こんにちは、K2 College 松本です。
今回はかんぽ生命の一時払終身保険「つなぐ幸せ」を解説します。
相続税対策として勧められています。
生命保険の非課税枠を利用した対策ですね。ただこの商品は利率が低すぎてメリットどころかデメリットしかないので加入しない方がいいです。この記事で一緒に確認していきましょう。
- 動画解説
- かんぽ生命は大きい会社
- 誰でも加入できて5年後に死亡保障が増える一時払終身保険
- 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。
動画解説
かんぽ生命は大きい会社
会社概要
かんぽ生命は郵政民営化に基づき2006年9月1日に「株式会社かんぽ」として設立され、2007年9月30日までの間、生命保険会社として営業するための準備を行い、同年10月1日に生命保険業の開始に伴い商号を「株式会社かんぽ生命保険」に変更し、生命保険業および郵政管理・支援機構の委託を受けて行う簡易生命保険管理業務を行っています。
営業開始:2007年10月1日
事業所:83支店(2021年7月1日時点)
総資産:70兆1,738億円(2020年度)
保有契約高:47兆4,760億円(2020年度)
格付情報
S&P:A(2021年8月31日現在)
R&I:AA-(2021年8月31日現在)
ソルベンシーマージン比率
1,118.1%(2020年度末)
身近な会社なので親しみはありますね。
イメージだけで判断するのはダメですが、実際に会社の規模や格付などの評価は高いので健全な会社ですね。ただ販売している商品は良くないし、営業マンもノルマがキツイせいで悪質な営業をしているので、関わらない方がいいです。
誰でも加入できて5年後に死亡保障が増える一時払終身保険
契約概要
商品名:つなぐ幸せ
正式名称:一時払終身保険(告知不要型)
保険期間:終身
契約年齢:55歳〜85歳
払込期間:一時払
払込頻度:一時払
保険金額:100万円〜1,000万円
保障内容
死亡したときに、保険金を受取ることができます。
商品解説
無告知型の一時払円建終身保険です。契約から5年以内は一時払で支払った保険料が死亡保険金額となり、5年経過後に死亡保険金が一時払保険料を上回ります。
契約例
男性 60歳
基準保険金額:500万円
一時払保険料:4,322,750円
<死亡保障額の推移>
5年以内:4,322,750円
5年経過後:5,000,000円
解約返戻金の推移はわかりませんが、10年くらいで支払った金額と同じくらいになるぐらいだと思います。5年経過すれば無告知で70万円弱の死亡保障が上乗せされますが、金額が少ないですし5年も待たないといけないのでデメリットですね。70歳の場合だと一時払保険料が455万円で、80歳だと473万円と死亡保障の上乗せはドンドン少なくなります。
損はしないので良いと思ったのですが、、、
円建終身保険は一生涯の死亡保障を用意するという点でもコスパ悪いですし、貯蓄や資産形成という目線で考えると魅力は全くありません。そもそも円建だとインフレに対応できないので、少なくとも米ドル建の終身保険にしましょう。
ただ日本の米ドル建終身保険も利率が低すぎて、契約する意味がないので、貯蓄と死亡保障の両立ができる海外の終身保険または新海外個人年金を選択肢にいれてください。海外であれば総支払保険料の何倍もの死亡保障がありながらも実質利回りで4〜6%ほどで運用もできます。
詳しくは下記の入門書をダウンロードして一読ください。
※『海外保険入門書(マニュアル)』はこちら(無料)【NEW】
契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。
単純に利回りが低いので、より高い利回りで運用できるところにお金は置いてあげましょう。
既に契約している場合はどうしたらいいでしょうか?
契約内容によって「継続」「減額」「払済」「解約」と適切なアドバイスは変わるので、私に直接ご相談ください。
※直接相談(無料)
まとめ
- 加入するのはやめよう
- 今契約していたら、内容を見て個別に判断するので、お気軽にご相談ください(無料)
- 日本では保障と貯蓄は分けて契約しよう(終身保険はしないで)
また教育資金準備や貯蓄だけが目的の方は、下記の入門書を一読ください。
※【入門書】公的年金に依存しない自分年金を準備するための入門書
※【入門書】子供のためにベストな学資保険に入るための入門書
著者プロフィール
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大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。
外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランコンサルタントとして6年3ヶ月勤務。
また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。
そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。
クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。
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