こんにちは、K2 College 松本です。
今回は東京海上日動あんしん生命の学資保険「5年ごと利差配当付こども保険」を解説します。養育年金という保障が付いているタイプなので厳密に言うと学資保険ではないのですが、カテゴリとしては学資保険として扱われています。学資保険は貯蓄をメインに考えている商品ですが、これは親が死亡した時の保障を重視しているものです。
保障が手厚い学資保険だったので契約しました。
ただその手厚い保障の為に元本割れしてしまう商品なので、見直しをされた方が良いと思います。この記事で一緒に確認していきましょう。
- 動画解説
- 東京海上日動あんしん生命は評価の高い会社
- 養育年金付きの学資保険
- 満期返戻率は18年で85.3%、実質利回りは−3.58%
- 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。
動画解説
東京海上日動あんしん生命は評価の高い会社
会社概要
東京海上日動あんしん生命は、東京海上ホールディングス100%出資の日本の生命保険会社です。1996年8月に「東京海上あんしん生命保険株式会社」として設立されました。2003年10月に「日動生命保険株式会社」と合併して現社名になっています。販売チャネルのメインは保険代理店(15,238店)と「ライフパートナー」という呼称の直接販売社員(770名)です。
会社設立:1996年8月6日
資本金:550億円
総資産:9兆4,918億円(2020年度)
保有契約高:31兆433億円(2020年度)
保有契約件数:608万件
格付情報
R&I:AA+(2021年7月1日現在)
S&P:A+(2021年7月1日現在)
ソルベンシーマージン比率
1,430.1%(2020年度末)
CMのキャラクターの印象が強いですね。また東京海上は大きな会社なので安心感もあります。
イメージだけで判断するのはダメですが、実際に格付の評価は高いので健全な会社と言えます。ちなみにイメージキャラクターの「あんしんセエメエ」は三谷幸喜さんが声を担当しています。
養育年金付きの学資保険
契約概要
商品名:5年ごと利差配当付こども保険
契約者年齢:20歳〜60歳
被保険者年齢:0歳〜9歳
保険期間:22歳満了
払込期間:18歳満了
払込頻度:月払、半年払、年払
出産前加入:出産予定日の140日前から可能
基準祝金額:50万円〜500万円(10万円単位)
保障内容
商品解説
上図のようにお子さんが年齢を重ねていけば6歳、12歳、15歳、18歳になる年度の2月に祝金を受け取れます。被保険者(お子さん)が死亡した時には既払保険料相当額が死亡保険金として受け取れ、災害死亡の場合は基準祝金額の2倍を受け取れます。お子さんが22歳になるまでに契約者(親)が死亡した時は、毎年の養育年金(基準祝金額の50%)と、祝金も通常通り受け取れます。契約者(親)が死亡した時には手厚い保障がついている学資保険ということです。
進学の時は何かと出費がありそうなので、そのタイミングで祝金があるのは助かりますね。また万一の保障が手厚いのも安心できます。
ただ、保障が手厚いせいで貯蓄性は元本割れをしてしまうので、全くおすすめできません。次のチャプターで解説します。
満期返戻率は18年で85.3%、実質利回りは−3.58%
パンフレットに記載の契約例で確認していきましょう。
契約者年齢:30歳 男性
被保険者年齢:0歳
基準祝金額:100万円
保険期間:22歳
払込期間:18歳
払込頻度:月払
保険料:10,856円
総支払保険料:2,344,896円
学資金受取額:2,000,000円
返戻率:85.3%
実質利回り:-3.58%
このように受取金額よりも保険料を344,896円も多く払うことになります。ある意味これが保障の費用ということになりますが、月額で換算すると1,596円になります。これを親の死亡保障として掛け捨ての収入保障保険に充てればMAX死亡保障2,500万円くらいの保障を作れるのでその方が保障も手厚くなります。他社であれば利率が低いにしても返戻率100%を超えるものがあるので、わざわざこちらを選択する理由はありません。
他社であればどの学資保険がおすすめでしょうか?
そもそも日本の学資保険は貯蓄性が低すぎるので選択してはいけません。
教育資金の準備や備え方ついては、下記のページにまとめているので一度ご確認ください。
※大切なお子さまのために、海外積立(元本確保型プラン)で学資準備
契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。
返戻率が低いのは、契約者(親)が死亡した時の保障があるから仕方ないと思う方もいますが、それなら「保障」と「貯蓄」を分けて備える方がいいです。しっかりと増える学資積立をして、保障は別で準備しましょう。
万一の保障はどの保険で備えるのが良いのでしょうか?
一般的には収入保障保険で良いと思います。年齢、喫煙の有無、健康状態によってコスパのよい商品は変わるので、下記から私に直接相談して頂ければ、あなたにとって1番良い保障と教育資金の備え方をアドバイス致します。
※直接相談(無料)
まとめ
- 加入するのはやめよう
- 契約している方は見直した方がいいので、お気軽にご相談ください(無料)
- 日本では保障と貯蓄は分けて契約しよう(学資保険はしないで)
また下記の入門書も効率の良い教育資金の備え方なので一読ください。
※【入門書】保険で銀行金利の3600倍の金利をつけるための入門書
※【入門書】子供のためにベストな学資保険に入るための入門書
著者プロフィール
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大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。
外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランコンサルタントとして6年3ヶ月勤務。
また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。
そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。
クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。
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