年平均リターン13.81%「シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)」

こんにちは。K2 College大崎です。

本日は、シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)について取り上げたいと思います。

みんな大好き高配当ETFです。しかも連続増配ETF

  • シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)概要
  • 構成銘柄とセクター
  • 運用成績
  • 配当利回りと増配率の推移
  • VYM・HDV・SPYよりもSCHD

シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)概要

Schwab US Dividend Equity ETFは、Charles Schwab Investment Management, Inc.が設定・運用する上場投資信託(ETF)です。

Dow Jones U.S. Dividend 100™ Indexのパフォーマンスへの追従を目指すことを目的としており、このインデックスは、財務比率に基づき、同業他社と比較して基本的な強みを持つ、一貫して配当金を支払ってきた実績を持つ米国企業が発行する高配当利回り銘柄のパフォーマンスを測定するために設計されています。

構成銘柄とセクター

インデックスの構成銘柄は以下条件としているようですが、

・10年以上連続の配当金支払い実績があること。

・浮動株調整後の時価総額が5億ドル以上であること

・ファンダメンタルズに基づく4つの特性(総負債額に対するキャッシュフロー、株主資本利益率、配当利回り、5年間の配当成長率)が優良な銘柄

現在HPに掲載されている構成セクター比率ではハイテク銘柄の比率が多いようですね。

また、1月10日現在、構成銘柄103銘柄のうちトップ10は以下のような企業で構成されておりますが、さすがによく聞く配当銘柄が多いです。

なお、単一の銘柄が指数の4.0%以上を占めることはないとSummary Prospectusに掲載してありましたが、現在は4%を超えている銘柄もありますね。

運用成績

設定は2011年10月20日ですが、

設定来のトータルリターンは197.81%、
年間平均リターンも+13.82%

と高いパフォーマンスを上げています。

この1年のパフォーマンスを見ても、米主要株価指数が二桁のマイナスに沈む中、このETFは-3.23%と他に比べて一桁台前半のマイナスで収まっておりますので、優秀ですね。

配当利回りと増配率の推移

設定来のリターンがとても優秀なのは理解出来ましたが、配当株式ETFの真骨頂である配当利回りも見て行きましょう。

概要でも纏めてありますが、現在(HP掲載)の配当利回りは3.14%/年もあります。

そして、このETFは連続増配を続けるETFです。

下図で<Payment Amount>を見ていただくと、毎年、配当金が増え続けているのが確認できると思います。

グラフで確認した方がイメージしやすいですよね。

毎年、連続増配を続けるといっても、年間の成長率はいったいどれくらいなのでしょうか。

上図で<CAGR to 2022>を見ていただきたいのですが、なんと、現在、このETFの年平均配当成長率は13.9%もあります。

CAGR(年平均成長率)とは、複数年にわたる平均的な成長率を「複利」を加味して測定する指標のことですが、それが現在は13.9%もあり、年平均それくらいの成長率で配当金が増えているということです。

ちなみに、2013年、2014年、2015年の年間配当金成長率(YoY)はそれぞれ11.58%、15.83%、9.52%ですが、3年間の平均成長率は3年間合計36.93%÷3=12.31%というのは誤りですので、CAGR(年平均成長率)は覚えておいてください。

VYM・HDV・SPYよりもSCHD

米国高配当ETFの御三家といわれる「VYM」「HDV」「SPY」に投資している方も多いようですが、これらに投資するならば、替わりに「SCHD」に投資するというのはありかと思いますね。

それぞれの構成銘柄数やセクターは異なりますので、自分の好みのETFを選べば良いですが、
わたくしであれば、CAGR(年平均成長率)が高いSCHDに投資して、現在よりも将来の配当金に期待します。

そして、同じ理由で「DGRW」や「VIG」を選びます。

下に「VYM」「HDV」「SPY」それぞれの配当金推移を掲載しておきますので、参考にしてください。

なお、「SCHD」設定来のそれぞれのリターンは以下のとおりです。

こちらも投資先の選定の参考にしてください。

「VYM」配当金推移

「HDY」配当金推移

「SPY」配当金推移

まとめ

  • SHCDは、年間平均リターン+13.82%、年平均配当成長率13.9%のETF
  • 連続増配ETFで将来の配当金に期待しよう

現在の配当金(利回り)でファンドを選ぶのも良いですが、
将来の配当金(利回り)まで計算してファンドを選ぶのもまたひとつの戦略です。

投資家それぞれの趣向に応じた投資先をアドバイスをしますので、希望される方は、こちらから連絡ください。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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