こんにちは、K2 Collegeの野村です。
今回は、 12月23日にNHK Newsに掲載されていた「東京海上日動あんしん生命保険の元社員 約3億8000万円を詐取」について、解説していきます。最近落ち着いたと思ったらまた出てきた搾取案件!一体いつまで続くのでしょうか?どこまでも続きそうw
- 「東京海上日動あんしん生命保険の元社員が約3億8000万円を詐取!」動画解説
- 東京海上日動あんしん生命とは?
- 今回の経緯は?
- 不正をしそうな営業マンの特徴とは?
- (まとめ)怪しいと思ったらすぐにコールセンターに連絡を!
「東京海上日動あんしん生命保険の元社員が約3億8000万円を詐取!」動画解説
東京海上日動あんしん生命とは?
東京海上日動あんしん生命といえば、損保系生保会社では最大手の保険会社ですがどんな会社なのでしょうか?
会社概要
東京海上日動あんしん生命は、東京海上ホールディングス100%出資の日本の生命保険会社です。1996年8月に「東京海上あんしん生命保険株式会社」として設立されました。2003年10月に「日動生命保険株式会社」と合併して現社名になっています。販売チャネルのメインは保険代理店(15,238店)と「ライフパートナー」という呼称の直接販売社員(770名)です。
会社設立:1996年8月6日
資本金:550億円
総資産:9兆4,918億円(2020年度)
保有契約高:31兆433億円(2020年度)
保有契約件数:608万件
格付情報
R&I:AA+(2021年7月1日現在)
S&P:A+(2021年7月1日現在)
ソルベンシーマージン比率
1,430.1%(2020年度末)
今回の経緯は?
今回はどのような経緯で発覚したのであろうか?
発表によると、東京海上日動あんしん生命では、営業を担当していた元社員が顧客に無断で保険を解約し、その際に支払われる返戻金を自らの知人の口座に入金する手口で、顧客から合わせておよそ3億8000万円をだまし取っていたそうだ。
んっ?これまでの搾取案件とは違って、この時点で明らかにおかしいですねw
まず、顧客に無断で保険契約を解約した点である。どうやら顧客に虚偽の説明で自らの知人などの第三者に名義変更をし無断で保険を解約し、その際に支払われる返戻金を知人などの口座に入金していたという事だ。
名義変更は契約者変更のことだと思いますが、個人法人問わず知人などの第三者に変更することはおそらくどこの保険会社でもNGである。どうやって、この元社員は変更出来たのだろうか?とても不可解である。
また、知人の口座に入金したということは元社員本人の口座ではないため、そこを経由して元社員が受け取っていたということならこの知人も搾取に加担しているとみなされるので、罰せられなければいけない。なぜか、その知人に関しての情報は今のところ表に出てきていない。
元社員は、大阪エリアを中心に営業を担当していた48歳の男性だそうです。2017年から5年余りにわたって、個人の顧客7人と法人の顧客13社から、合わせておよそ3億8000万円をだまし取っていたんだとか。
今年10月に元社員が、警察に自供して不正が発覚したということで、だまし取った金は借金の返済やギャンブルなどにあてていたということです。
会社はこの元社員を解雇し、被害にあった顧客への弁済を進めているそうです。
こういった案件は毎回そうなんですが、2017年から5年余り経っていますがそれ以前に不正を見抜けなかったんでしょうか?また、元社員が警察に自供して不正が発覚したとのことですが、額が額だけに会社内で怪しいな〜とか本当に誰も気づかなかったんでしょうか?また、気づいていても口止めなどされていたのでしょうか?
これまでの不正案件は主に社員一人のいわば「単独犯」がほとんどでしたが、この事件はなんだかとてもきな臭い感じがしますね。
不正をしそうな営業マンの特徴とは?
