こんにちは。K2 College大崎です。
JEPQ(JPモルガン・ナスダック米国株式・プレミアム・インカムETF)については、以前の記事
でも解説しておりますが、その際は「JEPI」との比較がベースでしたので、今回改めて解説します。
- JPモルガン・ナスダック米国株式・プレミアム・インカムETF(JEPQ)概要
- 構成銘柄とセクター
- 運用実績
JPモルガン・ナスダック米国株式・プレミアム・インカムETF(JEPQ)概要
・米国の大型成長株の保有とオプションの売却を組み合わせたポートフォリオから株式の配当金とオプションプレミアムを獲得し、これらのインカムを原資として毎月分配を目指す。
・ナスダック100指数よりもボラティリティを抑えながら同指数の値上がり益の恩恵を一定程度享受することを狙った運用を行う。
・独自のデータサイエンスを活用した運用手法によって分散された株式ポートフォリオを構築し、リスク調整後の期待リターンの最大化を目指す。
「オプションの売却」とは「コールオプションの売り」を示しており、「決められた価格で買う権利を売却する」ために原資産の価格上昇による収益は限定的になりますが、原資産価格があまり大きく上昇しないと予想される局面等でも、コールオプションの売却によって、インカム収益を獲得することが期待できます。
これにより、値上がり益を追求すると同時にインカムの獲得と収益の分配を目指すことができるわけですね。
運用先はナスダック100指数でしょうか?
ナスダック100指数に含まれる株式とELN(株式連動債)に投資します。
構成銘柄とセクター
ベンチマークはナスダック100指数です。
現状、99銘柄で構成されておりますが、上位10銘柄でポートフォリオ全体の約45%も占めております。10位にはELN(株式連動債)が入っておりますね。
セクター割合では、Information Technologyが4割近くを占め、次に多いのはELN(株式連動債)などが15.7%となっております。
このELN を通じてコールオプション戦略を実行するのですね。
はい、そうです。
ここから生み出される収益から定期的な利益を得ることができるわけです。
運用実績
以下は、設定来(2022年5月3日)のMarket Priceの推移ですが、設定来のPrice Performanceは+17.29%、トータルリターンは+56.28%となっております。
前回の記事で紹介した2023年4月のタイミングでは、世界の主要中央銀行がインフレ対策のために急激な利上げをした影響で、ナスダック100指数は大きく下落した後でしたが、その後は右肩上がりに上昇してきております。
「JEPQ」はPrice Performanceが上昇するだけではなく、分配金も魅力のですよね。
過去12ヶ月間の分配利回りは9.30%となっております。
ちなみに以下は、他のアセットと30日SEC利回りを比較したグラフですが、JEPQは他のアセットに比べて分配利回りが随分高いです。
しかもJEPQは毎月分配ですから、公的年金の足しにしたいと考えている方や、毎月の生活の質を上げたい方などは使い勝手が良いですね。
ナスダック100指数で運用しながら毎月切り崩せば良いのではないでしょうか?
それも一つの方法ですが、その場合、マイナスになっている時も切り崩さなければならないので、資産の減少が加速します。
JEPQの場合は、コールオプション戦略を実行することによって毎月プラスのリターンを生み出す可能性が高くなり、分配金として受け取ることができるわけです。
まとめ
- ナスダック100に含まれる株式とELN(株式連動債)に投資する
- インカムゲインとキャピタルゲインの両方のメリットを享受できる
- 高い分配利回り
投資戦略は人それぞれです。
ぜひご自身に合った投資戦略で、必要なタイミングでお金を得てください。
投資のご相談は、こちらからご連絡くださいませ。
著者プロフィール
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投資アドバイザー
愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。
その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。
自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。
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