Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)〜日興アセットマネジメント

こんにちは。K2 College大崎です。

今回は、Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)について解説します。

「配当貴族」とはなんですか

「配当貴族」とは、長期にわたり毎年配当を増やしている企業のことを言います。

米国には一定期間以上連続して増配している株式を集めて算出した「配当貴族指数」というものがあり、その中でもS&P500の構成銘柄のうち25年間連続して増配している優良大型株のパフォーマンスを測定しているものを「S&P500配当貴族指数」と言います。

このファンドは「S&P500配当貴族指数(税引後配当込み、円換算ベース)」の動きに連動する投資成果をめざすものですね。

  • S&P500配当貴族指数の概要
  • 「S&P500配当貴族指数」の運用成績
  • Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)への投資はありか

「S&P500配当貴族指数」の概要

25年以上連続で増配している、時価総額30億米ドル以上の流動性を有する企業の株式で構成

年1回、構成銘柄を見直しし、年4回、構成比率を均等にリバランスする

「S&P500配当貴族指数」の現在の構成銘柄数は64銘柄(2022年10月末)

構成銘柄64銘柄のうち、トップ10は以下のような企業で構成されております。

次にセクター別の内訳を見てみると、生活必需品関連や資本財・サービスなど製造業の企業が多い一方で、S&P500指数やナスダックに多いIT関連企業は少ないですね。

「S&P500配当貴族指数」の運用成績

23年間のパフォーマンスを、税引後配当込み、円換算ベースで見てみると、「S&P500配当貴族指数」はS&P500指数を上回るパフォーマンスとなっています。

米ドルベースで見ても、S&P500指数が上昇した年ではほぼ同じような上昇を見せておりますが、

S&P500指数が下落した年ではS&P500よりも下落幅が小さいか、逆に上がっている年もありますね。

S&P500指数ではなく、Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)へ投資した方が良いか

S&P500指数よりも下げ相場にも強く、累積リターンも大きいならば、S&P500指数よりもTracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)へ投資した方が良いですね。

それもひとつの選択肢だとは思います。
購入手数料もないようですしね。

まず、繰り返しになりますが、Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)は、S&P500配当貴族指数(税引後配当込み、円換算ベース)の動きに連動する投資成果をめざすファンドです。

S&P500指数は選抜された500社で構成された指数ですが、このファンドはさらにそこから25年間連続して増配している優良大型株で構成されたファンドとなります。

2019年から2021年のようなGAFAMが牽引してきた相場であれば、S&P500指数の方がパフォーマンスは良かったですが、現在のような調整局面ではこちらのファンドに投資されても宜しいかと思います。

ただ、このファンド自体は2022年10月28日から運用開始したばかりのファンドとなりますので、今後の運用報告書を見て判断するようにしてください。

まとめ

  • このファンドは「S&P500配当貴族指数(税引後配当込み、円換算ベース)」の動きに連動する投資成果をめざすファンド
  • 「S&P500配当貴族指数の過去23年間の累積リターン(税引後配当込み、円換算ベース)は、S&P500よりも良い
  • 投資するかどうかは、今後の運用報告書を見て判断するようにしてください。

それぞれの年齢や置かれている環境によって選択すべきファンドは異なります。
ファンド選択でお悩みの方は、こちらからお問合せください。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

この投稿へのトラックバック: https://media.k2-assurance.com/archives/8356/trackback