メットライフ生命 養老保険

こんにちは、K2 Collage 松本です。

今回はメットライフ生命の養老保険を解説します。

死亡保障があり、満期金も受け取れるので契約しました。

確かに死亡保障と貯蓄機能がありますが、満期金は支払った保険料より少ないので元本割れしてしまいます。返戻率や利回りがどれくらいなのか確認していきましょう。

  • 動画解説
  • メットライフ生命は外資系で1番歴史があり良い会社
  • 元本割れ確定の円建養老保険
  • 解約返戻率は25年で83%、実質利回りは年-1.38%
  • 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

動画解説

メットライフ生命は外資系で1番歴史があり良い会社

会社概要

日本国内におけるアメリカン・ライフ・インシュアランス・カンパニー(以下、アリコ)の営業は、長らくアリコが日本支社(通称・アリコジャパン)を設けて直接行っていました。2011年4月にアリコがメットライフ傘下になったことを受けて通称を「メットライフアリコ」に変更。

2012年4月、新たに日本法人となるメットライフアリコ生命保険を設立し、従来のアリコ日本支社が締結した保険契約をすべて日本法人に移しています。2014年7月に商号をメットライフ生命保険に、ブランド名を「メットライフ生命」に変更。

外資系生命保険会社の第1号であり、日本で48年の歴史を有する。販売経路としては、約4,300名のコンサルタント社員、約6,000店の保険代理店、テレビや新聞広告等を媒介とする通信販売、115の銀行や信用金庫等を通じた金融機関による販売の4つにチャネルが分かれている。

営業開始:1973年2月1日
事業所:103営業所(2021年3月31日時点)
総資産:34兆2,317億円(2021年3月31日時点)
保有契約高:13兆1,896億円(2021年3月31日時点)

格付情報

S&P:AA- (2021年3月26日時点)

ソルベンシーマージン比率

959.7% (2021年6月末時点)

「メットライフ」より「アリコ」という呼称がしっくりきますね。

アリコでの歴史が長いので仕方ありませんね。CMなどの宣伝もしっかりする会社なので、『ピーナッツ』キャラクター(スヌーピー、チャーリーブラウンなど)の印象も強いですね。

ただ、イメージよりも大事な格付けソルベンシーマージン比率からも十分に信頼に値する会社と言えます。

元本割れ確定の円建養老保険

契約概要

商品名:無配当養老保険
契約者年齢:18歳〜55歳
保険期間:55歳、60歳、65歳
払込期間:保険期間と同じ
払込頻度:月払、半年払、年払

保障内容

  • 保険料払込期間中に死亡高度障害になったときに、保険金を受取ることができます。

商品解説

普通の円建養老保険です。養老保険なので保険料払込期間中は死亡保障があり、保険料の支払いが終わると満期を迎えて保険金と同じ金額の満期金を受け取って契約は終了です。どちらかと言うと貯蓄をメインに考えた商品ですが、利率が低すぎて元本割れするので貯蓄を目的に契約してはいけません。また貯蓄機能があることで、死亡保障額に対する保険料が高いこともデメリットです。

死亡保障があるので元本割れするものだと思っていましたが、もっと良い商品があるのでしょうか?

あります。
まずは次のチャプターで、具体的なシミュレーションの数字を見ていきましょう。

保険用語については下記のリンクで詳しく解説しています。
『予定利率』『積立利率』『利回り』とは?

解約返戻率は25年で83%、実質利回りは年-1.38%

パンフレットに載っているご契約例がコチラです。

数字をまとめると、

契約年齢:35歳 男性
死亡保障:1,000万円
保険期間:60歳満期
払込期間:60歳満了
払込頻度:月払
保険料:39,730円
総支払保険料:11,919,000円

<満期金と返戻率>
25年後(60歳):1,000万円(83%)

総支払保険料が満期金よりも多いのでもちろん元本割れです。保険会社に25年間も保険料をロックされたのに、25年後の実質利回りは-1.38%です。

死亡保障があるから仕方ないと考える方もいますが、死亡保障1,000万円に対して1,191万円を払うので損失を確定させる契約です。

保険ってこういうものだと思っていました。

現在は史上最低の利率なので日本の保険商品はこのような状況になっています。

一方、海外生命保険では、総支払保険料に対して7倍以上の死亡保障がありながら、返戻率も20年で200%くらいになるものもあります。詳しくは新しくなった入門書を一読ください。

※『海外保険入門書(マニュアル)』はこちら(無料)【NEW】

契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

養老保険の特徴は、死亡保障と貯蓄の両立が出来ることですが、

・貯蓄性が低すぎる寧ろマイナス
・死亡保障に対する保険料が高い

という理由でオススメできません。

既に契約している場合はどうしたらいいでしょうか?

契約内容によって「継続」「減額」「払済」「解約」と適切なアドバイスは変わるので、私に直接ご相談ください。

※直接相談(無料)

まとめ

  • 加入するのはやめよう
  • 契約している方は見直した方がいいので、お気軽にご相談ください(無料)
  • 日本では保障と貯蓄は分けて契約しよう(養老保険はしないで)

著者プロフィール

松本崇裕
松本崇裕
大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。

外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランナーとして6年3ヶ月勤務。

また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。

そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。

クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。

この投稿へのトラックバック: https://media.k2-assurance.com/archives/16576/trackback