こんにちは、K2 College 松本です。
今回はアフラック生命の医療保険EVER HALFを解説します。2005年1月〜2009年8月までの販売期間だったので今は販売停止になっています。ただ医療保険EVERシリーズには多くの方が加入しているので、見直したほうが良いのか悩まれている方もいるでしょう。
老後は収入が減るので保険料が半額になるのは助かると思って加入しています。
皆さん同じ理由で加入されています。将来の保険料が半額になるのは嬉しいことですが、デメリットもありますので、この記事をしっかり読んでください。
- 動画解説
- 世界で初めてがん保険を販売!格付けもしっかりしている会社
- 将来、保険料が半額になる医療保険
- 長生きしたときは通常の終身払いよりお得
- 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。
動画解説
世界で初めてがん保険を販売!格付けもしっかりしている会社
会社概要
アフラック生命はアメリカの保険会社で、いわゆる外資系保険会社のひとつです。
米国のアフラックは1955年にジョージア州コロンバスで創業。日本では1974年11月15日「アメリカン ファミリー ライフ アシュアランス カンパニー オブ コロンバス 日本支店」として創業。日本初の『がん保険』を発売し日本での営業を開始しました。
1985年には世界初の『痴ほう介護保険』を発売。外交員を持たず、アソシエイツ(販売代理店)での販売や企業内に販売店を置き団体契約する形で展開し、コストを下げることで保険料の低価格化を実現。また業務提携により2000年には第一生命、2008年には郵便局の一部の窓口でがん保険の取り扱いを開始。2013年にはすべての郵便局の窓口でがん保険が取り扱われることになり、さらに大同生命とも業務提携しています。2018年4月2日「アフラック生命保険株式会社」として日本法人化して営業開始。
日本で知名度が高くなったのは2003年にCMでユーモアのあるアヒルが登場してからです。「よ~く考えよう~♪」などのCMソングとともに話題になりました。ちなみに「アフラックダック」といい米国では『活発で陽気な性格』、日本では『誠実で優しい性格』と国風に合わせて変えているそうです。
営業開始:1974年11月15日
総資産:12兆7,841億円(2021年3月31日時点)
保有契約件数:2,413万件(2021年3月31日時点)
格付情報
Moody’s:Aa3 (2021年6月末時点)
S&P:A+ (2021年6月末時点)
R&I:AA- (2021年6月末時点)
ソルベンシーマージン比率
916.7% (2021年3月末時点)
日本で初めてがん保険を販売したんですね!
そうですね。世界で初めてがん保険を販売したのもアフラックなので、まさにがん保険の先駆者です。
またアフラックの格付け、ソルベンシーマージン比率からも十分に信頼に値する会社と言えます。
将来、保険料が半額になる医療保険
すでに販売停止になり10年以上経過している為、詳細なパンフレットがないので大まかな概要になります。
契約概要
商品名:将来、保険料が半額になる医療保険 EVER HALF〔医療保険[2005]〕
契約年齢:0歳〜満55歳
保険期間:終身(ケガの入院は90歳まで)
払込期間:終身(60歳 or 65歳以降保険料半額)
払込頻度:月払、半年払、年払
保障内容
<主契約>
疾病・災害入院給付金
病気やケガで入院した場合の保障。入院1日目(日帰り含む)から入金給付金を請求できます。支払限度は1入院最高60日。通算1,095日。
手術給付金
手術の種類により入院日額の10倍、20倍、40倍の給付金を請求できます。支払限度は回数無制限。
放射線治療給付金
総量50グレイ以上の照射をすると給付金を請求できます。支払限度60日に1回。
<特約>
長期入院&通院特約
疾病・災害長期入院給付金として1入院60日までの支払い限度が1入院180日(通算:1095日)まで延長となります。5日以上の入院後、翌日から120日以内の通院をすると、通院日額給付金を請求できます。支払限度は1通院30日分まで。通算1,000日
女性疾病特約
女性疾病に該当する病気で入院すると、女性疾病入院給付金5,000円/日を請求できます。支払限度は1入院最高60日。通算1,095日。
治療を目的とした(瘢痕に対する植皮術、瘢痕拘縮形成術、女性特定疾病による乳房切除術)をすると、10万円/回を請求できます。支払限度は回数無制限。
商品解説
普通の医療保険です。
特徴は
- 指定した年齢(60歳か65歳)から保険料が半分になる
- 保険料払込免除がない
という点です。
指定した年齢(60歳か65歳)から保険料が半分になる
老後は収入が減ることから保険料が半分になるのはありがたいですね。ただ指定年齢までの間は通常の保険料よりも多く払う必要があります。途中で見直しや解約をする場合は単純に高い保険料を払っただけになってしまいます。
保険料払込免除がない
最近では当たり前になっていますが、三大疾病になると保険料払込免除になる特約がありません。
三大疾病になると保険料が免除になる特約を後で付けることはできないのでしょうか?
