住友生命 笑顔の約束Ⅲ 5年ごと利差配当付指定通貨建新終身保険(一時払)(24)

こんにちは、K2 Collage 松本です。

今回は住友生命の一時払終身保険笑顔の約束Ⅲを解説します。こちらは住友生命の商品ですが、三井住友銀行SMBC信託銀行で販売されている商品になります。

銀行で死亡保障と貯蓄の両立ができると勧められています。

確かに死亡保障と貯蓄機能がありますが、どちらも中途半端という感じです。またこの商品の積立利率は毎月2回変更されるので契約した時期と年齢によって死亡保障の上乗せ額と利回りが大きく変わります。

現在の積立利率がどれくらいなのか、また既に契約している場合は、保険証券を見て積立利率を確認してみましょう。

  • 住友生命は日本の4大生保の一角
  • 告知の有無が選べる外貨建一時払終身保険
  • 解約返戻率は10年後で135%、15年後で156%
  • 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

住友生命は日本の4大生保の一角

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会社概要

住友グループに属する保険相互会社で、総資産、経常収益、保険料収入で業界第4位、4大生保の一角(日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命)です。

前身会社である『日之出生命保険会社』が1907年5月に創業。1925年、住友合資会社が日之出生命保険株式会社の経営を引き継ぎ、1926年5月に商号を『住友生命保険株式会社』に変更した。第二次世界大戦後の財閥解体並びに「財閥商号の使用禁止等に関する政令」により、住友連携各社が「住友」の商号を名乗れなくなったため、1947年8月に『国民生命保険相互会社』を設立。1952年5月、財閥商号の使用禁止等に関する政令の廃止により、住友連携各社が再び「住友」の商号を名乗ることが可能となったため、同年6月、名称を『住友生命保険相互会社』に変更。2001年11月、株式会社三井住友銀行、三井住友海上火災保険株式会社、三井生命保険株式会社との全面提携について合意した。これを受けて、2002年12月、運用子会社5社統合による新会社「三井住友アセットマネジメント」のほか、2010年4月、三井生命との共同出資による生命保険子会社『メディケア生命』等が営業を開始している。

正式名称:住友生命保険相互会社
設立時期:1907年5月
営業拠点:87支社 1,451営業所(2021年3月末時点)
総資産:41兆940億円(2021年3月末時点)
エンベディッドバリュー(EV):4兆4,892億円(2021年3月末時点)

格付情報

S&P:A+ (2021年3月末時点)
R&I:AA- (2021年3月末時点)
Moody’s:A1 (2021年3月末時点)

ソルベンシーマージン比率

862.5% (2021年3月末時点)

歴史が長い会社は安心できますね。

日本の4大生保の一角なので、歴史もあります。
また、会社規模はもちろんですが、格付けソルベンシーマージン比率からも十分に信頼に値する会社と言えます。

告知の有無が選べる外貨建一時払終身保険

終身保険 イラスト イメージ 英語

取扱金融機関(2024年6月時点)

  • 三井住友銀行
  • SMBC信託銀行

契約概要

商品名:笑顔の約束Ⅲ
正式名称:5年ごと利差配当付終身保険(19)Ⅱ型/5年ごと利差配当付新終身保険(24)
契約年齢:30歳〜90歳

通貨:米ドル/豪ドル
払込期間:一時払
予定利率:契約時の利率で固定(毎月1日と16日に更新)
告知:健康告知なしプラン/3つの健康告知プラン

契約初期費用:なし
市場価格調整:あり(契約から15年間だけ)
解約控除:あり(契約から10年間だけ)

告知の有無による違い

商品解説

一時払の外貨建終身保険です。通貨は米ドルと豪ドルで、予定利率は契約時の利率で決まります。告知の有無によって保障内容が異なります。

  • 告知なしは契約から2年間は死亡保障の上乗せがなく、2年後に死亡保障が立ち上がります。災害死亡の場合は2年以内でも2年後の死亡保険金が支払われます。
  • 告知ありは契約してすぐに死亡保障が立ち上がります。

健康上の理由で告知のある保険に加入できないけど死亡保障が欲しい人にとっては選択肢になります。あとは寝かしておくと予定利率に応じて解約返戻金が増えていくイメージです。

ちなみに現在の予定利率はこちらです。*2024年6月1日〜2024年6月15日
米ドル:5.10%(実質利回り:3.09%)
豪ドル:4.50%(実質利回り:2.67%)

予定利率が5%以上あって、死亡保障も解約返戻金も増えるなら加入したいです!

米国金利の上昇で日本の外貨建保険も利率は高くなりましたが、それでも海外の比較すると劣っています。しかも実質利回りだと1%〜3%(年齢によって異なる)しかありません。『新海外個人年金』なら実質利回りで4%〜6%くらいで運用できるものがあります。

解約返戻率は10年後で136%、15年後で158%

ご契約例は以下の通りです。

<笑顔の約束Ⅲ>

契約年齢:60歳 男性
通貨:米ドル
基本保険金額:USD 256,020
保険期間:終身
払込期間:一時払

予定利率:5.10% *2024年6月1日〜2024年6月15日の場合
一時払保険料:USD 100,000

上図のように2年経過すると死亡保障が基本保険金額USD 256,020になります。解約返戻金は下記になります。

一時払保険料:USD 100,000

<解約返戻金と返戻率の推移>
10年後(70歳):USD 136,407(136%)
15年後(75歳):USD 158,149(158%)
20年後(80歳):USD 180,007(180%)

このようになります。では『新海外個人年金』で同じ保険料を支払った場合を見てみましょう。

<新海外個人年金>

契約年齢:60歳 男性
保険期間:128歳
払込期間:一時払
全期前納保険料:USD 100,000

<解約返戻金と返戻率の推移>
10年後(70歳):USD 139,166(139%)
15年後(75歳):USD 207,483(207%)
20年後(80歳):USD 280,086(280%)

30年後(90歳):USD 550,836(550%)

貯蓄目線で考えたら10年以降の返戻率では新海外個人年金が上回るので、どちらが良いかは一目瞭然ですね。死亡保障の立ち上がりに関しては住友生命の方がいいですが、平均寿命までのことを考えたら新海外個人年金の方が多くの死亡保険金を残せるようになるので、確率で考えたらどちらを選ぶ方がよいかは自ずと答えがわかるでしょう。

15年後でもかなり違いますね。

契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

貯蓄と死亡保障を両立することで、どちらも中途半端になっています。死亡保障と貯蓄は分けて考え、別々に備えることでよりコスパが良くなりますし、管理や見直しもしやすくなります。

既に契約している場合はどうしたらいいでしょうか?

契約時期によって積立利率が変わりますし、目的に応じて適切なアドバイスは変わるので、私に直接ご相談ください。
※直接相談(無料)

まとめ

  • 加入するのはやめよう
  • 今契約していたら、内容を見て個別に判断するので、お気軽にご相談ください(無料)
  • 日本の保険で貯蓄や運用はしない

海外の保険であれば高い金利で運用ができます。詳しくは入門書を一読ください。
【入門書】保険で銀行金利の3600倍の金利をつけるための入門書

著者プロフィール

松本崇裕
松本崇裕
大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。

外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランコンサルタントとして6年3ヶ月勤務。

また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。

そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。

クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。

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