第一フロンティア生命 プレミアカレンシーM3 積立利率変動型個人年金保険(19)(通貨指定型)

こんにちは、K2 College 松本です。

今回は第一フロンティア生命の個人年金保険プレミアカレンシーM3を解説します。第一フロンティア生命の商品ですが、みずほグループの金融機関が取り扱っている商品です。

「退職金の運用をしましょう」と勧められて加入しました。

一番多い勧められ方です。契約時期によって積立利率が違うので、現在の積立利率がどれくらいなのか? 既に契約している場合は、保険証券を見て積立利率を確認してみましょう。

  • 動画解説
  • 第一フロンティア生命は第一生命の完全子会社
  • 円建の目標値を設定できる一時払外貨建個人年金
  • 満期返戻率は10年で147%、実質利回りは年3.96%
  • 契約はしない。既に契約している人は個別に相談してください。

動画解説

第一フロンティア生命は第一生命の完全子会社

会社概要

日本の生命保険会社で、第一生命保険(現・第一生命ホールディングス)(90%)と損害保険ジャパン(10%)の2社によって株式を保有してきたが、2014年3月、損害保険ジャパン(当時)保有分の株式10%を第一生命保険(当時)に譲渡し、第一生命保険(当時)の完全子会社となりました。

設立:2006年12月1日
総資産:9兆9,370億円(2022年3月31日時点)
保有契約高:9兆8,344億円(2022年3月31日時点)

格付情報

R&I:AA- (2022年7月1日時点)

ソルベンシーマージン比率

516.8% (2022年3月末時点)

初めて聞く保険会社ですが、第一生命の子会社なんですね。

銀行の窓口販売が主流なので、一般的な知名度はありませんね。
ただ、親会社は第一生命ですし、格付けも十分に信頼に値する会社と言えます。

円建の目標値を設定できる一時払外貨建個人年金

個人年金 個人年金保険 イメージ 画像

取扱金融機関

  • みずほ銀行
  • みずほ証券
  • みずほ信託銀行

契約概要

商品名:プレミアカレンシー M3
正式名称:積立利率変動型個人年金保険(19)(通貨指定型)
契約年齢:0歳〜90歳

運用通貨:米ドル、豪ドル、日本円
払込期間:一時払
払込頻度:一時払
プラン:基本 / 満期重視(50%) 満期重視(100%)

目標値設定:105% 110%〜200%(10%刻み) *基本プランのみ
積立利率:毎月2回更新
運用期間:3年5年6年10年15年20年 ※プランや通貨によって変わる

受取方法:一括受取、年金受取
最低保険料:USD 10,000 AUD 10,000 100万円

プランの種類

基本プラン

満期重視(50%)プラン

満期重視(100%)プラン

商品解説

一時払の個人年金保険です。契約時に保険料を一括で支払い、運用期間を選択し、その期間に応じた積立利率が適用されます。積立利率は毎月2回(1日と16日に)更新され、契約成立時の積立利率が運用期間中に固定で適用されます。運用期間が終わると満期を迎えて、満期金を一括で受け取るか、年金として受け取れます。貯蓄を目的として加入する商品です。告知が必要ないので誰でも申し込みできますが、一時払で入金した金額と死亡保険金額が同じで上乗せがないからです。あとは寝かしておくと積立利率に応じて増えていくイメージです。

基本プランには、円建で目標値(105%、110%〜200%)を設定することで、目標値に到達すると自動的に運用成果を円建で確保してくれる機能があります。

満期重視プラン(50%、100%)は、運用期間中の死亡給付金や解約返戻金の割合を制限することで、満期時の受取を大きくするプランです。

そして以下3つの手数料にも注意が必要です。

契約時費用

市場価格調整

色々な手数料がありますが、簡単に言うと
・契約したら最初に手数料引きます。
・積立利率が契約したときよりも解約した時の方が高ければ解約返戻金は減りますよ。
ということです。

手数料も色々と掛かるんですね。

このあたりの説明不足などによって苦情が殺到したようです。

満期返戻率は10年で147%、実質利回りは年3.96%

基本タイプのご契約例を見ていきましょう。

契約年齢:60歳 男性
運用通貨:米ドル
運用期間:10年

積立利率:4.55%(2022年12月1日〜12月15日)
払込期間:一時払
保険料:USD 100,000

<解約返戻金と返戻率の推移>
5年後(65歳):USD 117,483(117%)

10年後(70歳):USD 147,459(147%)

<実質利回り>
10年後(70歳):3.96%

年間4%くらいで運用できるので良いと思います!

決して悪くないですが、同じ米ドル建でも『新海外固定金利商品』なら10年で返戻率174%になります。

契約はしない。既に契約している人は個別に相談してください。

より利回りの良いものがあるので、そちらを選択しましょう。
堅い運用をするなら海外保険商品。より高いリターンで運用をしたいならオフショアのヘッジファンドオルタナティブ系のファンドに投資しましょう。

既に契約している場合はどうしたらいいでしょうか?

契約内容によって「継続」「減額」「払済」「解約」と適切なアドバイスは変わるので、私に直接ご相談ください。

※直接相談(無料)

まとめ

  • 加入するのはやめよう
  • 今契約していたら、内容を見て個別に判断するので、お気軽にご相談ください(無料)
  • 日本の保険で貯蓄や運用はしない

著者プロフィール

松本崇裕
松本崇裕
大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。

外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランコンサルタントとして6年3ヶ月勤務。

また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。

そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。

クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。

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