アフラック かしこく備える終身保険 終身保険(低解約払戻金2018)

こんにちは、K2 Collage 松本です。

今回はアフラック生命の「かしこく備える終身保険」を解説していきます。

死亡保障に備えられて、掛け捨てではないので契約しました。

確かに終身保険は貯蓄機能を兼ね備えた保険商品ですが、そもそも日本の終身保険という商品のコスパを考える必要があります。貯蓄の仕方は生命保険以外にもありますし、死亡保障も敢えて終身保険で備えなくても大丈夫です。

  • 動画解説
  • 世界で初めてがん保険を販売!格付けもしっかりしている会社
  • 終身払しか選べない終身保険
  • いずれ保険金以上の保険料を払うことに
  • 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

動画解説

世界で初めてがん保険を販売!格付けもしっかりしている会社

会社概要

アフラック生命はアメリカの保険会社で、いわゆる外資系保険会社のひとつです。

米国のアフラックは1955年にジョージア州コロンバスで創業。日本では1974年11月15日「アメリカン ファミリー ライフ アシュアランス カンパニー オブ コロンバス 日本支店」として創業。日本初の『がん保険』を発売し日本での営業を開始しました。

1985年には世界初の『痴ほう介護保険』を発売。外交員を持たず、アソシエイツ(販売代理店)での販売や企業内に販売店を置き団体契約する形で展開し、コストを下げることで保険料の低価格化を実現。また業務提携により2000年には第一生命、2008年には郵便局の一部の窓口でがん保険の取り扱いを開始。2013年にはすべての郵便局の窓口でがん保険が取り扱われることになり、さらに大同生命とも業務提携しています。2018年4月2日「アフラック生命保険株式会社」として日本法人化して営業開始。

日本で知名度が高くなったのは2003年にCMでユーモアのあるアヒルが登場してからです。「よ~く考えよう~♪」などのCMソングとともに話題になりました。ちなみに「アフラックダック」といい米国では『活発で陽気な性格』、日本では『誠実で優しい性格』と国風に合わせて変えているそうです。

営業開始:1974年11月15日
総資産:12兆7,841億円(2021年3月31日時点)
保有契約件数:2,413万件(2021年3月31日時点)

格付情報

Moody’s:Aa3 (2021年6月末時点)
S&P:A+ (2021年6月末時点)
R&I:AA- (2021年6月末時点)

ソルベンシーマージン比率

916.7% (2021年3月末時点)

日本で初めてがん保険を販売したんですね!

そうですね。世界で初めてがん保険を販売したのもアフラックなので、まさにがん保険の先駆者です。

またアフラックの格付けソルベンシーマージン比率からも十分に信頼に値する会社と言えます。

終身払しか選べない終身保険

終身保険

契約概要

商品名:かしこく備える終身保険
正式名称:終身保険(低解約払戻金2018)
契約年齢:満0歳〜満85歳
保険期間:終身
払込期間:終身払
払込頻度:月払、半年払、年払

保険金額:100万円〜(10万円単位)
健康体割引:ノンスモーカー割引

保障内容

<主契約>

被保険者が死亡または高度障害になった時に保険金額を受け取って契約終了です。

<特約>

災害割増特約

不慮の事故、所定の感染症で死亡したとき、または不慮の事故、所定の感染症で所定の高度障害状態になったとき保険金をお支払いします。 *保険期間は90歳満期

三大疾病保険料払込免除特約

「三大疾病保険料払込免除特約」を付加すると、三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)で所定の状態になったとき、以後の保険料はいただきません。

※がん(悪性新生物)の場合…がんと診断されたとき
※急性心筋梗塞・脳卒中の場合…治療を目的として20日以上入院、または手術を受けたとき
※がんの保障の開始まで3カ月の待ち期間(保障されない期間)があります。

