こんにちは!K2 College編集部です。
今回は富国生命保険相互会社の医療保険である「ワイドプロテクト」を解説します。
2022年4月に発売された新商品であり、最近流行りの一時金タイプの更新型の医療保険ですが、予防するための特約が出てくるなど様々な内容のものがあります。特約もたくさんあると悩んでしまうことが多いと思いますので、簡単にそれぞれの特約も含めた形で解説をしていきます。
特約に金額に、いじれるものがいろいろありすぎてよくわからないです。
そうですよね、結果として沢山入ってしまうことも多いと思います。
必要な保障とそうでない保障をわけていけるとよいですね。
今回の記事では「医療保険」について解説しつつ、各特約に関しても確認をしていきます。医療保険に加入している人から、これから加入を考えている人もぜひ参考にしてください。
- 富国生命は歴史は長いが規模は中堅
- 自由にカスタマイズできる一時金タイプの医療保険
- 自由といえども制限あり
- 契約はしないでください
富国生命は歴史は長いが規模は中堅
◆会社概要
日本国内の保険会社としては、長い歴史を持つ会社です。元来は根津嘉一郎が興した徴兵保険会社であり、富国徴兵保険(通称:富国徴兵)と称していた。
戦後、生命保険会社に転換。旧根津財閥系企業に属すが、のちに日本勧業銀行と親密な関係を築き、「勧銀十五社会」(のちに第一勧銀グループとなる)のメンバーとなる。このため、現在も同行の後身である「みずほコーポレート銀行」と「みずほ銀行」が属すみずほフィナンシャルグループとは親密な関係を保っている。また、旧安田生命保険(現明治安田生命保険)とも親密な関係であり、同社の合併までは顧客サービスなどの面で提携を行っていた。
2006年(平成18年)に共栄火災海上保険株式会社(以下「共栄火災」)と業務提携。 共栄火災の子会社だった共栄火災しんらい生命保険株式会社の株式の80%を譲り受け、2008年(平成20年)2月1日、「フコクしんらい生命保険株式会社」に社名変更した。
設立:1923年11月
総資産:7兆3,893億円(2022年3月31日時点)
保有契約高:24兆6,501億円(2022年3月31日時点)
◆格付情報
R&I:AA-(2022年8月1日時点)
S&P:A(2022年8月1日時点)
Moody’s:A2(2022年8月1日時点)
◆ソルベンシーマージン比率
1,274.3%(2022年3月末時点)
あまり聞かない会社ですが、大丈夫でしょうか?
歴史は長いのですが、知らない方が多いかと思います。最近では俳優の斎藤工さんが出演しているCMがあるようです。
会社規模としては中堅くらいですが、格付けやソルベンシーマージン比率からも信頼に値する会社です。
自由にカスタマイズできる一時金タイプの医療保険
◆医療保険(ワイド・プロテクト)
短期入院から長期入院までというキャッチコピーの通り、ハイブリッド型の保障の医療保険であり、短期の入院の日帰り入院から30日までの入院には「入院一時給付金」という一時金タイプの給付金、長期入院の31日~120日目には従来通りの日額保障である「長期入院給付金」という2種類の給付金が組み合わさっている商品になっています。
主契約
入院一時給付金
給付金額:10万円~30万円(5万円単位)
被保険者の日帰り入院から入院日数(30日まで)にかかわらずまとまった一時金を受け取れるもの。1回の入院につき1回、通算100回が限度。ただし、8大生活習慣病による入院の場合は無制限で支払い。
長期入院給付金
給付金額:3,000円~20,000円(1,000円単位)
入院日数が30日以上になった場合は超えた分の日数に応じて90日まで給付。
(入院31日目~120日目が対象)
通算1,000日、ただし、8大生活習慣病による入院の場合は無制限で支払い。
手術給付金
入院中の手術:入院一時金給付金の50%
外来の手術:入院一時金給付金の20%
放射線治療:入院一時金給付金の50%
特約
生活習慣病入院特約
給付金額:10万~30万円(5万円単位)
8大生活習慣病による1日以上の入院を保障
