レアメタル、FXの投資詐欺に気をつけよう!

こんにちは。K2 Collegeの半野です。

今回は先日ニュースになっていた投資詐欺関連事件です。これまでは仮想通貨が多かったのですが、今回少し異なるのが、この容疑者が複数の詐欺に関わっていた疑いがもたれているところ。どんな内容だったのでしょうか。

今回の事件概要

無登録でレアメタルの取引への出資を募ったとして、兵庫県警は６日、川崎市川崎区、ウェブデザイナー鈴木義隆容疑者（40）を金融商品取引法違反の疑いで逮捕した。鈴木容疑者は32億円を集めたとみられ、県警が資金の流れを調べる。

鈴木容疑者は2018年4～9月、金融商品取引業の登録がないのに、愛知県の男性会社員ら３人に希少金属「パラジウム」の投資を持ちかけた疑い。「勧誘していない」と容疑を否認しているという。

この事件を巡り、県警は昨年、金商法違反などの疑いで男女５人を逮捕。出資を募る際、「人工知能（AI）を使って外国為替証拠金取引（FX取引）に必ず勝つ『S氏』がいる」と話していたとされる。
県警は、この「S氏」を鈴木容疑者と特定したといい、役割などを調べる。

※Yahooニュースから抜粋

今回注目したのは希少金属「パラジウム」だけでなく、それ以外のFXの詐欺にもかかわっていたという点。このFX取引の詳細ですが、いかにも詐欺のための売り文句としか考えられません。

「平均月利15％」などと架空のFX投資話をもちかけ、60代の男性から現金をだまし取ったとして、男7人が逮捕されました。このグループは「アバンス」と「グローバルリンク」と名乗り勧誘。被害者には投資用のアプリをダウンロードさせて運用状況を表示していたが、表示情報は架空のもので、投資にあてられた実態はなかったという。被害総額は25億円に上るとみられます。

※Yahooニュースから抜粋

平均月利15％は、現実離れしたリターン数値です。今後の捜査の進展を見ていきたいところです。

パラジウムやFXは投資に向いている?

今回詐欺の商品として利用されたのが『パラジウム』。パラジウムは金やプラチナと同様、貴金属に分類されています。プラチナと比較して安価でありながら似たような性質を持つため、プラチナの代替にすればコスト削減もできるとあって人気の貴金属です。生産国は、その他の貴金属と同じく一部に集中しているのも特徴の一つ。ロシアと南アフリカが生産国として有名です。

レアメタルとして取り扱われており、歯科治療や装飾品として利用されることが多く金よりも高値で取引されていた時期もあります。注意しなければならないのは、価格変動が大きいため、一般的な取引が難しいところ。金やプラチナ同様です。こちらが過去5年間の1グラム当たりの価格推移。　

昨年高値を付けてから価格が急落しています。このように価格の相場を知ることが難しいのが特徴です。今は安値ですから買い時なのかもしれませんが、将来どうなるのかは不透明ですね。

またFXも利回りXX%というのを算出するのが難しい金融商品。そのためファンドとしてもあまり存在していません。それだけ安定したリターンを出すのが難しいのです。 これらに投資をするということは投資よりは投機に近いといえるでしょう。

レアメタルやFXでも詐欺の手口は同じ

今回はMLMのような話はありませんでしたが、儲け話で多くの人を騙していた疑いがあります。

『月利XX％の利益が出ます』

仮想通貨もそうですが、FXやレアメタルも投資ではなく投機に近いものであり、完全なハイリスクです。そのような案件が出てきたら疑うところから始めるようにしましょう。

著者プロフィール

半野輝明

大学卒業後、予備校講師などを経験し、海外渡航。
その後外資系企業に勤務し、2005年より再度海外留学を実行。
帰国後、それまでのキャリアよりも、金融や投資に関わる仕事をしたいと考え、海外就職をしました。
海外投資というと、ハードルが高いと感じてしまうかもしれませんが、決してそんなことはなく新しい投資、資産運用という形で出会うことができます。
皆様のお金の増やし方のバリュエーションもより深くなってくるはずです。
そんな新しい出会いの場をお客様に提供し、様々な情報を発信させていただき、皆様の資産を増やしていくサポーターとして、貢献できればと考えております。

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