こんにちは、K2 College編集部です。
今回は、ユニオン投信が運用する独立系アクティブファンド「ユニオンファンド」について解説します。
今回は独立系の投資信託の「ユニオンファンド」ですね。一般的な銀行や証券会社で勧められるファンドと何が違うのか、詳しく教えてください。
運用方針や実際の組入銘柄、独立系ならではの特徴などを詳しく解説していきます。長期投資の視点で一緒に勉強しましょう。
- ユニオンファンド(独立系アクティブファンド)とは?
- ユニオンファンドの組入銘柄
- ユニオンファンドの運用パフォーマンスと管理費用
- 他ファンドとの比較
動画解説
ユニオンファンド(独立系アクティブファンド)とは?




ユニオンファンドは、個人家計の資産形成を支援する独立系アクティブファンドです。
「グローバル株式」を投資対象とし、世界経済の成長を享受することで長期的な成長を目指します。
大きな特徴は、市場の過熱時に現金比率を高め、暴落時の買い増しに備える柔軟な運用手法にあります。
この運用を支えるのが「ファンド・オブ・ファンズ」方式です。
世界中から厳選した、インデックスを上回る実績を持つアクティブファンドへ分散投資することで、効率的かつ安定的なポートフォリオを構築しています。
ただ、複数のファンドに投資しているため一見すると分散が効いているように見えるが、投資先ファンドの多くが「株式」に集中しています。
真の意味での資産クラス分散(債券・不動産など)ではなく、同じ方向に動きやすい資産を複数束ねているにすぎない側面があります。
ファンド数が多くても、それが本質的なリスク分散につながっているかどうかは別問題です。
また、投資政策委員会が運用方針を一元決定し、各部署が連携して厳格な内部統制を行う堅固な体制も整っており、長期投資において大きな安心材料といえます。
「株価が割高なときに現金比率を高める」とのことでしたが、その重要な判断はどなたがされているんですか?
そこは「投資政策委員会」が一元的に担っています。運用の目的や方針、資産配分(アセット・アロケーション)、さらには投資対象となる各ファンドの選定や解任まで、すべてこの委員会で検討・決定する仕組みです。
加えて、運用部やコンプライアンス室、業務管理部がそれぞれの立場でモニタリングや内部統制を行う「相互チェック」の体制も整っています。独立系ファンドとしては、非常に堅実で透明性の高いガバナンス体制といえますね。
なるほど。グローバル株式への分散投資も魅力的ですが、もし世界情勢が一気に悪化した場合はどうなるのでしょうか?
そこは投資家として冷静に見極めておくべきポイントです。「グローバル分散」といっても、主な投資先はやはり世界の株式市場ですから。
例えば、懸念されているイラン情勢の悪化のような深刻な地政学リスクが顕在化し、世界的な同時株安(調整局面)が起きたとします。この場合、結局は世界株の集まりなので、国や地域を分けていても全体が一気に連動して下落する可能性は十分にあります。
もちろん「現金比率を高めて暴落に備える」守りの戦略はありますが、それがどのタイミングで、どの程度効果を発揮するかは、あくまでその時の運用のさじ加減に委ねられる側面があります。
ユニオンファンドの組入銘柄

組入上位10銘柄を確認すると、信越化学工業やディスコ、トヨタ自動車、日立製作所など、日本を代表する企業が顔を揃えています。
業種も化学・機械・鉱業・輸送用機器・小売業・電気機器と多岐にわたり、日本経済の縮図といった印象を受けます。
「グローバルに投資する」コンセプトを持つファンドですが、組入上位はすべて国名が「日本」となっており、実質的には日本株の比重が高い構成になっています。
日本企業の成長に期待する方にとっては馴染みやすい銘柄が並んでいますが、世界経済全体の成長を取り込む目的で検討している方は、実際の投資先の内訳を改めて確認しておくことをお勧めします。
信越化学やトヨタ、日立といった有名企業が並んでいますね。個別株を一つずつ調べるよりも、このファンドを持っておく方が手間がなくて良いかもしれませんね。
そうですね。個別銘柄は決算精査や売買タイミングの判断にかなりの労力を要しますが、このファンドなら日本を代表する優良株に一括投資できるメリットがあります。
化学の信越、機械のディスコ、輸送用機器のスズキなど、日本経済の屋台骨を支える主力株をパッケージで保有したい方には、非常に便利な選択肢といえます。
ユニオンファンドの運用パフォーマンスと管理費用

作成基準日2025年10月末現在のデータになりますので、参考にしてください。
基準価額は43,439円、純資産総額は160.4億円となっています。
騰落率は直近1ヶ月で+3.98%、設定来で+334.39%と、長期で見ると非常に力強い成長を遂げています。
年間収益率の推移を見ると、2018年(−19.4%)や2022年(−6.1%)のようにマイナスになる年もありますが、2017年(+21.2%)、2019年(+19.2%)、2023年(+19.6%)など、プラスの年が多く全体的に右肩上がりのトレンドを維持しています。
分配金については、第13期(2021年9月)から第17期(2025年9月)まで一貫して0円となっており、利益をすべて再投資に回すことで複利効果を最大化する運用方針をとっています。