重度生活習慣病治療特約
給付金額:50~200万円(10万円単位)
7つの重度生活習慣病で所定の状態に該当したときに支払い。
生活習慣病重症化予防特約 ※医療保険のみだと付帯不可
給付金額:5万円を1回限り
「高血圧症」「脂質異常症」「高血糖症」で、投薬治療を開始したときに支払い。
女性疾病入院特約
給付金額:10~30万円(5万円単位)
女性疾病による1日以上の入院を保障
女性疾病重症化予防特約 ※医療保険のみだと付帯不可
給付金額:5万円を1回限り
「子宮筋腫」「子宮内膜症」「子宮腺筋症」で、投薬治療を開始したときに支払い。
がん診断治療特約
給付金額:50~200万円(10万円単位)
がん(悪性新生物)と診断確定された場合に保障。
(上皮内新生物に対する入院を含む)
先進医療特約
先進医療を受けた場合に支払い。支払額を通算して2,000万円まで。
移植医療特約
所定の移植術を受けた場合に1,000万円まで保障。
造血幹細胞移植術のドナーとなった場合にも30万円を支払い。
特定損傷特約
給付金額:5万円、10万円
不慮の事故による骨折・関節脱臼・腱の断裂を保障
支払は通算して10回を限度。
最近は一日入院するといくら、ではないものも出てきているんですね。
大手国内生保で取り入れられるようになってきました。
入院が短くてもしっかり支払われる、というのは魅力ではありますね。
自由と言えども制限ありの保障
商品解説
最近でてくるようになった一時金タイプの医療保険です。特徴は8大生活習慣病に対しては支払日数が無制限であるところと、移植に対する特約がある点です。
また、各特約それぞれで設定金額を変えられるので比較的自由に金額を決めることが可能ですが、未来のとびらと一緒の契約でないと、せっかくの売りである投薬治療が付帯不可になっています。
契約例
契約年齢:30歳 男性
入院一時給付金:20万円
長期入院給付金:6000円
手術給付金:10万(入院中)、4万(外来)、10万(放射線治療)
生活習慣病入院特約:10万円
重度生活習慣病治療特約:50万円
がん診断治療特約:50万円
先進医療特約:あり(通算2,000万円)
移植医療特約:あり(通算1,000万円)
保険期間:15年
払込期間:15年
払込頻度:月払
保険料:3,245円
特約がたくさんついているのもあり、コスパがよいのか判断しにくいですが、1~30日までをまとめて考えているので、そもそも保険料が高めであり、なおかつ更新が15年後にあります。また、手術を伴う入院の場合、主契約が日額給付の医療保険よりも給付金が少なくなりがちである点は注意です。長期入院に対しての保障が別途あるという点では、入院期間が長くなる病気を心配している人にはメリットですね。
自分が心配な病気にあっているかが大事なんですね。
そうですね、病気によっての平均入院期間等があるので、心配な病気が具体的にあれば、備えたいものに適切に備えていくことができます。
契約はしないでください
一時金のタイプなので、保険料が高めに設定されており、なおかつ更新ありのものなのでコスパの面でオススメできません。現在加入している人や、迷っている方は一度ご相談ください。
※無料相談はこちら
また、日本では健康保険等に加入していると、一か月の支払額が一定以上になった際には高額療養費制度があり、収入にもよりますが一定金額を準備できていれば、ある程度は備えられるようになっているので、過剰に持たないよう注意が必要です。
そのような制度もあるため、準備の方法は医療保険だけではありません。貯蓄等で準備することもできるので、こちらも参考にしてください。
収入によって備える金額が変わってくるんですね。
そうなんです。備えておく金額は高額療養費制度の収入範囲にもよるので、お一人お一人準備する必要がある金額が違ってきます。ご相談ください。
※無料相談はこちら
まとめ
- 一時金タイプは保険料が高い
- 更新型はコスパが悪い
- 備える金額は一人一人違うのでご相談を
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