iシェアーズ 好配当株式 ETF (DVY)

こんにちは。K2 College大崎です。

先般、iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)を紹介しましたが、今回は、同じブラックロック社から出ておりますiシェアーズ 好配当株式 ETF (DVY)を紹介いたします。

こちらは、「高配当」ではなく「好配当」ですね。

  • iシェアーズ 好配当株式 ETF (DVY)概要
  • 構成銘柄とセクター
  • 運用実績

iシェアーズ 好配当株式 ETF (DVY)概要

iシェアーズ 好配当株式 ETFは、比較的高配当の米国株式で構成される指数と同等の投資成果を目指しています。

継続的に配当金を支払っている米国企業の株式に投資
過去5年間において配当支払いのある米国企業の株式100銘柄に投資
インカムの獲得を目指すために活用

比較しやすいようにiシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)も載せておきます。

構成銘柄とセクター

このETFは、配当水準が比較的高位の米国株式で構成される指数と同等の投資成果を目指しておりますが、その対象指数はダウ・ジョーンズ U.S.セレクト・ディビデンド・インデックス(ダウ・ジョーンズ 好配当株式指数)としております。

「HDV」は、その中でも財務の健全性が高く、持続的に平均以上の配当を支払うことができると認められた利回り上位の銘柄で構成されておりましたが、「DVY」は特にその条件はないようです。

こちらは2023年2月22日時点の組入上位10銘柄ですが、HDVと3つほど重複しておりますが、組入銘柄はやはり異なっておりますね。

【DVY】

HDV】

「HDV」は「DVY」に比べ保有銘柄が少ないということもありますが、「HDV」は1銘柄に対する保有比率も高くなっております。

そして、「HDV」は組入銘柄に対してのTurnoverがかなり高いです。「財務の健全性が高く、持続的に平均以上の配当を支払うことができる」と認められた銘柄という条件を追加しているので、それだけTurnoverが高いのでしょうね。

ただ、「DVY」よりも「HDV」のトータルリターンが高いかと思いきや、実際はそうでもないようです。

「DVY」の構成銘柄は98銘柄で構成されておりますが、公益事業と金融の割合が大きいですね。
この2つのセクターだけで47.2%も占めております。

運用実績

設定来のトータルリターンは391.11%年平均リターンは8.62%(2023年1月31日時点)と、こちらも短期的には上げ下げを繰り返しながらも、右肩上がりに上昇してきております。

このところ発表されている経済指標は予想を上回る大幅上昇となっており、市場では3月、5月のFOMCでの利上げが確実視される中、6月利上げの可能性も織り込み始めております。

タカ派的なFRBの金融政策はヘルスケアや、公益事業などのディフェンシブ銘柄をサポートすると言われておりますが、高金利で収益が得られる金融セクターもまだ買われる可能がありますから、リターンが期待できるかも知れませんね。

しかしながら、景気後退局面や金融危機などには金融セクターは弱いです。
そのタイミングでは大きく売られる可能性もありますから、注意しておいてください。

まあ、このETFを検討している方の多くは高配当が目的でしょうから、そこは気にせずに保有していれば良いでしょうね。

まとめ

  • DVYは設定来リターン391.11%、年平均リターン8.62%の好配当株式ETF
  • 公益事業、金融2つのセクターで47.2%も占めている
  • 現在の配当利回りを重視する方は「HDV」、トータルリターンや将来の配当金を重視する方は「DVY」

リターンで選ぶか、現在の配当利回りで選ぶか、それとも将来の配当利回りで選ぶか。

自分の好みで選べば良いですが、それぞれの年齢や置かれている環境によって適したファンドのアドバイスをしますので、希望される方は、こちらからお問合せください。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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