メットライフ生命 ビーウィズユープラス(保障重視コース) 利率変動型一時払終身保険

こんにちは、K2 Collage 松本です。

今回はメットライフ生命のビーウィズユープラス(保障重視コース)を解説します。

銀行で「相続対策になりますよ」と勧められて契約しました。

たしかに契約したときから一時払保険料よりも多い死亡保障があります。しかし、長期の目線で考えると利回りも思ったほど高くなく、死亡保障の伸びしろもすくないです。この記事でしっかりと確認しましょう。

  • 動画解説
  • メットライフ生命は外資系で1番歴史があり良い会社
  • 契約時から死亡保障の上乗せがある一時払外貨建終身保険
  • 10年で返戻率128%、実質利回りは2.53%
  • 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

動画解説

メットライフ生命は外資系で1番歴史があり良い会社

会社概要

日本国内におけるアメリカン・ライフ・インシュアランス・カンパニー(以下、アリコ)の営業は、長らくアリコが日本支社(通称・アリコジャパン)を設けて直接行っていました。2011年4月にアリコがメットライフ傘下になったことを受けて通称を「メットライフアリコ」に変更。

2012年4月、新たに日本法人となるメットライフアリコ生命保険を設立し、従来のアリコ日本支社が締結した保険契約をすべて日本法人に移しています。2014年7月に商号をメットライフ生命保険に、ブランド名を「メットライフ生命」に変更。

外資系生命保険会社の第1号であり、日本で48年の歴史を有する。販売経路としては、約4,300名のコンサルタント社員、約6,000店の保険代理店、テレビや新聞広告等を媒介とする通信販売、115の銀行や信用金庫等を通じた金融機関による販売の4つにチャネルが分かれている。

営業開始:1973年2月1日
事業所:103営業所(2021年3月31日時点)
総資産:34兆2,317億円(2021年3月31日時点)
保有契約高:13兆1,896億円(2021年3月31日時点)

格付情報

S&P:AA- (2021年3月26日時点)

ソルベンシーマージン比率

959.7% (2021年6月末時点)

「メットライフ」より「アリコ」という呼称がしっくりきますね。

アリコでの歴史が長いので仕方ありませんね。CMなどの宣伝もしっかりする会社なので、『ピーナッツ』キャラクター(スヌーピー、チャーリーブラウンなど)の印象も強いですね。

ただ、イメージよりも大事な格付けソルベンシーマージン比率からも十分に信頼に値する会社と言えます。

契約時から死亡保障の上乗せがある一時払外貨建終身保険

契約概要

商品名:ビーウィズユープラス(保障重視コース)
正式名称:利率変動型一時払終身保険
通貨:米ドル、豪ドル *1

基準利率:契約時の利率が適用
基準利率保証期間:5年、10年、15年、20年、25年、30年 *2
契約年齢:0歳〜100歳
被保険者年齢:0歳〜85歳
保険期間:終身
払込期間:一時払

最低保険料:USD 30,000、AUD 30,000

*1 現在(2022年11月時点)豪ドル建は販売停止中
*2 契約時にメットライフが決める。更改後は15年間が保証

保障内容

死亡したときに、保険金を受取ることができます。

商品解説

一時払の外貨建(米ドル、豪ドル)終身保険です。契約したときから一時払保険料よりも多い死亡保障の上乗せがあります。契約時の基準利率に応じて死亡保障の倍率と解約返戻金の増え方が決まります。契約時の基準利率は標準期間(5年、10年、15年、20年、25年、30年)の中からメットライフが決めます。標準期間が終わると基準利率は15年毎に更改されます。

ただし、市場価格調整と契約初期費用が掛かる点にはご注意ください。

市場価格調整

計算式にするとチンプンカンプンになると思うので上図は見なくていいです。シンプルに契約時の積立利率解約時の積立利率を比較して、低くなっていれば解約返戻金が増え、高くなっていれば減る。ということです(下図参照)。

契約初期費用

一時払保険料から契約時に差し引かれる手数料のことです。年齢と性別によって異なりますが、男性50歳の人が米ドル建で契約して、保険料1,000万円を支払ったら86万円が差し引かれてから運用がスタートとなります。なので契約してすぐに解約すると元本割れするので注意してください。

その他にも保険関係費用などの手数料もありますが、日本の保険会社ではこの部分は公開されていないので割愛します。

初期費用でかなり引かれてしまうんですね。。。

そうなんです。次のチャプターで契約例を見ていきましょう。

10年で返戻率128%、実質利回りは2.53%

black calculator near ballpoint pen on white printed paper

男性50歳の契約例を見てみましょう。

契約例

一時払保険料:USD 100,000
基準利率:4.37%(2022年11月16日〜11月30日)
死亡保障:USD 298,340

<解約返戻金と返戻率の推移>
10年後(60歳):USD 128,380(128%)

15年後(65歳):USD 152,450(152%)
20年後(70歳):USD 180,480(180%)
30年後(80歳):USD 253,130(253%)

<実質利回り>
10年後(60歳):2.53%

15年後(65歳):2.85%
20年後(70歳):3.00%
30年後(80歳):3.15%

死亡保障が保険料の2.9倍になるのは安心だと思いますが、平均寿命から考えるとその後25年くらいは生きます。その期間の利回りが低くなることの方がデメリットが大きいです。

基準利率よりも利回りは結構ひくいんですね!?
でも死亡保障は2.9倍になるし仕方ないかと思いました。

「新海外個人年金」であれば、20年後には2.8倍25年後で3.7倍の解約返戻金になります。この方が引き出して自由に使うこともできるし、死亡保障として残してもより多くの資産を相続することができます。詳しくは下記の入門書をダウンロードして一読ください。
『海外個人年金入門書(マニュアル)』はこちら(無料)【NEW】

契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

ビーウィズユープラス(保障重視コース)は死亡保障の上乗せのコストが掛かっているため利回りが低くなっています。より高い利回りで運用されるところにお金は置いてあげましょう。

既に契約している場合はどうしたらいいでしょうか?

契約内容によって「継続」「減額」「払済」「解約」と適切なアドバイスは変わるので、私に直接ご相談ください。

※直接相談(無料)

まとめ

  • 加入するのはやめよう
  • 今契約していたら、内容を見て個別に判断するので、お気軽にご相談ください(無料)
  • 日本では保障と貯蓄は分けて契約しよう(終身保険はしないで)

著者プロフィール

松本崇裕
松本崇裕
大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。

外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランナーとして6年3ヶ月勤務。

また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。

そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。

クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。

この投稿へのトラックバック: https://media.k2-assurance.com/archives/8887/trackback