自動車保険の改定 自動車からキックボードへ

こんにちは、K2 Collegeの野村です。
ここ数年、特に若者の自動車離れが進んでおり、所有するには維持費がかかりますしいざと言うときにはカーシェアリングやレンタカーで十分と考える傾向にあるためです。

その反面、コロナ禍での健康志向から都内でもタクシーを使わずに自転車で移動する方も多くなってきましたし、最近では「電動キックボード」を乗る方が最近は増えてきました。

そこで、今回は電動キックボードの事故も補償される保険について解説していきます。

電動キックボードとは?

電動キックボードとは、モーターで走るあたらしい電動モビリティです。軽くコンパクトで小回りが得意なため、スマートに移動ができるのが特徴です。2020~2021年ごろから日本でも「公道を走れる新たなモビリティ」として積極的に普及が進められております。

モーターとバッテリーが搭載されているので、毎回地面を蹴る必要はなく力いらずで爽快な走りが楽しめます。電動キックボードはしばしばキックスケーターと呼ばれることもあります。

バッテリーで動くことからわかるように、ガソリンなどの燃料は必要なく、電気で走るモビリティです。自宅のコンセントから充電ができる為、燃費が抑えられ経済的です。エコの観点から見ても優れた乗り物であることがわかります。

最近では、電動キックボードを通勤に使うことがトレンドとなっており、エコで経済的という理由だけでなく、単純に乗るのが楽しいという点から通勤が楽しくなるアイテムとして注目を集めています

手軽に移動できる反面、事故も急増している


2021年4月から始まった電動キックボードの実証実験。都内でも電動キックボードが走っているのを見ない日はないぐらい、多くの人が利用している。ヘルメット着用が任意になり、気軽に移動ができるようになった反面、直近事故や違反での取り締まり事例が増えております。

電動キックボードに安全指導 警視庁、事故や違反増で

一例として、今年8月26日新宿区在住の飲食店従業員の女性(23歳)が、自動車運転死傷処罰法違反(無免許危険運転致傷)などの疑いで書類送検された。

 免許が必要と分かっていながら無免許でナンバーのついていない電動キックボードを運転。JRの新宿大ガード東交差点で「赤信号なのはわかっていたが、クルマが来ていないように見えた」ので信号無視して直進、左側から青信号で交差点内に進入してきたタクシーと衝突し、タクシー乗客に加療10日間の頭部打撲を負わせたというもの。加害者も右手の骨を折る大けがをした。

また、大阪では今年5月にナンバーを取得していない電動キックボードで知人女性を前に乗せた二人乗りの状態で難波の歩道を走り、歩道を歩いていた40歳代の女性をはねて転倒させ、首の骨を折る全治1ヶ月の重傷を負わせた上逃走した無職の男(30歳)が逮捕された。過失運転致傷とひき逃げで6月に略式起訴され、大阪簡裁から50万円の罰金の略式命令を受けた。

警視庁によると、都内では電動キックボードによる事故が相次ぎ、今年は8月31日までに39件の事故が起きており、交差点での出会い頭の事故が目立つとのこと。

自動車保険の改定と補償範囲の見直し

そんな中、損害保険大手4社は自動車保険の2022年1月改定に合わせて業界初の補償を投入する。22年1月改定では任意加入の自動車保険料が平均1~2%程度引き下げられる見通しで、保険契約者にとって分かりやすく恩恵が及びうる新たな補償を提案する。主な改定のポイントは下記となります。

特に、損害保険ジャパンではモビリティー(乗り物)の多様化やMaaS(乗り物のサービス化)の発展に焦点を当てた改定を計画する。その一環で車外における乗り物事故を補償する特約の範囲を拡大する。例えば利用者の増加に伴い、事故が急増する電動キックボードにはねられてケガをするケースなどを補償範囲に加える。保険金の支払い方法もこの特約においては業界の主流である定額払いから実損払いに変更。同社は「医療費が高額化した場合に定額払いでは足りないケースがある。実損払いが実態に即していると判断した」と理由を明かす。

自賠責保険だけでなく、任意保険も加入しましょう!

キックボードを購入する場合、自賠責保険の加入が義務付けられております。
なぜなら、電動キックボードは道路交通法の扱いとしては、原動機付自転車として扱われるため。原付として分類されれば、必ず加入しなければいけません。それは法律上(自動車損害賠償保障法)の義務です。違反した場合は「1年以下の懲役又は50万円以下の罰金」が課せられます。

個人的には、自賠責保険の他に任意保険への加入をお勧めします。
なぜなら自賠責保険ではモノに対する保障はされないからです。自賠責保険はあくまで他人に対する補償のみ。任意保険に加入していなかった場合、何かしらのモノを破損させた時にはかなり莫大な費用がかかることもあります

例えば、パチンコ屋に間違えて突っ込んでしまった時。もちろん建物自体を修理する費用は支払対象になりますし、そのパチンコ屋が営業できなくなった時に発生するであろう想定利益(営業していたら儲かっていたであろう金額)も請求対象になる可能性があります。これは下手をすると億単位の金額になる可能性もあります。そんなもしものために任意保険には加入しておくべきです。

ただすでに自動車保険に加入している場合は、「ファミリーバイク特約」として中途付加することができます。
今回が1台目の場合は、新たに任意保険に加入しましょう!購入店や損保会社にお問い合わせすれば保険について教えてくれます。

まとめ

  • 電動キックボードは手軽に移動出来て原付自動車を購入するよりも経済的
  • 電動キックボードを乗るには免許が必要(原付のみでもOK)
  • 自賠責保険は強制加入だけどリスクに備えて任意保険も加入しよう!

いかがでしたでしょうか?
弊社では海外投資や海外保険以外にも国内の生保や損保についても幅広いご相談に応じますので、何かございましたら是非こちらにご相談ください。

著者プロフィール

野村元輝
野村元輝
<経歴>
大学卒業後、大手宝飾品専門店に3年2ヶ月勤務。
生命保険業界の杜撰さに唖然として、世直ししたい一心で2006年6月から生命保険の代理店で生命保険の営業マンとして11年半勤務。

その傍らで、より顧客ニーズに立ったアドバイスがしたいと思い、2011年10月より個人事業として海外投資のアドバイスを開始。

弊社代表の河合と共通の知人経由で知り合い、その後弊社保険アドバイザー(K2 Assurance)として2017年12月より参画。

現在では、主に弊社パートナー(K2 Partners)向けに勉強会やセミナー講師、オンライン面談などを日々こなしています。
多くのパートナーが海外投資・海外保険のスペシャリストになるように日々サポートしております。

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