マニュライフ生命 こだわり終身保険v2 無配当終身保険Ⅱ型(低解約返戻金特則付)

マニュライフ生命 こだわり終身保険v2 払込免除

こんにちは、K2 Collage 松本です。

今回はマニュライフ生命のこだわり終身保険v2を解説します。こちらの商品に付加できる「特定疾病保険料払込免除特則」はマニュライフの特長とも言える保障内容です。その部分を気に入って加入している人が多いはずです。

「がん保険の代わりになりますよ!」と言われて加入しました。

たしかに三大疾病(悪性新生物、急性心筋梗塞、脳卒中)の保障としても利用できる商品ではあります。また円建終身保険では日本では一番コスパと返戻率が良いです。
ただし円建終身保険は「そもそもの保険料が高い」というのがネックになるので、しっかりと理解した上で加入しましょう。

  • 動画解説
  • マニュライフ生命はカナダNo.2の生命保険会社
  • 三大疾病にも備えられる終身保険
  • 30年後の返戻率は108%、実質利回りは0.54%
  • 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

動画解説

マニュライフ生命はカナダNo.2の生命保険会社

会社概要

マニュライフ生命は1887年にカナダで誕生したマニュライフ・ファイナンシャル・コーポレーションのグループ会社で、同社の前身である「マニュファクチャラーズ生命」は1901(明治34)年、日本で最初に事業免許を取得した外資系生命保険会社です。

第二次世界大戦により事業を中断したが、1999年には「第百生命」を引き継ぐ形で再び日本でのビジネスをスタートし、2001年からはマニュライフ生命として、営業職員チャネル(営業拠点数:68)、銀行窓販の金融機関チャネル(提携金融機関:79)、代理店チャネル(代理店数:約1,950)を利用して営業しています。

設立:1999年3月
総資産:2兆1,397億円(2021年3月末時点)
保有契約件数:159万2千件
保有契約高:12兆8,507億円(2021年3月末時点)

格付情報

S&P:A+ (2021年6月末時点)

ソルベンシーマージン比率

825.9% (2021年3月末時点)

あまり聞き慣れない保険会社ですが、親会社はカナダなんですね。

カナダではグレートウェストライフコ、マニュライフ、サンライフが大手保険会社ですが、マニュライフは総資産でNo.2です。

日本ではあまり聞き慣れないと思いますが、イメージよりも大事な格付けソルベンシーマージン比率からも十分に信頼に値する会社と言えます。

三大疾病にも備えられる終身保険

契約概要

商品名:こだわり終身保険v2 無配当終身保険Ⅱ型(低解約返戻金特則付)
契約年齢:0歳〜90歳
保険期間:終身
払込期間:20年、30年、35〜70歳(5歳刻み)満了、80歳、90歳満了、終身払
払込頻度:月払、半年払、年払、前納
非喫煙者割引:あり
最低保険金額:200万円

最低保険料:3,000円

保障内容

<主契約>

死亡や高度障害になったときに、保険金を受取ることができます。

<特約>

特定疾保険料病払込免除特則

保険料払込期間中に特定疾病で所定の状態に該当した場合、以後の保険料のお払い込みが免除されます。

商品解説

低解約返戻金型の円建終身保険です。終身保険なので一生涯の死亡保障と貯蓄機能があります。日本の円建終身保険ではトップの返戻率を誇りますが、資産運用の利回りとして考えると貯蓄性は低いので、貯蓄を目的で契約する必要はありません。ただし「特定疾病保険料払込免除特則」をつけることで、三大疾病に備えられる保険として利用することができます。

特徴は

  • 非喫煙者割引がある
  • 特定疾病保険料払込免除特則がある

という点です。

非喫煙者割引がある

タバコを吸わない方は非喫煙者保険料率(ノンスモーカー料率)が適用され保険料が割安になります。
※非喫煙者保険料率(ノンスモーカー料率)は、過去1年以内に喫煙していないこと等(喫煙歴については告知に加えマニュライフ生命所定の検査を実施させていただきます)が適用の条件となります。

特定疾病保険料払込免除特則

ご契約時に特定疾病保険料払込免除特約を付加していれば、保険料払込期間中に特定疾病で所定の状態に該当した場合、以後の保険料のお払い込みが免除されます。保険料の払込免除後に解約返戻金は増加するので、解約返戻金を治療費や療養生活をサポートする資金として利用できます。

三大疾病にも備えられるなら安心なので、契約しようかと思っています。

確かに三大疾病になったときには解約して利用することができますが、やはり保険料が高い点と、解約をすると死亡保障もなくなってしまうので、分けて契約をされる方が良いです。

30年後の返戻率は108%、実質利回りは0.54%

それでは契約例を見ていきましょう。

契約例

契約年齢:30歳 男性
保険金額:1,000万円
保険期間:終身
払込期間:60歳満了
払込頻度:月払
特定疾病払込免除特約:あり
非喫煙者割引:あり

保険料:21,090円

総支払保険料:7,592,400円

<解約返戻金と返戻率> 
30年後(60歳):8,266,000(108%

40年後(70歳):8,809,000(116%
50年後(80歳):9,307,000(122%

返戻率だと数字が大きくなるので沢山増えてる気がしますが、30年でたった8%しか増えていません。それぞれを実質利回りで計算すると。

30年後(60歳):0.54%
40年後(70歳):0.58%
50年後(80歳):0.57%

となります。これが日本の円建終身保険トップの実力です。

確かに利回りでみると微妙ですが、銀行の金利より高いから良いかと思いました。

確かに銀行の金利よりは良いのですが、そこと比べても仕方がありません。一生涯の死亡保障を用意するという点でもコスパ悪いですし、貯蓄や資産形成という目線で考えると魅力は全くありません。そもそも円建だとインフレに対応できないので、少なくとも米ドル建の終身保険にしましょう。

ただ日本の米ドル建終身保険も利率が低すぎて、契約する意味がないので、貯蓄と死亡保障の両立ができる海外の終身保険を選択肢にいれてください。海外であれば総支払保険料の何倍もの死亡保障がありながらも実質利回りで4〜6%ほどで運用もできます。
詳しくは下記の入門書をダウンロードして一読ください。

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契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

「特定疾病保険料払込免除特約」はとても良い保障内容ですが、円建終身保険なので『そもそもの保険料が高い』のがネックです。死亡保障、医療保障、貯蓄など目的別に分けて備える方がより良い保障内容と効率の良い資産形成ができます。

既に契約している場合はどうしたらいいでしょうか?

契約内容によって「継続」「減額」「払済」「解約」と適切なアドバイスは変わるので、私に直接ご相談ください。

※直接相談(無料)

まとめ

  • 加入するのはやめよう
  • 今契約していたら、内容を見て個別に判断するので、お気軽にご相談ください(無料)
  • 日本では保障と貯蓄は分けて契約しよう(終身保険はしないで)

著者プロフィール

松本崇裕
松本崇裕
大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。

外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランナーとして6年3ヶ月勤務。

また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。

そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。

クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。

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