こんにちは。K2 College大崎です。
SBI証券子会社の SBI アセットマネジメント株式会社が、「EXEi グローバルサウス株式ファンド」を、10 月 5 日より募集開始 し、10 月 20 日に運用を開始することを発表しました。
- グローバル・サウスとは
- 「EXEi グローバルサウス株式ファンド」ポートフォリオ
- 「EXEi グローバルサウス株式ファンド」へ投資すべきか
グローバル・サウスとは
「グローバル・サウス」という言葉を最近よく聞きますが、定義を教えてください。
はっきりした決まりはないですが、アメリカ・イギリス・日本などの西側先進国の多くは北半球にあるので、それに対する言葉として、南半球に多いアジアやアフリカなどの新興国・途上国を指して「グローバル・サウス」と呼んでいます。
グローバルサウスの国々は、西側諸国にも東側諸国にも属さず、大国、先進国間の利害や対立から独立した価値観を持ち、独自の経済発展を模索しています。
以前、【資産だけではない】日本から脱出する選択肢を持っておこうの記事でも触れましたが、
いまや世界は西側諸国(G7)、ロシアや中国、そしてグローバルサウス(この場合、中国は含まず)の3グループに分かれてしまい、西側諸国(G7)とロシア・中国が「グローバルサウス」との関係強化を図っているという状況というのは覚えておいてください。
「EXEi グローバルサウス株式ファンド」ポートフォリオ
「EXEi グローバルサウス株式ファンド」が「グローバル・サウス」に投資するのはわかりましたが、どのようなポートフォリオになるのでしょうか。
グローバルサウス地域である新興国やフロンティア地域の約30ヵ国に投資を行う予定で、対象国のGDP(国内総生産)比率や流動性等を勘案して構築するようです。
各国の実質的な組入比率がGDP比率通りになるとは限らないようですが、ETF(上場投資信託)を活用することを考えているようです。
ファンド・オブ・ファンズになるようですね。
コスト(信託報酬)を抑えて投資家に提供するとのことで、実質的な信託報酬は0.582%程度を想定しているようです。
「EXEi グローバルサウス株式ファンド」へ投資すべきか
「EXEi グローバルサウス株式ファンド」へは投資しておくべきでしょうか。
過去の記事でも述べてきておりますが、わたくしは、今後も長期的には米国株は上昇していくとは思いますが、この10年間と同じような勢いで上昇していくかというと疑問に感じております。
ここ10年はS&P500(米国株)は調子が良かったですが、2000年代はMSCI EM(新興国)がS&P500(米国株)を凌駕してました。
そのため、コアとして米国株や先進国株に投資しても、サテライトとして新興国・途上国株式や、不動産、コモディティなどをポートフォリオに組み込んでいくのが良いと考えております。
そのうち新興国・途上国株式部分について、自分でETFを選択できない方は「EXEi グローバルサウス株式ファンド」に担ってもらえば良いのではないでしょうか。
2050年には全人口の3分の2をグローバルサウスが占めるようになりますし、GDPシェアも2050年にかけて米中を上回る規模まで拡大してくる予測がありますので、一定割合は「EXEi グローバルサウス株式ファンド」へ投資しておいて宜しいかと思います。
ただ、個人的にはポートフォリオに中国とロシアも含めて欲しいかな。
まとめ
- グローバル・サウスの人口やGDPは、今後、急拡大していく
- 一定割合は「EXEi グローバルサウス株式ファンド」へ投資しておくと良い
米国だけに投資している方、そのままで大丈夫でしょうか?
ここ数年、S&P500を牽引してきたのも7社だけです。
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著者プロフィール
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投資アドバイザー
愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。
その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。
自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。
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