三井住友海上あいおい生命 &LIFE 個人年金保険

三井住友海上あいおい生命 &LIFE  個人年金保険 メリット デメリット パンフレット シミュレーション 解説

こんにちは、K2 Collage 松本です。

今回は三井住友海上あいおい生命の「&LIFE 個人年金保険」を解説します。

友達と話していて、老後資金準備の為に個人年金を始めようと考えています。

いきなり結論になってしまいますが、やめた方がいいです。貯蓄の方法は保険だけではありません。老後資金準備でしたら他にもっと効率の良い手段がありますので、一緒に確認していきましょう。

  • 動画解説
  • 三メガ損保の一角「MS&ADグループ」の子会社
  • 低利率の個人年金保険
  • 年金受取返戻率は45年で101.3%、実質利回りは0.06%
  • 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

動画解説

三メガ損保の一角「MS&ADグループ」の子会社

会社概要

日本の生命保険会社で「MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社」の完全子会社です。MS&ADは東京海上ホールディングス、SOMPOホールディングスと並ぶ「三メガ損保」の一角。
1996年の保険制度改革により、損害保険会社と生命保険会社が子会社方式で相互参入が可能になったことを受けて、住友海上火災保険が「住友海上ゆうゆう生命保険」、三井海上火災保険が「三井みらい生命保険」、大東京火災海上保険が「大東京しあわせ生命保険」、千代田火災海上保険が「千代田火災エビス生命保険」をそれぞれ生命保険子会社として設立。2001年(平成13年)に三井みらい生命保険と住友海上ゆうゆう生命保険が合併し、「三井住友海上きらめき生命保険」、大東京しあわせ生命保険株式会社と千代田火災エビス生命保険株式会社が合併し、「あいおい生命保険株式会社」となる。
2010年(平成22年)に、親会社である三井住友海上が、あいおい損保やニッセイ同和損保と共同で持株会社のMS&ADインシュアランスグループホールディングスを設立して経営統合したことを受けて、2011年(平成23年)10月1日に、あいおい損保の子会社であるあいおい生命保険と三井住友海上きらめき生命保険が合併して、「三井住友海上あいおい生命保険」となった。

設立:1996年8月
総資産:4兆5,343億円(2021年3月31日時点)
保有契約高:24兆2,629億円(2021年3月31日時点)

格付情報

R&I:AA(2021年7月時点)

ソルベンシーマージン比率

1,439.5% (2021年3月末時点)

色々な会社が合併していて銀行みたいですね。

金融業界ではあるあるですが、経営破綻したり倒産しそうな会社をより大きな会社が合併したり、買い取って立て直したりすることは多いです。保険会社も金融機関なので、銀行や証券会社のように合併して会社名が変わることが頻繁におこります。

三井住友海上あいおい生命は、親会社が損保系なので格付けや、ソルベンシーマージン比率も高く十分信頼に値する会社です。

低利率の個人年金保険

契約概要

商品名:&LIFE 個人年金保険
正式名称:5年ごと利差配当付個人年金保険(無選択特則付)
契約者年齢:16歳〜60歳
払込期間:60歳、65歳
年金受取開始年齢:60歳、65歳
年金受取方法:確定年金(5年、10年、15年)、10年保証期間付終身年金
払込頻度:月払、半年払、年払

保障内容

  • 契約者が保険料払込期間中に死亡した時は、それまでに払った保険料が死亡保険金として受け取って契約は終了。
  • 満期になると年金原資を一括で受け取るか、確定年金(5年、10年、15年)または10年保証期間付終身年金として受け取れる。

商品解説

ごくごく普通の個人年金保険です。年金開始年齢を決めて、その年齢まで保険料を払い込み、年金は確定年金終身年金を選択できます。保険会社の運用によって積立配当金がでれば、基本年金額に上乗せされ年金として受け取れます。

国の年金だけでは不安なので1つくらい入っておくほうが良いと思っているのですが、どうなんでしょうか?。

もちろん国の年金はアテにできないので、何かしら備えをしておかないといけませんが、返戻率が残念な結果になっています。次のチャプターで返戻率や実質利回りを確認してください。

保険用語については下記のリンクで詳しく解説しています。
『予定利率』『積立利率』『利回り』とは?

年金受取返戻率は45年で101.3%、実質利回りは0.06%

10年確定年金タイプ終身年金タイプの2つを見ていきましょう。

契約例① 10年確定年金タイプ

契約者年齢:30歳 男性
基本年金額:60万円

払込期間:65歳
年金受取開始:65歳
年金受取:10年確定年金
払込頻度:月払

月額保険料:14,094円
総支払保険料:5,919,480円

基本年金額:600,000円
総受取年金額:6,000,000円

返戻率:101.3%
実質利回り:0.06%

保険料を35年間支払って、10年間かけてゆっくり年金受取にしても1.3%しか増えません。トータル45年の時間を使ってこの結果は流石に酷すぎます。

契約例② 終身年金タイプ

契約者年齢:30歳 男性
基本年金額:30万円

払込期間:65歳
年金受取開始:65歳
年金受取:10年保証期間付終身年金
払込頻度:月払

月額保険料:15,597円
総支払保険料:6,550,740円

基本年金額:300,000円
総受取年金額:生存期間 × 30万円

こちらは何歳まで生きるかによって総受取金額が変わります。

<総受取年金額と返戻率>

75歳(10年):3,000,000円(45.7%
85歳(20年):6,000,000円(91.5%
95歳(30年):9,000,000円(137.3%

<実質利回り>

75歳(10年):-3.69%
85歳(20年):-0.32%
95歳(30年):0.98%

支払った保険料以上を受け取るには22年掛かるので87歳以上生きていれば返戻率が100%を超えていきます。それまでに亡くなってしまうと元本割れになります。

人生100年時代とも言われているので、終身年金がいいですが元本回収が遠すぎてイメージし難いですね。もっと効率良く貯める方法はあるのでしょうか?

はい、あります。
15年で140%、20年で160%の返戻率が保証されている元本確保型プランや、より積極的に運用して増やしていく変額プランなどがあります。

老後資金の備え方ついては、下記の入門書にまとめているのでダウンロードして一読ください。
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契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

何十年もの時間を使って数%しか増えていないのは勿体ないです。少しでもインフレになれば数字は増えていても価値としては目減りしてる状態になってしまいます。時間は有限なので、少しでもお金が働きやすい場所に置いてあげましょう。複利の効果を上手く使えば30年後には何倍もの資産にすることができます。保険には保険の良さもありますので「保障は保障、貯蓄は貯蓄」と分けて準備しましょう。

既に加入している場合はどうしたらいいでしょうか?

契約内容によって「継続」「減額」「払済」「解約」と適切なアドバイスは変わるので、私に直接ご相談ください。
※直接相談(無料)

まとめ

  • 加入するのはやめよう
  • 契約している方は見直した方がいいので、お気軽にご相談ください(無料)
  • 日本では保険で貯蓄はやめよう(個人年金保険はしないで)

また、まとまったお金がある場合は下記の入門書も効率の良い資産運用ができるので一読ください。

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著者プロフィール

松本崇裕
松本崇裕
大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。

外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランナーとして6年3ヶ月勤務。

また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。

そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。

クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。

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