SCHD(分配利回り3.53%)とJEPQ(分配利回り9.30%)を組み合わせる

こんにちは。K2 College大崎です。

最近話題の「SCHD」ですが、現在の構成セクター比率は金融セクターがやや多く、情報技術セクターにはあまりウエートを置いておりません(2024年12月13時点)。

  • 「SCHD」にマグニフィセント・セブンは組み込まれていない
  • 「SCHD」に「JEPQ」を組み合わせる
  • 「SCHD」と「JEPQ」の保有銘柄はほとんど重複しない

「SCHD」にマグニフィセント・セブンは組み込まれていない

私が「SCHD」を解説したのは2023年1月ですが、このタイミングにおいては、情報技術セクターの割合が一番大きかったのですよね。

ちなみに、今月のFOMCで0.25%の利下げがされると予測されておりますし、2025年も緩やかながら利下げが見込まれておりますため、ハイテク成長株にとっては有利になると見られております。

そして、2025年は世界的な生成 AIへの支出増加が見込まれており、Spiceworks のデータによると 64% の企業がテクノロジーへの支出を幅広く増加させる予定とのことです。

このような傾向はMicrosoft、Amazon、AlphabetやNVIDIAなどの大手半導体企業などのテクノロジー企業に利益をもたらしますから、このような企業がポートフォリオに含まれていると良いですね。

しかしながら、「SCHD」は革新的な技術と圧倒的なシェアで成長を続ける7つの大型テクノロジー銘柄であるマグニフィセント・セブンは組み込まれておりません。

マグニフィセント・セブンには割高感があるので、大きな株価下落を避けることになっているという理解もできますが、マグニフィセント・セブンは稼ぐ力があるので、ポートフォリオに組み入れておいた方が良いでしょう。

このようなこともできるのですね。

それではどのような戦略が良いか見ていきましょう。

 「SCHD」に「JEPQ」を組み合わせる

マグニフィセント・セブンをポートフォリオに組み入れるにはいくつかの方法がありますが、ETFや投資信託で投資している方であれば、個別銘柄に投資するのはややハードルがありますね。

FANG+インデックスのような投資信託にも投資する方法もありますが、そもそも「SCHD」へ投資している方は、配当金の受け取りや高配当を希望しておられるでしょうから、適しておりませんね。

そこで、先般、改めて解説しました「JPEQ(JPモルガン・ナスダック米国株式・プレミアム・インカムETF)」と組み合わせるのはいかがでしょう。

こちらのETFは情報技術セクターがおよそ5割近くを占め、また、「SCHD」では比率が大きかった金融セクターの割合はほとんどありませんから、バランスが取れております。

しかも、分配利回りが3.53%の「SCHD」に対して、「JPEQ」の分配利回りは9.30%ですから、配当金の受け取りや高配当を希望している投資家にとっては、良い選択肢の一つになるのではないでしょうか。

このような方法もあるのですね。

そうですよ。

ただ、いくつものETFや投資信託に投資しているだけでは投資先が重複するだけですし、目的に応じた投資商品を選択するようにしましょう。

「SCHD」と「JEPQ」の保有銘柄はほとんど重複しない

「SCHD」に「JEPQ」を組み合わせることで両者が補完され、バランスが取れているとお伝えしました。

しかも、それぞれが高配当株ETFですので、安定した収入を得たいという目的からも逸れておりません。

そして、「SCHD」と「JEPQ」の保有銘柄の重複を確認してみても、現在の重複銘柄はわずか8銘柄で、ウェートで見るとたったの5%です。

SCHDの保有103銘柄のうち、JEPQも保有している割合  8.2%
JEPQの保有99銘柄ののうち、SCHDも保有している割合 9.2%

以下は、重複している上位5銘柄ですが、重複していると言っても大きな割合になっておりませんので、よく分散も効いていると思います。

「SCHD」へ投資している方は、配当金の受け取りや高配当を希望しておられるでしょうから、「SCHD」の保有株数を増やしていくだけでも良いですが、ハイテク成長株の上昇も取り込みたいということであれば、一部「JEPQ」へも投資するのもひとつの方法ですね。

「JEPQ」は「SCHD」よりも配当利回りが高いですし、ぜひ「JEPQ」へも投資しようと考えておりますが、何かデメリットはありますでしょうか?

「JEPQ」は情報技術セクターがおよそ5割近くを占めておりますから、株価の調整局面では大きく下げることになると思います。

しかしながら、目的は配当金の受け取りでしょうから、株価が下落しても気にせず保有すれば良いですよ。

まとめ

  • 「SCHD」にマグニフィセント・セブンは組み込まれていない
  •  「SCHD」と「JEPQ」を組み合わせることでバランスが取れる
  • 「SCHD」と「JEPQ」の保有銘柄はほとんど重複しない

投資戦略は人それぞれです。
ぜひご自身の目的に合った投資戦略で、お金を得てください。

投資のご相談は、こちらからご連絡くださいませ。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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