プルデンシャル生命 米国ドル建リタイアメント・インカム 米国ドル建年金支払型特殊養老保険〔無配当〕

プルデンシャル生命 リタイアメントインカム 米国ドル建年金支払型特殊養老保険 パンフレット 払済

こんにちは、K2 Collage 松本です。

今回はプルデンシャル生命の米国ドル建リタイアメントインカムを解説していきます。日本ではトップクラスの高い予定利率米ドル建養老保険です。プルデンシャルグループ(プルデンシャル生命、ジブラルタ生命、PGF生命)の主力商品の1つなので、ご提案を受けている方、既に契約されている方も多いでしょう。

返戻率がとても高かったので加入しました。

確かに日本の外貨建保険の中では将来の返戻率が高いですが、そもそも日本の外貨建保険のコスパを考える必要があります。

  • プルデンシャル生命はCMしてないだけで信頼できる会社
  • 予定利率が2.25%と国内トップクラス
  • 解約返戻率は20年でたった104%、実質利回りは年0.45%
  • 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

プルデンシャル生命はCMしてないだけで信頼できる会社

会社概要

プルデンシャル生命は日本に本社を置く外資系生命保険会社で、アメリカ大手の金融機関プルデンシャル・ファイナンシャルのグループ会社です。同じグループ会社で、ジブラルタ生命PGF生命(銀行や代理店チャネル専業会社)があります。

1987年10月に設立され、この時代には珍しい男性のみを保険営業マンとして採用していましたが、現在では女性も採用しいます。プルデンシャルの一番のウリである保険営業マンのことを「ライフプランナー」の呼称で呼び、登録商標にもなっています。

ちなみに1979年にソニーとの合弁でソニー・プルデンシャル生命保険を設立しているが、その後合弁は解消され、ソニー・プルデンシャル生命は現在のソニー生命となっており、プルデンシャル生命保険とは繋がりはありません。

営業開始:1988年4月
総資産:5兆4,772億円(2021年3月末時点)
保有契約高:42兆325億円(2021年3月末時点)

格付情報

S&P:A+ (2021年6月末時点)
R&I:AA- (2021年6月末時点)

ソルベンシーマージン比率

824.5% (2021年3月末時点)

会社名は知りませんでしたが、お世話になっている人から紹介されて会ってみると、パリッとした営業マンで信頼できると感じました。

CMなどをしないのが、プルデンシャルグループの方針なので知らない方も多いと思います。
しかし、格付けソルベンシーマージン比率からも十分に信頼に値する会社と言えます。

人対人なので合う合わないはあるとますが、非常に優秀な営業マンが多いです。

予定利率が2.25%と国内トップクラス

契約概要

商品名:米国ドル建リタイアメントインカム 米国ドル建年金支払型特殊養老保険〔無配当〕
契約年齢:0歳〜70歳
払込期間:40歳〜80歳まで
払込頻度:月払、半年払、年払
予定利率:2.25%(払込期間)、1.75%(年金受取期間) *2021年11月時点
年金月額:USD 200〜

死亡保障:年金月額×100

※ 年金月額USD 500以上の場合は割引があります

商品解説

予定利率は2.25%と国内トップクラスの米ドル建養老保険です。

特徴としては特殊養老保険ということです。通常の養老保険は「満期金=死亡保険金」となりますが、リタイアメントインカムは途中から払込保険料総額と解約返戻金が契約時の死亡保障額を上回っていくようになります。つまり『元々の死亡保障額を下げることにより保険料を割安にできるので、返戻率が高くなる』ということです。

しかし、デメリットもあって『途中からは死亡保障の上乗せはなくなる』ということです。この商品をご契約される方は貯蓄目的だと思うので、そもそも死亡保障は必要ないはずです。当たり前ですが、死亡保障はタダではなく、しっかりと死亡保障コストが保険料に含まれて支払っているのです。不要な保障の為に支払いをしていては、本末転倒です。

ライフプランナーの方に、「この利率はすごいですよ!」と強くオススメされました。銀行の金利と比較するとかなり高く資産運用にもなると思ったので加入しました。

皆さんが勘違いするポイントでもありますが、予定利率は「利回り」や「金利」とは違うので注意してください。これ、保険営業マンも理解していない人がとても多いので注意してください。
次のチャプターで具体的なシミュレーションの数字でを見ていきましょう。

保険用語については下記のリンクで詳しく解説しています。

『予定利率』『積立利率』『利回り』とは?

解約返戻率は20年でたった104%、実質利回りは年0.45%

プルデンシャル生命のパンフレットには具体的な数字が記載されていないので、少し前のPGF生命のパンフレットに記載されていた契約例で確認していきましょう。

契約年齢:45歳 男性
年金月額:USD 500
死亡保障:USD 50,000
保険期間:65歳
払込期間:65歳満了
払込頻度:月払
保険料:USD 410.5

上記が解約返戻金の推移になります。

17年後(62歳)でようやく損益分岐点(返戻率が100%を超える)になります。最後まで(20年間)保険料を支払うと総支払保険料USD 98,520返戻率は104.8%なので満期金USD 103,299を一括で受け取ることができます。これを20年確定年金として受け取るようにすると、毎月USD 500を20年間受け取れるので、合計受取額USD 120,000で、返戻率は121.8%になります。

<一括受取>
20年後(65歳):104.8%

<年金受取>
40年後(85歳):121.8%

返戻率だと数字が大きくなるので沢山増えてる気がしますが、40年でたった21.8%しか増えていません。それぞれを実質利回りで計算すると。

<一括受取>
20年後(65歳):0.45%

<年金受取>
40年後(85歳):0.99%

となります。予定利率2.25%が全然関係ない!ということが分かりますね。

実際の利回りだと予定利率(2.25%)の半分もないんですね。。。

そうですね。しかも20年、40年間預けてその数字です。

海外なら20年積み立てれば返戻率160%で一括受取できるものがあるので、違いは歴然ですよね。詳しくは下記の入門書をダウンロードして一読ください。

※【入門書】公的年金に依存しない自分年金を準備するための入門書

契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

養老保険の特徴は、死亡保障と貯蓄の両立が出来ることですが、リタイアメントインカムは貯蓄性が低すぎますし途中から死亡保障の上乗せも無くなるのでオススメできません。
また、あなたがリタイアメントインカムを検討しようと思った本来の目的は貯蓄や資産形成、老後資金の準備ではありませんか?
それなら死亡保障という余計なコストを引かれないのないものにするべきです。死亡保障が必要であれば、保険(掛け捨て)と貯蓄を分けて備えることで、保障はより手厚くなり、効率よく資産形成できるようになります。

既に契約している場合はどうしたらいいでしょうか?

契約内容によって「継続」「減額」「払済」「解約」と適切なアドバイスは変わるので、私に直接ご相談ください。

※直接相談(無料)

まとめ

  • 加入するのはやめよう
  • 今契約していたら、内容を見て個別に判断するので、お気軽にご相談ください(無料)
  • 日本では保障と貯蓄は分けて契約しよう(養老保険はしないで)

海外の終身保険であれば貯蓄性が高いので、死亡保障との両立ができるものがあります。詳しくは入門書を一読ください。

※【入門書】家族のために死亡保障を準備するための入門書


また教育資金準備や貯蓄だけが目的の方は、下記の入門書を一読ください。

※【入門書】子供のためにベストな学資保険に入るための入門書

著者プロフィール

松本崇裕
松本崇裕
大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。

外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランナーとして6年3ヶ月勤務。

また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。

そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。

クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。

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