残念ながらできません。
以下の特約については過去の医療保険にも付加することはできます。
・三大疾病無制限入院特約
・通院特約
・女性疾病入院特約
・女性特定手術特約
・三大疾病一時金特約
・特定生活習慣病保障特約
・就労所得保障一時金特約
・精神疾患保障一時金特約
・介護一時金特約
・認知症介護一時金特約
・ケガの特約
・総合先進医療特約
・入院一時金特約
・終身特約
長生きしたときは通常の終身払いよりお得
アフラックの医療保険EVERシリーズには、保険料の支払期間の違いで
- EVER 終身払いで、一生保険料が同じ
- EVER HALF 終身払いで、指定年齢から保険料が半額になる
- EVER ボーナス 終身払いで、指定年齢から保険料が半額になる(祝金あり)
- EVER 払済タイプ 指定年齢以降は保険料の支払不要
という4つのタイプがあります。
「EVER」と「EVER HALF」では当初はEVERの方が保険料は安いですが、指定年齢(60歳か65歳)以降になるとEVER HALFの保険料は半額になるので、それ以降ではEVERの方が多く保険料を払っていく分岐点が存在します。
この保険自体はもう販売していないので検証する意味はないのですが、今でもこの様な払い方の選択肢がある医療保険はありますし、「終身払い」と「払済」どっちがいいか考えるポイントになります。
「EVER」契約例
契約年齢:30歳 男性
入院日額:5,000円
手術給付金:5万円、10万円、20万円
保険期間:終身
払込期間:終身払い
払込頻度:月払
保険料:1,790円
<保険料累計額の推移>
60歳:644,400円
65歳:751,800円
70歳:859,200円
80歳:1,074,000円
「EVER HALF」契約例
契約年齢:30歳 男性
入院日額:5,000円
手術給付金:5万円、10万円、20万円
保険期間:終身
払込期間:終身払い(65歳以降半額)
払込頻度:月払
保険料:1,870円(65歳以降:935円)
<保険料累計額の推移>
60歳:673,200円
65歳:744,900円
70歳:841,500円
80歳:953,700円
このように69歳以降は「EVER HALF」の方が保険料累計額は少なくなります。65歳までの保険料を比較しても80円しか変わらないので「EVER HALF」の方が良いと言えるでしょう。
ただし、医療保険は保障内容の良い商品がどんどん出てきますし、医学の進歩で10年前とは治療方針も大きく変わっています。使い物にならない医療保険なら加入していても意味ないので見直し前提に契約するのが良いと思います。
現在「EVER HALF」に加入しているのでお得なプランで安心しました。
確かに「EVER」と比較するとお得な支払いプランの「EVER HALF」ですが、保障内容が古いのがネックです。最新の医療保険にした方が年齢が上がっていても安くなったりするので一度比較をしてみましょう。
契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。
保険料の支払い方法は良いけど、15年以上前の医療保険なので保障内容は古いです。最近の医療保険だと現在の治療方針に合わせて作られているので、より良いものになっています。医療保険は5年に一度くらい最新のものと比較すると良いでしょう。
一度比較をしたいのですが、どうすればよいでしょうか?
実際に見直した方がよいかは年齢と契約内容によりますが、それを判断するのは難しいでしょう。そしてご自身で比較検討する労力は大変ですし、時間が掛かります。かといってショップに行けば余計な営業もされて面倒だと思います。
私に直接ご相談頂ければあなたにとって1番よい保障内容をアドバイスしますので、下記のリンクからご連絡ください。
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まとめ
- EVER HALFはお得な支払い方法である
- 保障内容は古い
- 最新の医療保険と比較しましょう
- お気軽にご相談ください(無料)
最後に、そもそも医療保険が必要かどうかも改めて考えてみても良いと思います。
高額療養費制度がある中で、民間の医療保険は必要か?
「入院する確率」「死亡する確率」「老後を迎える確率」はどれくらい?そして優先順位は?
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著者プロフィール
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大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。
外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランコンサルタントとして6年3ヶ月勤務。
また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。
そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。
クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。
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