ソニー生命 米ドル建特殊養老保険(無配当)

ソニー生命 米ドル建特殊養老保険 メリット デメリット 比較 解約 払済 返戻率 手数料 シミュレーション パンフレット

こんにちは、K2 College 松本です。

今回はソニー生命の「米ドル建特殊養老保険」を解説します。同社の「米ドル建養老保険」の死亡保障額を抑えた商品になります。

円建の養老保険は利率が悪かったので、米ドル建特殊養老保険を契約しました。

確かに円建養老保険は保険金額(満期金額)よりも保険料を多く払うことになるので、元本割れ確定商品です。それよりは良いのですが、そこと比較しても資産形成のスピードはいつまでも遅いままです。実際の利回りがどれくらいなのかを理解した上で、養老保険の必要性があるかどうか判断しましょう。

  • 動画解説
  • ソニー生命の経営体制は非常に優秀
  • 保険金額が増えていく米ドル建養老保険
  • 解約返戻率は25年でたった111%、実質利回りは年0.84%
  • 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

動画解説

ソニー生命の経営体制は非常に優秀

会社概要

ソニー生命は日本の生命保険会社で、ソニーグループ系列です。1979年8月「米プルデンシャル生命(ザ・プルデンシャル・インシュアランス・ カンパニー・オブ・アメリカ)」との合弁で、「ソニー・プルーデンシャル生命保険」として設立された。1980年2月に「ソニー・プルデンシャル生命保険」に、1987年9月に米国プルデンシャルとの合弁解消となり「ソニー・プルコ生命保険」とそれぞれ改称し、1991年4月から現社名。1996年1月にライフプランナーを商標登録し、同年4月にソニーの100%子会社となり、2004年4月にソニー損保、ソニー銀行とともにソニーフィナンシャルホールディングスの傘下に入った。

営業開始:1979年8月10日
事業所:162支店(2021年7月1日時点)
総資産:70兆1,738億円(2020年度)
保有契約高:53兆6,109億円(2020年度)

格付情報

S&P:A+(2021年7月1日現在)
R&I:AA(2021年7月1日現在)

ソルベンシーマージン比率

2,126.6%(2020年度)

身近な会社なので親しみはありますね。

イメージだけで判断するのはダメですが、実際に会社の規模や格付などの評価は高いので健全な会社です。

保険金額が増えていく米ドル建養老保険

契約概要

商品名:米ドル建特殊養老保険〔無配当〕
契約者年齢:0歳〜78歳
保険期間:5年刻みで選択(年齢によって異なる)
払込期間:保険期間と同じ
払込頻度:月払、半年払、年払
最低基本保険金額:USD 10,000

保障内容

  • 保険料払込期間中に死亡高度障害になったときに、保険金を受取ることができます。

商品解説

米ドル建養老保険ですが途中から保険金額が増えていき、最終的には基本保険金額の2倍になります。養老保険なので保険料払込期間中は死亡保障があり、保険料の支払いが終わり満期を迎えると満期金を受け取って契約は終了です。どちらかと言うと貯蓄をメインに考えた商品ですが、利率が低いので貯蓄を目的に契約する必要はありません。また貯蓄機能があることで、死亡保障額に対する保険料が高いこともデメリットです。

死亡保障があって満期を迎えると増えていたので、銀行より良いしお得と感じたのですが、もっと良い商品があるのでしょうか?

あります。
まずは次のチャプターで、具体的なシミュレーションの数字を見ていきましょう。

保険用語については下記のリンクで詳しく解説しています。
『予定利率』『積立利率』『利回り』とは?

解約返戻率は25年でたった111%、実質利回りは年0.84%

パンフレットに載っているご契約例がコチラです。

男性の場合で数字をまとめると。

契約年齢:35歳 男性
基本保険金額:USD 50,000
保険期間:60歳
払込期間:60歳
払込頻度:月払
保険料:USD 298.3
総支払保険料:USD 89,490

<解約返戻金と返戻率>
10年後(45歳):USD 33,230(92%)
20年後(55歳):USD 75,150(104%)
25年後(60歳):USD 100,000(111%)

払込が終了しても11%しか増えていません。保険会社に25年間も保険料をロックされたのに、25年後の実質利回りは0.84%です。

死亡保障があるから仕方ないと考える方もいますが、死亡保障USD 100,000に対して総支払保険料USD 89,490を払うので、保険料の支払いが進むにつれて死亡保障のレバレッジはなくなっていきます。特に13年目からの死亡保障の上乗せは最小限に抑えられています。

最終的に100万円くらい増えているので良いと思っていました。

はい、多くの方が誤解しているポイントです。

海外生命保険では、総支払保険料に対して7倍以上の死亡保障がありながら、返戻率も20年で200%くらいになるものもあります。詳しくは新しくなった入門書を一読ください。

※『海外保険入門書(マニュアル)』はこちら(無料)【NEW】

契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

何十年もの時間を使って利回り1%未満の運用では勿体ないです。時間は有限なので、少しでもお金が働きやすい場所に置いてあげましょう。複利の効果を上手く使えば30年後には何倍もの資産にすることができます。

「保障は保障、貯蓄は貯蓄」と分けて準備しましょう。

既に契約している場合はどうしたらいいでしょうか?

契約内容によって「継続」「減額」「払済」「解約」と適切なアドバイスは変わるので、私に直接ご相談ください。

※直接相談(無料)

まとめ

  • 加入するのはやめよう
  • 契約している方は見直した方がいいので、お気軽にご相談ください(無料)
  • 日本では保障と貯蓄は分けて契約しよう(養老保険はしないで)

著者プロフィール

松本崇裕
松本崇裕
大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。

外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランコンサルタントとして6年3ヶ月勤務。

また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。

そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。

クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。

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