iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)

こんにちは。K2 College大崎です。

先般、米国高配当ETFの御三家といわれる「VYM」「HDV」「SPYD」のうち、VYM(Vanguard High Dividend Yield ETF)を紹介しましたが、今回はHDV(iShares Core High Dividend ETF)を紹介したいと思います。

  • iシェアーズ・コア 米国高配当株ETF概要
  • 構成銘柄とセクター

iシェアーズ・コア 米国高配当株ETF概要

iシェアーズ・コア米国高配当株ETFは、配当水準が比較的高位の米国株式で構成される指数と同等の投資成果を目指しています。

Factsheetには、以下特長があるとの記載がありました。

米国の有名、優良企業の株式に投資します。
■財務状態が健全であり、配当金を支払っている企業の株式75銘柄に投資できます。

■インカム獲得を目指すために活用できます。

構成銘柄とセクター

このETFは、配当水準が比較的高位の米国株式で構成される指数(モーニングスター配当フォーカス指)と同等の投資成果を目指していますが、その中でも財務の健全性が高く、持続的に平均以上の配当を支払うことができると認められた利回り上位の銘柄で構成されています。

こちらは2023年2月10日時点の組入上位10銘柄ですが、配当利回りが高い企業が並んでおりますね。

VYMの構成銘柄は400銘柄で幅広いセクターで構成されておりましたが、こちらはエネルギー(27.28%)、ヘルスケア(22.44%)、情報技術(11.36%)と、この3つのセクターで約61%を占めているのがわかります。

わたくしは、現在の米国市場は「逆金融相場」にあり、「逆業績相場」へ移行しつつあると述べて来ております。そう考えるとエネルギーやヘルスケアは適しているかと思いますが、情報技術の割合が多いのはどうですかね。

まあ、このETFは高配当が目的ですから、そこは気にせずに保有していれば良いでしょうかね。
現在の配当利回り(過去12ヶ月分配金利回り)は3.53% もありますし。

株価が下がっても配当金は受け取れますので、ひたすら株数を増やしていけば良いだけですね。

また、VYMの紹介記事にも書きましたが配当利回りがトータルリターンを底上げしてくれます。

運用実績

概要で設定来リターンは106.75%年平均リターンは10.21%と纏めてありますが、
こちらも短期的には上げ下げを繰り返しながらも、右肩上がりに上昇してきております。

米主要株価指数の過去1年間のリターンはマイナス圏に沈んでおりますが、HDVは+3.0%のリターンでした。これもエネルギーセクターとヘルスケアセクターが底上げしてますね。

配当利回りが3.53%あり、年平均リターンも10.21%もあれば検討に値するETFなのではないでしょうか。

S&P500指数の年平均リターンは年率10.67%(1957年の近代的な仕組みの開始以来)ですから複利効果を生かして長期運用をされる方であればS&P500指数などで運用される方が良いですが、

配当金が欲しい方や、50代に入られたような投資家であれば、毎年、配当金を受け取れるというのは精神的にも安心かと思います。

将来の値上がり益(キャピタル・ゲイン)を得ることができるのは1回だけですが、配当金(インカム・ゲイン)は年4回も得ることができます。

口数を増やしていけば、不足する公的年金を補う役割を担ことができますしね。

まとめ

  • HDVは配当利回り3.53%、年率リターン10.21%の高配当株ETF
  • 将来の値上がり益だと1回だけ、配当だと年4回受け取れる

それぞれの年齢や置かれている環境で、選択すべきファンドは異なります。
適したファンドをアドバイスしますので、希望される方は、こちらからお問合せください。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

この投稿へのトラックバック: https://media.k2-assurance.com/archives/10543/trackback