SPDR® S&P® 米国高配当株式 ETF(SDY)

こんにちは。K2 College大崎です。

今回は、SPDR® S&P® 米国高配当株式 ETF(SDY)を紹介いたします。

  • SPDR® S&P® 米国高配当株式 ETF(SDY)概要
  • 構成銘柄とセクター
  • 運用実績

SPDR® S&P® 米国高配当株式 ETF(SDY)概要

SPDR® S&P® 米国高配当株式 ETFは、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ・ファンズ・マネージメント INC.が運用する上場投資信託(ETF)で、以下のような特徴があります。

S&P高配当貴族指数の値動きに連動する投資成果を追求

S&P高配当貴族指数は、20年以上増配を継続している銘柄を選別し、構成比率は予想配当利回りに基づいて決定。

20年以上にわたる連続増配を実現する銘柄は、単純に配当利回りが高い銘柄とは異なり、配当収入とともに株価の成長を期待することができます。

先般は、同じ運用会社が提供するSPDR®ポートフォリオS&P500®高配当株式ETF(SPYD)を紹介しましたので、比較のためにこちらの数値も掲載しておきます。

構成銘柄とセクター

このETFは、S&P®高配当貴族指数の値動きに連動する投資成果を追求しておりますが、S&Pコンポジット1500指数の構成銘柄のうち、過去20年以上連続して増配を続けている高配当利回り銘柄から構成されます。

こちらは2023年2月27日時点の組入上位10銘柄ですが、高配当株投資をされていない方ですと、見たことがない企業が多いのではないでしょうか。

S&P コンポジット1500指数はS&P 500、S&P中型株400指数、S&P小型株600指数を組み合わせたもの(米国の時価総額の約90%をカバーしている)でありますから、見たことがない企業が多いのもわかるかと思います。

現在の構成銘柄は122銘柄で構成されておりますが、ヘルスケアや情報技術、エネルギーの比率が少ないですね。

特に、米国市場を牽引してきた情報技術が3.4%としかないのは驚きました。

銘柄選定も大、中、小企業から選別するくらいですから、それだけ高配当の企業にフォーカスしているということでしょうか。

運用実績

設定来の年平均リターンは9.27%(2023年1月31日時点)とまずまずだと思いますが、ベンマークを下回っておりますから宜しくないですね。

高い配当金を目的としている方であれば選択肢のひとつかと思いますが、高い配当金を得ることができるETFは他にもありますし、同じ運用会社の「SPYD」の方が配当利回りは高いです。

高い配当金よりもトータルリターンを目的にしている方であれば、S&P500指数に連動するETFの方が良いかも知れません。

市場にお金が流れ込むタイミングにおいてはハイテク・グロース株が強くなるので、それらの割合が多いS&P500指数が優位となります。もちろん、この先、主要中央銀行が大量の資金を市場に注入するかはわかりませんが。

それにしてもベンマークはそれぞれ異なりますが、配当株式ETFや投資信託がたくさん出てきておりますね。

今まで紹介してきたS&P500指数関連でもいくつかあります。

自分の投資目的に合った商品の中から、適した商品を選ぶようにしてください。
投資商品の相談を希望される方は、こちらから「投資商品相談」とご連絡ください。

まとめ

  • 高い配当金を投資目的としている方であれば、他に良いETFもある
  • トータルリターンを目的にしている方であれば、S&P500指数連動商品
  • 自分の投資目的に合った商品の中から、適した商品を選ぶ

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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