以前にも同じようなことを書きましたが、こうした不正や不祥事をする営業マンや職員に共通する事項について私のこれまでの保険業界の経験から以下に当てはまるケースが多い。
- 生保営業歴が10年前後かそれ以上のベテラン(新人は手慣れていないので)
- 法人契約メインで活動していた方
- 隙のない服装や着こなし(3ピースのオーダースーツ)
- 基本的に人当たりがいい
- 信頼関係が長く、気心知れた方に「あなただけに特別な話がある」的な話を持ちかける
- お客さんに支社やコールセンターにかけさせないで自分と直接連絡に限定させる
ざっと挙げるとこんなところだろう。保険業界は1件でも大きな契約となって、その分大きな報酬を得ることもある。かつての法人契約(全損保険など)は年払い保険料が数千万円でコミッションが数百万円が一発で入ったりする。野球で言えば、一発ホームランみたいなもの。それに安心して仕事しなくなったり、入った報酬を接待交際費に使ったりして自身のキャッシュフローが大きく狂ったという営業マンを何人も見てきました。
特に生活費は一旦上げてしまうと生活水準を下げることが難しいと言われている。営業成績など調子が良い時はいいが、想定外の早期解約などで戻入が発生したり、予定していた案件が決まらなかったりすると、途端にキャッシュフローは狂ってしまう。結果、見栄と虚勢で生きている営業マンにとっては最終的には不正に手を染めてしまう哀れな末路となってしまいます。
(まとめ)大手だから安心とは限らない
ここまで保険会社各社で不正契約や不祥事が多いと、いったいどこの保険会社がいいの?となりますよね。結論から言うと、大手だから安心ということもないし、ここまで来ると担当している営業マンの資質がどうかしか判断できなくなりますね。今の御時世で考えると、経営状態が危ない保険会社は無いですし。
もし、担当者が加入している保険について明らかにおかしなことを言ってきた場合は、その支社やコールセンターに連絡しましょう。担当者が個人的なやり取りをする場合には注意が必要です。直接やり取りできるのは、一見楽ですがその担当者で処理してしまう可能性もあり、注意が必要です。また、間違っても担当者個人の口座に振り込むなどは絶対にやめましょう。
仮におかしいと思ったら弊社に連絡して頂いても構いません。弊社は生命保険会社や保険代理店ではなく、真の意味で公平中立な立場で最適なアドバイスを致します。
まとめ
- 今度は東京海上日動あんしん生命の元社員が搾取!
- その額なんと約3億8000万円!
- 第三者が契約者変更出来ない!なぜ今回は出来たのか?
- 担当者と直接やり取りをずっと求められたら気をつけよう!
今回は「東京海上日動あんしん生命保険の元社員が約3億8000万円を詐取!」について書きましたがいかがでしたでしょうか?不正が絶えない生保業界ですが、だからと言って全て解約というわけにもいかないのが現状です。担当者が少しでもおかしいと思ったら、弊社含めた第三者にご相談ください。
また、現役や元保険営業マンで暗い話ばかりの生命保険業界に疲れた・呆れたという方は、是非弊社のビジネスパートナーとして活動されることを強くお勧めします。詳細は下記リンクよりご覧ください。これまでのキャリアを活かして、国内外色々な保険や投資商品の中からクライアントに対してベストなプランをアドバイスしましょう!
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著者プロフィール
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<経歴>
大学卒業後、大手宝飾品専門店に3年2ヶ月勤務。
生命保険業界の杜撰さに唖然として、世直ししたい一心で2006年6月から生命保険の代理店で生命保険の営業マンとして11年半勤務。
その傍らで、より顧客ニーズに立ったアドバイスがしたいと思い、2011年10月より個人事業として海外投資のアドバイスを開始。
弊社代表の河合と共通の知人経由で知り合い、その後弊社保険アドバイザー(K2 Assurance)として2017年12月より参画。
現在では、主に弊社パートナー(K2 Partners)向けに勉強会やセミナー講師、オンライン面談などを日々こなしています。
多くのパートナーが海外投資・海外保険のスペシャリストになるように日々サポートしております。
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