ノンスモーカー割引特約

タバコを吸わない方は保険料が安くなります。満20歳以上で過去1年間に喫煙したことのない被保険者が対象となり、告知に加えて所定の喫煙検査が必要です。

特別保険料率に関する特則

健康状態によっては「特別保険料率に関する特則」を付加し、割増しされた保険料をお払い込みいただくことで、ご契約をお引き受けする場合があります。

商品解説

低解約返戻金型の円建終身保険です。特徴は

  • 低解約返戻金型
  • 非喫煙者は割引がある(ノンスモーカー割引)
  • 終身払しかない

ということです。

低解約返戻金型とノンスモーカー割引がありますが、もともとの保険料が高いため他社の方がコスパの良い商品があります。また低解約返戻金タイプは保険料の割引がある代わりに払込期間中の解約返戻率が本来の70%になりますが、払込が終了すると元に戻るので将来の返戻率を高くすることができます。しかし、この商品の保険料払込は終身払しかないので、デメリットにしかなりません。他社の低解約返戻金型終身保険では10年や15年と短い払込期間が選択できるので、それを教育資金準備に充てたりしますが、この保険ではそれができません。掛け捨ての同じ感覚ですね。

ノンスモーカー割引が適用されたので一番安く契約できたと思ったのですが、違うのでしょうか?

この商品の中では安くなりますが、他社と比較するともっと安い保険料で契約できます。

ただ、終身保険を検討されるなら短期払(払込期間が10年や15年など)で、外貨建終身保険を選択してください。さらに言うと日本の外貨建終身保険ではなく、海外の終身保険を選ぶと尚良しです。
貯蓄性も含めて、次のチャプターで解説します。

いずれ保険金以上の保険料を払うことに

契約例を見ていきましょう。

契約例

契約年齢:30歳 男性
死亡保障:1,000万円
保険期間:終身
払込期間:終身払
払込頻度:月払
健康体割引:ノンスモーカー割引適用
保険料:15,080円

<総支払保険料の推移>
10年後(40歳):1,809,600円
20年後(50歳):3,619,200円
30年後(60歳):5,428,800円
40年後(70歳):7,238,400円
50年後(80歳):9,048,000円

<解約返戻金と返戻率>
10年後(40歳):1,076,820円(59%
20年後(50歳):2,203,970円(60%

30年後(60歳):3,375,580円(62%
40年後(70歳):4,545,990円(62%
50年後(80歳):5,595,660円(61%

割引が適用されても保険料は1.5万円です。他社で同じ契約内容なら1.2万円以下で契約でき、解約返戻率も75%以上の商品があります。

そして終身払は生きてる限り保険料を支払うため、86歳以降は死亡保険金額以上の保険料を払っていくことになります。解約しようと思っても返戻率はずっと60%前後なので、86歳までに死亡する以外は損失が確定する契約です。貯蓄機能はありますが元本割れにしかならないので、最初から掛け捨ての収入保障保険を利用して安い保険料で備え、貯蓄は別で行いましょう。

これを見ると契約する気にはなりませんね。

それが正しい判断です。

もし終身保険を検討されているなら海外の終身保険を選択肢にいれてみてください。海外なら1,000万円の死亡保障に対して総支払保険料が130万円くらいです。返戻率は15年後で125%、20年後で180%、30年後で440%となり長期で実質利回りで6%以上が期待できます。詳しくは下記の入門書をダウンロード(無料)して一読ください。

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契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

終身保険の特徴は、死亡保障と貯蓄の両立が出来ることですが、日本の終身保険は
・貯蓄性が低すぎる
・死亡保障に対する保険料が高い

という理由でオススメできません。

見直したいのですが、どうしたらよいでしょうか?

契約内容によって「継続」「減額」「払済」「解約」と適切なアドバイスは変わるので、下記から私に直接相談してください。保障と貯蓄の備え方をアドバイス致します。

※直接相談(無料)

まとめ

  • 加入するのはやめよう
  • 今契約していたら、内容を見て個別に判断するので、お気軽にご相談ください(無料)
  • 日本では保障と貯蓄は分けて契約しよう(終身保険はしないで)

著者プロフィール

松本崇裕
松本崇裕
大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。

外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランナーとして6年3ヶ月勤務。

また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。

そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。

クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。

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