こんにちは。K2 College大崎です。
今回は米国連続増配株ETF(7銘柄)を比較してみます。
以前も米国連続増配株ETFを比較しましたよね?
こちらの記事で比較しましたね。
ただ、新NISAも始まり、日本の証券会社から投資できるETFや投資信託が増えてきましたので、
今回、改めて日本の証券会社から投資できる米国連続増配株ETFを比較したいと思います。
なお、連続増配株とは配当を増やし続ける銘柄です。
連続増配株には長期的に投資を継続することで、投資元本に対する分配金利回りの上昇が期待できます。

- 米国連続増配株ETF(7銘柄)を比較してみる
- 連続増配株ETFはトータルリターンが高くなる
- 「連続増配株ETF」は長期で保有することで連続増配により高配当化が期待できる
米国連続増配株ETF(7銘柄)を比較してみる

(VYM)、(SDV)、(DVY)は連続増配株ETFではなく、高配当株ETFですよね?
細かなことを言えば(DVY)は好配当株式 ETFですが、それらは高配当株ETFですね。
しかしながら、それらのETFは配当成長率も高く、連続成長しているものもあるので、併せて比較することにしました。
なお、設定日はそれぞれ異なりますが、トータルリターンは設定来の期間が一番短い(DGRO)の3503日に合わせて比較してあります。
以前、それぞれのETFについては他の記事で取り上げておりますが、書いた記事の日付は異なりますし、それぞれ掲載日からも日付が経過しておりますので、本日、確認したデータを基準としております。
i シェアーズ 米国連続増配株 ETF【2014】(DGRO)
ファースト トラスト ライジング ディビデンド アチーバーズ ETF (RDVY)
連続増配株ETFはトータルリターンが高くなる

トータルリターンは、ある一定期間内に投資商品への投資から得られる収益の合計を表しますが、これにはキャピタルゲイン(譲渡益)だけでなく、インカムゲイン(分配金)を全て再投資したと仮定し、分配金込みの基準価額の騰落率を表します。
今回は、設定来の期間が一番短い(DGRO)の3503日間に合わせて比較しておりますが、この期間におけるトータルリターンは、(DGRW)の200.20%、(RDVY)の186.70%、(DGRO)170.61%、(VIG)の167.81%の順で良いですね。
一番トータルリターンが良かった(DGRW)は、約10年で3倍になっているということですね。
(VYM)、(SDV)、(DVY)もそれぞれ約10年で2倍以上になっておりますが、他の連続増配ETFに比べたら弱いですね。
連続増配株は分配金額が継続的に増加していきますが、長期運用することで増配によって分配金利回りが高くなり、また分配金利回りが高くなることで配当が増え、株価が上がり、2つのメリットがありますね。

「連続増配株ETF」は長期で保有することで連続増配により高配当化が期待できる

わたくしは今の生活の質を向上させたいので、「高配当株ETF」に投資をして分配金を受け取っていきたいです。
良いと思います。
資産形成期の方であれば、分配金を再投資して複利で運用していくことをお勧めしますが、分配金を受け取って日々の生活を豊かにするのも素敵です。
ちなみに、「連続増配株ETF」は「高配当株ETF」よりも増配を重視した銘柄構成になりますので、当初は配当利回りが2%前後となることが多いですが、長期で保有することで連続増配により、高配当化が期待できます。
どういうことでしょうか?
(DGRO)、(DGRW)、(RDVY)、(VIG)の現在の分配金利回りはそれぞれ以下の通りですが、

長期で保有することで分配金利回りは増えていきます。
例えば10年前からそれぞれのETFに投資していたとすると、現在の分配金利回りは以下のようになっております。
4.5%〜5.5%程度まで分配金利回りは高くなっており、
現在50歳くらいの方で、60歳くらいにはこれくらいの分配金利回りを得たい方などは、「連続増配株ETF」で運用していくのも一つですね。
(DGRO)

(DGRW)

(RDVY)

(VIG)

ちなみに(VYM)、(SDY)、(DVY)に10年前から投資していたとすると、現在の分配金利回りはどのようになりますでしょうか?
それぞれ以下の通りとなります。
(VYM)

(SDY)

(DVY)

これらの高配当株ETFのYOCも高くなるのですね。
これであれば、連続増配株ETFよりもこれらの高配当株ETFで運用した方が良いのではないでしょうか?
これらの高配当株ETFも増配しますからね。
そして、もともとの分配金利回りが高いですから、10年YOCですと連続増配株ETFとそれほど変わらないわけです。
しかしながら、何を優先するかが大切です。
先ほどのトータルリターンを思い出してください。

トータルリターンはキャピタルゲイン(譲渡益)とインカムゲイン(分配金)を合わせた騰落率でしたね。
インカムゲイン(分配金)を合わせたトータルリターンは連続増配株ETFの方が高いわけですから、連続増配株ETFの方がよくないでしょうか?
もちろん繰り返しとなりますが、自分は何を優先するかが大切です。
自分の考えや状況に適した商品で運用していくようにしましょう。
自分が投資する目的は何なのか。
そして、その目的を叶えるためにはどの金融商品で運用した方が良いのか?
投資家それぞれの状況に合わせたアドバイスをいたします。
資産運用相談を希望される方は、こちらからご連絡くださいませ。
まとめ
- 配当を増やし続ける米国連続増配株ETF(7銘柄)を比較
- 連続増配株ETFはトータルリターンも高くなる
- 「連続増配株ETF」は長期で保有することで高配当化が期待できる
著者プロフィール

-
投資アドバイザー
愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。
その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。
自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。
最近の投稿
投資2025.03.26なぜS&P500が下落するときに多くの投資家は後悔するのか
海外積立2025.03.21Harris Fraser (ハリス・フレイザー) では「今後が心配」
投資信託2025.03.18S&P 500時価総額加重指数と均等加重指数の乖離が大きく、市場の調整(下落)のリスクが高まっている
コラム2025.03.13シルバー(銀)価格は暴騰する可能性がある
この投稿へのトラックバック: https://media.k2-assurance.com/archives/18558/trackback