日本の地面師5事例

こんにちは、K2 College編集部です。

地面師とは、他人の土地や建物を勝手に売買し、詐欺を行う犯罪者のことを指します。日本ではいくつかの著名な地面師事件が発生しており、その手口の巧妙さと被害の大きさが注目されています。以下に、日本の代表的な地面師事件を5つ取り上げ、それぞれの詳細をまとめます。

Netfixで地面師たちが流行っていますね。

はい、2017年に実際に起きた被害額約55億円に上る「積水ハウス地面師詐欺事件」をもとに作成されたドラマです。

  • 品川区西五反田の事件
  • 世田谷区のマンション事件
  • 渋谷区の土地事件
  • 港区の高級住宅地事件
  • 中野区沼袋の土地

品川区西五反田の事件

2017年、東京の品川区西五反田で、地面師グループが約63億円の詐欺を働いた事件が発生しました。この事件では、大手都市開発会社が被害を受けました。地面師たちは、偽の所有者を装い、土地の売買契約を結び、実際には所有権のない土地を売却しました。

詐欺の手口は、まずターゲットとなる土地の所有者になりすますための偽造書類を作成し、土地の登記情報を改ざんしました。次に、信頼できると見せかけるために、不動産仲介業者を介して大手都市開発会社に接触し、売買交渉を進めました。最終的に、偽の所有権証明書を用いて契約を締結し、支払いを受け取った後に姿を消しました。

大手の会社もひっかかってしまうんですね。

そうですね。なりすまし役、連絡役など多くの人物が関わっているのでプロでも騙されてしまうようです。

世田谷区のマンション事件

2018年、東京の世田谷区で、地面師グループが約30億円の詐欺を働いた事件が報じられました。この事件では、地面師たちは高級マンションの所有者になりすまし、売買契約を結びました。詐欺の手口は、偽造された身分証明書や登記書類を用いて、所有者のふりをして不動産業者と接触し、マンションの売却を進めました。

特に巧妙だったのは、地面師たちが実際の所有者が旅行中であることを確認し、その間に偽の身分証明書を作成した点です。所有者が不在の間に、地面師たちは不動産業者と交渉を進め、最終的に売買契約を結びました。所有者が帰国して事件が発覚したときには、既に地面師たちは逃走していました。

旅行中にそんな詐欺が行われるんですね。

そういったケースもあるようです。

渋谷区の土地事件

2015年、東京・渋谷区の一等地を巡って地面師グループが6億5000万円の詐欺を働いた事件が発生しました。この事件では、地面師たちは渋谷の一等地の土地をターゲットにし、所有者になりすまして売買契約を結びました。詐欺の手口は、偽造された身分証明書や登記書類を用いて、所有者のふりをして不動産業者と接触し、土地の売却を進めました。

身近な場所でも起きているんですね。

はい、人気のエリアは売りに出ることが少ないので、こういった詐欺につながります。

港区の高級住宅地事件

2020年、東京の港区で、地面師グループが約40億円の詐欺を働いた事件が発生しました。この事件では、地面師たちは高級住宅地の土地をターゲットにし、所有者になりすまして売買契約を結びました。詐欺の手口は、偽造された身分証明書や登記書類を用いて、所有者のふりをして不動産業者と接触し、土地の売却を進めました。

特に巧妙だったのは、地面師たちが所有者の名前を騙るだけでなく、実際の所有者になりすますために整形手術まで行った点です。このようにして、地面師たちは偽の身分証明書を用いて売買契約を締結し、支払いを受け取った後に姿を消しました。所有者が事件を知ったときには、既に手遅れでした。

港区の土地は誰でも欲しがるでしょうね。

はい、いくらでも買い手は見つかるでしょうね。

中野区沼袋の土地

2017年、東京の中野区で、地面師グループが約7千万円の詐欺を働いた事件が報じられました。この事件では、地面師たちは土地の所有者になりすまし、売買契約を結びました。詐欺の手口は、偽造された身分証明書や登記書類を用いて、所有者のふりをして不動産業者と接触し、土地の売却を進めました。

あちこちでなりすましが行われているんですね。

不動産は大きなお金が一括で動くので、詐欺師としても旨味が大きいようです。

まとめ

  • 地面師=他人の土地や建物を勝手に売買し、詐欺を行う犯罪者
  • プロの不動産業者が騙されてしまう

これらの事例からわかるように、地面師の詐欺手口は非常に巧妙であり、被害者に多大な損害を与えるものです。地面師対策としては、土地や建物の売買において、信頼できる不動産業者を選び、身分証明書や登記書類の確認を徹底することが重要です。また、不動産業界全体での情報共有や警戒も必要です。

著者プロフィール

K2編集部
K2編集部
投資家、現役証券マン、現役保険マンの立場で記事を書いています。
K2アドバイザーによって内容確認した上で、K2公認の情報としてアップしています。

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