購入時・解約時の手数料はなく、信託財産留保額もかかりません。
入口・出口のコストがゼロな点は、気軽に始めやすい設計といえます。
ただし、毎年かかる運用管理費用(信託報酬)は年率0.88%(税込)です。
この数値は許容範囲に見えますが、このファンドはファンド・オブ・ファンズ方式を採用しているため、投資先の各ファンド(さわかみファンドなど)が持つ信託報酬も間接的に上乗せされます。
その結果、実質的な年間コストは1.8%±0.3%(税込)に達します。
長期投資においてコストの差は最終的なリターンに大きく影響します。
たとえば1,000万円を20年間運用する場合、年1.8%のコストは複利で積み重なり、無視できない金額になることを念頭に置いておきましょう。
設定来+334.39%、直近1年でも+11.32%と高いパフォーマンスを出していますが、これはグローバル株式市場全体が好調だった影響が大きいのでしょうか?
その見方は正しいと思います。2018年(−19.4%)や2022年(−6.1%)のようにグローバル株式が調整した年にはしっかり下落しており、市場との連動性は高いです。好調な年のリターンは魅力的ですが、市場環境に左右されやすい点は冷静に見ておく必要があります。
なるほど。コスト面では購入時・解約時の手数料がゼロなのは嬉しいですね。
そこは確かに入りやすい設計ですね。ただ、毎年かかる信託報酬は年率0.88%で、さらにファンド・オブ・ファンズ構造のため投資先ファンドのコストも間接的に上乗せされます。
実質的な年間コストは1.8%前後になりますので、長期で積み重なると無視できない金額になる点は頭に入れておきましょう。
他ファンドとの比較

この表は、ユニオンファンドと代表的なインデックスファンドやアクティブファンドを比較したものです。
実質信託報酬は年率0.05775%から1.903%と大きな幅がありますが、長期投資ではこの運用コストの差が将来の成果を分ける重要なポイントになります。
インデックス型の「オルカン」の0.05775%に比べると、ユニオンファンドの0.88%は一見高く見えるかもしれません。
しかし、インベスコやピクテなど、購入時手数料が3%を超える著名なアクティブファンドもあります。
それらと比較すると、ユニオンファンドは手数料0%のノーロードであり、コストを抑えつつプラスアルファのリターンを狙えるバランスの取れた存在といえます。
分配金を出さずに効率よく複利で運用するスタイルは、資産形成層にとって頼もしい選択肢となるでしょう。
信託報酬を比較すると、ユニオンファンドの0.88%は、最安値の「オルカン(0.05775%)」と比べてかなり高いようですが、実際の運用への影響はどう考えれば良いでしょうか?
確かに、コストにシビアなインデックス投資家から見れば「やや高め」に映るかもしれませんね。
ただ、比較表にある他のアクティブファンド(1.21%〜1.903%)と比べれば、半分程度の水準に抑えられています。
さらに、これら他社のアクティブファンドには3%超の購入時手数料がありますが、ユニオンファンドは0%(ノーロード)という点も重要です。
【まとめ】コストと分散を理解し、後悔のないファンド選びを
いかがでしたでしょうか。
今回は独立系アクティブファンド「ユニオンファンド」について解説しました。
グローバル株式を投資対象とし、ファンド・オブ・ファンズ方式で運用される個性的なファンドですが、実質コストの高さや組入銘柄の実態など、購入前に確認しておきたいポイントがいくつかあります。
投資に慣れてきたら、コストや分散の質にもこだわりながら、自分に合った投資先を探していきましょう。
実績は魅力的ですが、実質コストの高さと組入銘柄の実態は、気になります。
そうですね。長期投資においてコストは最終的なリターンに大きく影響します。投資に慣れてきたら、このファンドのような独立系アクティブファンドだけでなく、低コストのインデックスファンドとも比較しながら検討していきましょう。
その際は、我々のようなIFAに相談していただくことで、正しい投資先を選定することができます。
まとめ
- グローバル株式をファンド・オブ・ファンズ方式で運用し、市場過熱時に現金比率を高める柔軟な独立系アクティブファンド
- 設定来+334.39%の長期実績に対し、実質的な年間コストは1.8%前後とインデックスファンドと比べて割高
- 購入時手数料ゼロ・無分配による複利効果は魅力だが、実質コストと組入銘柄の実態を確認したうえで、長期投資の選択肢として慎重に判断しよう
ユニオンファンドが示すように、世界には設定来+334.39%と高いリターンを狙えるアクティブファンドが存在します。低コストのインデックス投資で「偏差値50」の市場平均を取ることも大切ですが、独立系ならではの厳選されたアクティブ運用で、世界経済の成長をより能動的に取り込む「偏差値60」の投資を目指していきましょう。
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