こんにちは。K2 College大崎です。
今回は、「iFreePlus 米国配当王(年4回決算型)」ついて解説します。
こちらは現在、新NISA対応予定となっております。
- 動画解説
- 「米国配当王」は50年以上連続して増配している株式などに投資
- ポートフォリオの情報技術セクター比率は0%
- 「連続増配銘柄」を選ぶ理由
動画解説
「米国配当王」は50年以上連続して増配している株式などに投資
・米国の株式等の中から、50年以上連続で増配している株式等に投資。
・投資候補銘柄数が40銘柄を下回る場合、連続増配年数が50年未満の銘柄を追加することがある。
・ポートフォリオに対する各銘柄の組入比率は均等とすることを目標とする。
以前、いくつか「配当貴族」についての記事を書かれていましたが、「配当王」は「配当貴族」と何が違うのでしょうか?
詳しくはそれぞれの記事で確認いただきたいのですが、配当貴族が25年以上連続して増配している銘柄なのに対し、配当王は50年以上連続して増配している銘柄となります。
また、配当貴族はS&P 500構成銘柄から選定しているのに対し、配当王は米国の上場等から選定しております。
ポートフォリオの情報技術セクター比率は0%
このファンドは、米国の株式等の中から継続的に増配を行なう企業の株式等に投資するファンドとのことでしたが、現在は、どのような銘柄で構成されておりますでしょうか?
最新(2023年12月29日時点)の月次リポートにおける資産別構成は以下となっておりますが、
そのうち上位10銘柄は以下のような構成となっておりますね。
業種別の内訳を見ると、このファンドには情報技術セクターが入っていないようですね。
よく気付きましたね。
米国配当王のポートフォリオは生活必需品や資本財・サービスなどのセクター比率が高いのですが、一方で、情報技術セクターの比率は0%となっております。
「連続増配銘柄」を選ぶ理由
ポートフォリオに情報技術セクターが入っていないのであれば、それほど株価上昇に期待が持てないのではないでしょうか?
後述しますが、そうでもないですよ。
それに、そもそもこのファンドは「連続増配」が目的です。
連続増配銘柄を選ぶ理由は何でしょうか?
連続増配銘柄は1株あたりの配当金額が増え続けている銘柄ですから、投資元本に対する利回りが毎年増加していきます。
例えばこのファンドに15年前に投資していれば、現在の分配金利回りは約6%となっております。
そして、そもそも連続増配ができる企業というのは、長期に渡って収益を稼ぎ続ける優良な企業の可能性が高いです。
また、連続増配銘柄は下落相場に強いですね。
以下は、「S&P500指数」のパフォーマンスが下落した年のグラフになりますが、
同じタイミングにおける連続増配銘柄「S&P500配当貴族指数」のパフォーマンスを見ていただくと、S&P500指数よりも下落幅が小さい、むしろプラスリターンになっているのが確認できるかと思います。
それであればS&P500インデックスに投資するよりもこのファンドに投資した方が良いですね。
投資する目的によりますね。
このファンドは毎年分配金を受け取ることができますし、投資元本に対する分配金利回りも毎年増加していきますから、10年後に4.75%程度、15年後に6%程度まで分配金利回りが大きくなっていけば良いという方には適しております。
下落相場においても耐性がありましたから、大きな下落を避けたいという方にも適しております。
しかしながら、確かにこの20年、連続増配銘柄はS&P500のパフォーマンスをアウトパフォームしておりますが、今後もそうなるとは限りません。
株価が大きく下落するリスクを許容することができ、大きなリターンを期待したいならば、連続増配銘柄のファンドよりもNASDAQ100インデックスやS&P500インデックスなどの、急成長するハイテク・グロース株が組み込まれているファンドに投資された方が宜しいかもしれません。
もちろんこの先、ハイテク・グロース株が今までのように上昇するとも限りませんが・・・。
まとめ
- このファンドは50年以上連続で増配している株式等に投資するファンド
- 投資元本に対する利回りが毎年増加していく
- 下落相場に強い
新NISAを利用して運用するにしても、何で運用するかは人それぞれです。
アクティブファンドにするか、インデックスファンドにするか。
投資信託で運用していくか、ETFにするか。
高配当にするか、連続増配にするか。
投資家それぞれの状況に合わせたアドバイスをいたします。
資産運用相談を希望される方は、こちらからご連絡くださいませ。
著者プロフィール
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投資アドバイザー
愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。
その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。
自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。
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