バンガード・米国増配株式ETF(VIG)

こんにちは。K2 College大崎です。

米企業の決算発表が続いておりますが、内容はまちまちですね。

企業決算をうけ、米主要株式指数もNYダウ工業株30種は上昇しましたが、ハイテク株などが多いナスダック総合指数とS&P500種は下落しました。

NYダウ工業株30種はアメリカの代表的な株価指数の一つですが、収益力や成長力で優れている企業を採用しており、ブルーチップ(優良株)とも呼ばれています。

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逆業績相場へ

長らくの金融相場でハイテク・グロース株を中心に株価上昇が続いてきましたが、その分、資金の巻き戻しが起こっておりますので、当面はハイテク・グロース株を中心に厳しい市場となるでしょう。

とは言え、業績がよく、成長力がある企業にはお金が集まるでしょうね。

今回の主要株式指数でNYダウ工業株30種だけが上昇したのも、そういうことだと思います。

今後はより企業の財務諸表を読むなど、きちんと企業分析をして投資する必要が出てきます。
とは言え、一般投資家にとって、それはなかなか難しいことだと思います。

ですから、業績がよく、成長力がある企業で構成されているファンドを選択して投資をしていけば良いですね。

先般のコラム「ウィズダムツリー クオリティ配当成長ファンド(DGRW)」で紹介したDGRWもそのひとつですが、今回は「バンガード・米国増配株式ETF(VIG)」を紹介します。

バンガード・米国増配株式ETF(VIG)

VIGは世界最大級の運用会社の一つであるバンガード社が運用しているETFであり、S&P US Dividend Growers指数のパフォーマンスへの連動を目指しております。

S&P US Dividend Growers指数は以下の特徴がありますので、VIGも同様と考えてください。

・10年以上連続で毎年一貫して増配する方針をとっている米国企業で構成
・配当利回りが最も高い上位25%の企業は、インデックスの対象から除外
・構成銘柄は時価総額で加重平均
・構成銘柄のウエイトの上限は4%

VIGの構成銘柄数は約250銘柄ですが、現在の上位10社は以下のとおりです。
いずれもしっかりした財務体質で、増配し続ける方針を示している企業ですね。

構成セクターは下グラフのとおりですが、現在はハイテクの割合が22.6%と大きいですね。ヘルスケア、金融の割合も15%前後となっております。

リターンについてはどうでしょう。
このファンドが設定されたのは2006年4月21日ですが、設定来リターンは+277.29%、年率平均リターンは+8.41%ですからまずますでしょうか。

このETFは増配当株式銘柄で構成されており、分配金は増えてきておりましたが、最近は停滞しているようですね。

直近の配当利回りは2.1%でした。
今後に期待ですね。

現在のような軟調な株式市場においては、定期的に分配金があるとリターンの底上げにもなりますし、
安心です。

ちなみにVIGの分配金は3か月ごとに支払われますが、直近6回の実績は以下のとおりです。

今後は業績の良い企業の株価のみ上昇してきます。

企業の選択ができない方はVIGなどの業績が良く、成長性のある企業で構成されたETFなどを利用してで運用するのも宜しいかと思います。

まとめ

  • 金融相場から業績相場へ
  • 業績が良く成長性のある企業で構成されたETFなどを利用しよう
  • VIGは設定来リターンが+277.29%、年率平均リターンは+8.41%の米国ETF

それぞれの年齢や置かれている環境なので、選択すべきファンドは異なります。
ファンド選択でお悩みの方は、こちらからお問合せください。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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