【CLIP】グローバルX 米国T-Bill 1-3か月 ETF

こんにちは。K2 College大崎です。

著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイの2024年第2四半期の現金準備金は2,770億ドルに達し、 第1四半期の1,890億ドルというこれまでの記録から驚異的な増加を見せています。

ただ、このかなりの部分(2,346億ドル)を「短期米国債」で保有しており、バフェットは短期米国債を「最も安全な投資」と呼び、資本保全への取り組みを強調しています。

現在、この短期米国債の利回りは5%以上にもなっており、明らかにお得ということでバフェットは積極的に買い込んでいるわけですね。

そこで今回は、短期米国債に投資ができる「グローバルX 米国T-Bill 1-3か月 ETF」について解説します。

  • 動画解説
  • 【CLIP】グローバルX 米国T-Bill 1-3か月 ETF 概要
  • パフォーマンスと分配金利回り
  • 「利下げ前」に高い分配金を得ておく

動画解説

【CLIP】グローバルX 米国T-Bill 1-3か月 ETF 概要

・残存期間が1ヶ月以上3ヶ月未満の米国政府発行の短期米国債(T-Bill、財務省短期証券)に投資
・毎月分配により、定期的なインカムの提供を目指す
・業界平均の約半分の低い経費率(経費率0.07%)

米国債は、信用リスクが最も低い証券として広く認知されており、ムーディーズ、フィッチ、S&Pなどの著名な格付け機関からAAAの格付けを取得しています。

米国債にも金利リスク(市場金利の変動による債券価格の変動)やインフレリスク(インフレによって債券の実質的な価値が低下する可能性)がありますが、これらのリスクは他の資産クラスと比較して相対的に低いとされているため、米国債は「ノーリスク」に近い投資と見なされることが多いです。

信用度の高さ
米国債はアメリカ合衆国政府が発行する債券であり、アメリカ政府は世界最大の経済大国です。歴史的に見ても、アメリカ政府は一度もデフォルト(債務不履行)に陥ったことがなく、その信用力は非常に高いとされています。このため、米国債は世界中の投資家から安全資産として評価されています。

流動性の高さ
米国債は市場での取引量が非常に多く、容易に売買できます。つまり、投資家は必要な時に米国債を現金化しやすいため、流動性リスクが低いです。

基軸通貨
アメリカドルは国際的な基軸通貨として機能しており、ドル建ての資産である米国債は為替リスクが比較的低いと考えられています。特に、多くの国や企業が外貨準備として米国債を保有しているため、世界的に信頼されています。

米国中央銀行のサポート
アメリカの中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)は、必要に応じて金融政策を通じて米国債市場をサポートすることができるため、米国債の価格安定性が保たれやすい。

T-Billには利息はないはずですが、このETFはどうして毎月分配が可能なのでしょうか?

T-Billはディスカウントで購入されるため、償還時における額面金額との差額が利息に相当します。この利息相当額で定期的に分配金として投資家に支払うことができるわけです。

なお、額面金額が償還された償還金は、新しいT-Billに再投資されます。

パフォーマンスと分配金利回り

2024年7月31日時点における分配金含めたトータルリターンは年率5.46%

基準価額USD100当たり、毎月分配金をUSD0.44〜USD0.45支払っており、

直近の基準価額をもとに過去12ヶ月間ファンドを保有してしたと想定した場合の分配金利回り(12ヶ月利回り)は5.48%となっております(2024/8/7 時点)。

現在の分配金利回りは5.48%もあるのですね。
ノーリスクでこれだけの利回りがあると良いですね。

そうですね。
だから、バフェットさんも積極的に買い込んでいるわけですね。

それで株式が安くなった際、短期国債を売却して、割安株を仕込むわけです。
バフェット=長期投資と思い込んでいる方は少なくないですが、意外と売買してますよ。

「利下げ前」に高い分配金を得ておく

債券市場において、一般的に短期債券よりも長期債券の方が高い利回りとなります。

それは、長期債券の方が期間は長いため、その間の金利リスクやインフレリスクが高くなり、投資家はそれらのリスクを受け入れるかわりに、より高い利回りを要求するからです。

以下は、米国債10年物利回り(青色)と2年物利回り(黄色)の推移ですが、2022年までは米国債10年物利回りの方が、利回りが高いことが確認できるかと思います。

これが通常ですので、順イールドと呼ばれております。

しかしながら、2022年7月あたりから2年物利回りが10年物利回りを上回る異常な状況となっており、これを逆イールドと言います。

米中央銀行が2022年3月から政策金利の引き上げが始まりましたが、政策金利の影響を受ける短期金利が上昇し、短期債券の利回りが高くなっており、以降、逆イールドがまだ解消されていないという状況です。

そして、まもなく政策金利が引き下げられるという状況になってきておりますので、短期金利が長期金利を上回るスピードで下がってきており、まもなく逆イールドが解消されるのではないかと考えられております。

現在、まだ短期債の利回りは高いですから、利回りの高いキャッシュポジションを求める投資家にとって魅力的な選択肢となっております。

ノーリスクで5%以上の分配金利回りがあるのであれば、ぜひ投資したいです。

現金で置いておくよりは、よほど良いですね。

ただ、政策金利が引き下げられることになれば、利回りも下がってきますので、
それは覚えておいてくださいね。

まとめ

  • 【CLIP】は残存期間が1ヶ月以上3ヶ月未満の短期米国債へ投資するETF
  • 現在は5%以上の分配金利回りがある
  • 政策金利が引き下げられると利回りも下がる

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著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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