こんにちは。K2 College大崎です。
株式投資の醍醐味は、何といっても成長企業の株価上昇によって得られるリターンです。しかし、同時に大きな下落リスクもつきもの。
特にテクノロジー株はボラティリティ(価格変動)が大きく、短期的な値動きに振り回されがちです。
そこで注目されるのが、「元本の一定割合が保護される」商品です。
今回紹介するのは、スペインの大手銀行BBVAが提供する「Magnificent 7 Protected Booster Note」。この商品は、米国の主要テック企業の株価に連動しながら、90%の元本保護を約束する仕組債です。
- 動画解説
- 投資対象は「Magnificent 7」
- 商品の仕組み―平均的な成長に105%で連動、下値は90%まで保護
- 平均化方式とは?―相場の急変動に備えるリスク緩和の仕組み
- メリットとリスク・注意点
動画解説
投資対象は「Magnificent 7」

この仕組債の魅力のひとつは、対象資産がいわゆる「Magnificent 7(マグニフィセント・セブン)」と呼ばれる、米国を代表する7社のテクノロジー企業で構成されていることです。
この7社に共通するのは、単なるテクノロジー企業という枠を超え、世界経済の「次の基盤」を構築するポジションにあるという点です。AI、クラウド、半導体、EV、メタバース、プラットフォームエコノミーといった分野は、これからの10年、20年の世界を形づくるキードライバーです。
さらに、これらの企業はキャッシュフローが豊富で財務基盤が強く、不況期にも持ちこたえる耐久力が高いという点でも、他の成長株とは一線を画します。
なお、この商品では、7社すべてが1/7ずつの同じ比率で組み入れられていますが、これにより、特定の1社(たとえばNvidiaやTesla)の急騰・急落が全体に与える影響を平準化することができます。
この7社だけに投資するのは偏りませんか?
確かに特定セクターへの集中投資には見えますが、これらの企業はAI、クラウド、EV、メタバースなど複数の成長テーマにまたがっており、業績も安定しているため、分散効果があると考えられています。
商品の仕組み―平均的な成長に105%で連動、下値は90%まで保護

「Magnificent 7 Protected Booster Note」は、6年満期の仕組債です。主な特徴は以下のとおりです。
- 満期時に元本の90%が保護される
- 成長分には105%の参加率で連動
- 24回(四半期ごと)の平均値をもとにパフォーマンスを算出
- 上昇に対して上限はなし
▶ 具体的なリターンの例($100,000投資時)

平均パフォーマンスがマイナスでも、満期まで保有すれば90%が戻ってくるという設計は、大きな安心材料となります。
元本が90%しか保護されないのは不安です
満期まで保有すれば最低90%は戻る設計で、株価が大きく下がってもダメージを軽減できます。完全な元本保証ではありませんが、投資と保護のバランスを取った構成です。
なお、満期時に100%の元本を保証してくれる商品【元本確保型ファンド(BNP Paribas S&P500 100% Capital Protected Note 12)】もあります。
平均化方式とは?―相場の急変動に備えるリスク緩和の仕組み

この商品では、満期時のリターンを計算する際、構成銘柄の最終株価だけを見るのではなく、6年間にわたって四半期ごとに観測されたパフォーマンスの平均値を用いる「平均化方式」が採用されています。
観測は3ヶ月ごとに行われ、計24回のデータから平均値が算出されます。

たとえば、満期直前に株価が急落した場合でも、それ以前の好調なパフォーマンスが平均値に反映されるため、リターンが大きく落ち込むのを防ぐ効果が期待できます。
逆に、相場が横ばいのまま推移し、満期直前だけ大きく上昇したようなケースでは、平均が抑えられてしまい、実際の最終株価ほどのリターンを得られない可能性もあります。
つまり、平均化方式は「急落を和らげ、急騰を抑える」性質を持っており、短期的な値動きによるリターンのブレを平準化する働きをします。
投資家にとっては、値動きの激しい市場環境でも比較的安定した結果が得られやすいという安心感がある一方で、継続的な上昇相場ではリターンがやや物足りなく感じられることもあるかも知れません。
平均化方式だと、急騰が続く場合に機会損失になりませんか?
たしかに急騰の恩恵がやや薄れる側面もありますが、一方で急落時にも平均が効くため、極端なマイナスを回避できるという安定性があります。リターンの振れ幅を抑える設計となっております。
メリットとリスク・注意点

【メリット】
- 元本の90%が保護されており、極端な下落でも一定の資金が確保される
- テック株の成長に間接的に参加できる
- 平均化方式により、満期直前の急落に備えられる
- 上限なしで上昇の恩恵を最大限享受可能
【リスク・注意点】
- 信用リスク:発行体(BBVA)が倒産した場合、保護が無効となる可能性がある
- 途中解約リスク:満期前に売却すると元本割れの可能性がある(市場価格によって変動)
- 好調な上昇局面では機会損失が起こり得る(平均化によりリターンが平準化されるため)
リスクを抑えながら利益を狙えるというのは本当ですか?
はい、本当です。
本商品は元本の90%が保護されており、大きな損失を避けつつ、テック株の成長に105%の参加率で連動する設計です。
リスクを完全に排除することはできませんが、構造的に下振れを抑えながら上振れの可能性を追求できる仕組みになっています。
まとめ
- テック株の成長に分散投資で参加
- 元本90%保護+105%参加率の安心設計
- 急変動に強い平均化方式を採用
『元本確保型ファンド』の資料を希望の方は、こちらからご連絡ください。
著者プロフィール

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投資アドバイザー
愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。
その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。
自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。
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