら、結局どっちを選ぶのが良いんでしょうか?
ここはシンプルで、「為替リスクを取るか取らないか」が最大の分かれ目です。
なるほど。
あと、真ん中の「MSVグローバル資産配分ファンド」は購入時手数料0%で、1年リターンも17.98%と出ています。こっちの方が無難に見えるのですが。
確かに入口コストは魅力です。ただ、実質信託報酬は1.4575%とやや高めで、タイプも「資産配分(バランス)」です。ティー・ロウ・プライスは企業成長を取りにいく色が濃い一方、MSVは配分で整える設計。
どちらが正解というより、「成長を取りにいくサテライト枠」が必要ならティー・ロウ、安定感や分散を優先するならMSV、という整理がしっくりきます。
【まとめ】中長期で「負けない運用」を目指すなら有力な選択肢
いかがでしたでしょうか。
今回は、米国で30年以上の実績を持つ看板戦略を導入した「ティー・ロウ・プライス C・アプリシエーションB(H無)」について解説しました。
本ファンドは2025年11月の設定から間もないながら、すでに純資産総額2,297億円を突破しており、投資家からの極めて高い期待が伺えます。
「守りながら増やす」という機動的な資産配分と、プロの目利きによる厳選投資を両立させている点が最大の特徴です。
一方で、実質的なコストが年率1%台半ばになる可能性があるため、インデックスファンドと比較した上で、そのアクティブ運用の価値を冷静に見極める必要があります。
設定来のパフォーマンスは非常に魅力的ですが、やはりインデックスと比べるとコストの高さが気になります。
そうですね。ただこのファンドの価値は、単なる成長だけでなく、相場が不安定な時の「守りの強さ」にあります。コストを単なる支出ではなく、プロによるリスク管理への対価として納得できるかが、投資判断の分かれ目になるでしょう。
初心者がその付加価値を正しく判断して、自分のポートフォリオに組み込むのは少し難しそうです。
おっしゃる通りです。だからこそ、我々のようなIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)に相談して、全体のバランスを見極めながら「正しい投資先」を選定することが、長期的な資産形成において非常に重要です。
まとめ
- マイクロソフト、エヌビディアなど米国の成長企業を中心に厳選投資し、AI・クラウド・半導体といった成長分野を取り込むアクティブファンド
- 設定来+1.45%、直近-0.19%と足踏みも純資産は2,297億円突破。
- 分配金を出さず再投資を重視する設計を活かし、長期で成長を狙うサテライト枠として活用しよう
「ティー・ロウ・プライス C・アプリシエーションB(H無)」が示すように、徹底した個別企業分析を武器に、米国の成長企業へ分散を効かせながら投資を行う極めて質の高いアクティブファンドが存在します。
そのため、誰もが手にできる市場平均という標準的なライン(偏差値50)で満足するのではなく、実質信託報酬1.2375%というコストの先にある「プロの卓越した目利き」を盤石なインデックス投資に組み合わせることで、市場平均を一歩リードする「偏差値60」の資産運用の実現を目指していきましょう。
※『海外投資入門書(マニュアル)』はこちら(無料)【NEW】
著者プロフィール

-
投資家、現役証券マン、現役保険マンの立場で記事を書いています。
K2アドバイザーによって内容確認した上で、K2公認の情報としてアップしています。
最近の投稿
この投稿へのトラックバック: https://media.k2-assurance.com/archives/35938/trackback





















