第一フロンティア生命 プレミアレシーブ2 定期支払金付積立利率変動型終身保険(通貨指定型)

こんにちは、K2 Collage 松本です。

今回は第一フロンティア生命の終身保険プレミアレシーブ2を解説します。銀行から勧められて契約されている人が多いのではないでしょうか。

「退職金の運用をしましょう」と勧められて加入しました。

一番多い勧められ方です。契約時期によって積立利率が違うので、現在の積立利率がどれくらいなのか? 既に契約している場合は、保険証券を見て積立利率を確認してみましょう。

  • 第一フロンティア生命は第一生命の完全子会社
  • 毎年一定の金額か指数連動した金額を受け取れる一時払外貨建終身保険
  • 10年後の解約返戻率は143%、実質利回りは年4.35%
  • 契約はしない。既に契約している人は個別に相談してください。

第一フロンティア生命は第一生命の完全子会社

会社概要

日本の生命保険会社で、第一生命保険(現・第一生命ホールディングス)(90%)と損害保険ジャパン(10%)の2社によって株式を保有してきたが、2014年3月、損害保険ジャパン(当時)保有分の株式10%を第一生命保険(当時)に譲渡し、第一生命保険(当時)の完全子会社となりました。

設立:2006年12月1日
総資産:9兆9,370億円(2022年3月31日時点)
保有契約高:9兆8,344億円(2022年3月31日時点)

格付情報

R&I:AA- (2022年7月1日時点)

ソルベンシーマージン比率

516.8% (2022年3月末時点)

初めて聞く保険会社ですが、第一生命の子会社なんですね。

銀行の窓口販売が主流なので、一般的な知名度はありませんね。
ただ、親会社は第一生命ですし、格付けも十分に信頼に値する会社と言えます。

毎年一定の金額か指数連動した金額を受け取れる一時払外貨建終身保険

終身保険 イラスト イメージ 英語

契約概要

商品名:プレミアレシーブ2
正式名称:定期支払金付積立利率変動型終身保険(23)(通貨指定型)
契約年齢:0歳〜90歳

運用通貨:米ドル、豪ドル、日本円
保険期間:終身
積立利率:10年ごとに更改
プラン:基本プラン/指数プラン
受取方法:毎年定期受取
告知:なし
払込期間:一時払
払込頻度:一時払
最低保険料:USD 10,000 or AUD 10,000 or 300万円

商品解説

一時払の終身保険です。基本プランと指数プランの2つのプランがあります。

基本プランは契約時の積立利率によって毎年の受取金額が決まります。積立利率は毎月2回(1日と16日に)更新され、契約成立時の積立利率が10年間固定で適用されます。その後は10年毎に更新されます。

指数プランは定期支払金が定額部分指数連動部分の2つに分かれます。定額部分は契約時の積立利率で固定されます。指数連動部分はBNPパリバが提供する「米国投資戦略指数」に100%連動してリターンがあれば支払金が発生し、リターンがなければ支払金はありません。つまり毎年受け取れる金額は変動するということです。

告知が必要ないので誰でも申し込みでき、死亡保険金額は一時払で入金した金額が最低保証されています。

そして以下3つの手数料にも注意が必要です。

保険関係費

指数プランに係る費用

解約控除

色々な手数料がありますが、簡単に言うと
・契約に必要な経費をあらかじめ引きますよ。
・指数連動プランに必要なコストを引きますよ。
・契約日から10年以内に解約したら経過年数に応じて解約返戻金は減りますよ。

ということです。

手数料も色々と掛かるんですね。

このあたりの説明不足などによって苦情が殺到したこともあるようです。

10年後の解約返戻率は143%、実質利回りは年4.35%

基本タイプのご契約例を見ていきましょう。

契約年齢:60歳 男性
運用通貨:米ドル
保険期間:終身

積立利率:4.29%(2024年5月1日〜5月15日)
定期支払率:4.35%
払込期間:一時払
保険料:USD 100,000

定期支払金額:USD 4,350

<定期支払金と解約返戻金の合計(返戻率)>※10年後は積立利率が更新される
10年後(70歳):USD 143,500(143%)
*更新時に同じ積立利率でも定期支払金額は減ることがある

<実質利回り>
10年後(70歳):4.35%

年間4%以上で運用できるなら良いかと思います。

今の金利情勢からすると少し物足りないですね。
同じ米ドル建でも『新海外固定金利商品』なら5.6%の金利が付くので同じように受け取ると10年で返戻率156%になります。もし引き出さずに複利運用すると10年で172%の返戻率になります。

契約はしない。既に契約している人は個別に相談してください。

より利回りの良いものがあるので、そちらを選択しましょう。
堅い運用をするなら海外保険商品。より高いリターンで運用をしたいならオフショアのヘッジファンドオルタナティブ系のファンドに投資しましょう。

既に契約している場合はどうしたらいいでしょうか?

契約内容によって「継続」「減額」「払済」「解約」と適切なアドバイスは変わるので、私に直接ご相談ください。

※直接相談(無料)

まとめ

  • 加入するのはやめよう
  • 今契約していたら、内容を見て個別に判断するので、お気軽にご相談ください(無料)
  • 日本の保険で貯蓄や運用はしない

著者プロフィール

松本崇裕
松本崇裕
大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。

外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランナーとして6年3ヶ月勤務。

また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。

そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。

クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。

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