富裕層の定義・世帯割合・特徴

お金持ちの女性

こんにちは。K2 College編集部鈴木翔馬です。

富裕層という言葉は知っているものの、具体的な定義はわからない方もいるのでないでしょうか。また、お金に困らない暮らしを実現すべく、富裕層になる方法を知りたい方もいるでしょう。

今回の記事では、富裕層の定義・世帯割合・特徴について解説します。最後までご覧いただくことで、富裕層に入ることはどの程度現実的なのか、富裕層になるためにはどのような考え方が必要なのかがわかるでしょう。

富裕層になるのは難しいですか?

富裕層に該当する世帯の割合は低いため、難しいのは事実です。しかし、富裕層に見られる共通の考え方を学ぶことによって、実現可能性は上げられます。

  • 富裕層の定義
  • 日本における富裕層の世帯割合
  • 富裕層に共通する特徴
  • 富裕層を目指すなら投資を始めよう

富裕層の定義

まずは、富裕層および超富裕層、順富裕層の定義を解説します。

純金融資産保有額1億円以上5億円未満

富裕層の定義は、野村総合研究所によると「純金融資産が1億円以上5億円未満の世帯」とされています。純金融資産とは、預貯金や株式、債券、生命保険などの金融資産から、負債を差し引いた総額を指します。例えば、総資産が1億円あっても100万円の負債が存在する場合、富裕層には該当しません。

「超富裕層」は純金融資産保有額5億円以上

超富裕層の定義は、野村総合研究所によると「純金融資産を5億円以上保有する世帯」とされています。上限はないため、純金融資産数十億円や数百億円、それ以上の世帯も超富裕層に含まれます。超富裕層の割合は、日本に限らず世界を見渡してもほんの少数です。

「準富裕層」は純金融資産保有額5,000万円以上1億円未満

準富裕層の定義は、野村総合研究所によると「純金融資産が5,000万円以上1億円未満の世帯」とされています。準富裕層は富裕層とは異なり、資産家ではなく高所得の「労働者」が多く見られます。具体的には、医師や弁護士、会計士などの職業に就いている方が多いです。

純資産5,000万円でもお金持ちだという印象がありますが、それでも富裕層には含まれないのですね。

公式に定義されているわけではないため、あくまで目安ですが、純金融資産保有額1億円が富裕層の最低ラインとされることが多いです。

日本における富裕層・超富裕層の世帯割合

続いて、日本における富裕層・超富裕層の世帯割合を見ていきましょう。

全国の割合

日本全国における富裕層・超富裕層の割合は、2021年時点で約2.46%です。2011年からは右肩上がりで推移しています。

参照:野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計|NRI

都道府県別の割合

おもな都道府県別の富裕層・超富裕層の割合は、以下の表のとおりです(2019年時点)。

東京都約14%
大阪府約4.5%
愛知県約7%
福岡県約3%
北海道約1.5%
参照:富裕層資産の現状を読み解く|大和総研

富裕層になるのは難しいですか?

富裕層に該当する世帯の割合は低いため、難しいのは事実です。しかし、富裕層に見られる共通の考え方を学ぶことによって、実現可能性は上げられます。

富裕層に共通する特徴

最後に、富裕層に求められる思考を学ぶべく、彼らに見られる共通点を確認しましょう。

資金管理にシビアである

富裕層は大胆にお金を使うイメージを抱かれがちですが、実際には資産管理を徹底し、無駄遣いを避ける姿勢があります。なぜなら富裕層は、価値のあるものや費用対効果が高いものに資金を投資したいと考えているためです。シビアな資産管理の取り組みは、富裕層としての地位を維持する一つの要因です。

時間の価値を重んじている

富裕層は、マス層と比べてより時間の価値を重視する傾向があります。その理由は、多くの資産を保有する方ほど、無駄な時間の削減による経済的リターンが大きいためです。例として、歩いて数分の移動距離でもタクシーを利用するケースが見られます。

金融商品へ積極的に投資している

富裕層には、資産のうち余剰資金を積極的に投資し、さらに富を積み上げようとする傾向が見られます。大きな資金力のある層は、FXや仮想通貨などハイリスク・ハイリターンの投資を好むと思われがちですが、実際には投資信託やヘッジファンドなど堅い投資手法を選ぶことが多いです。富裕層は金融リテラシーが高く、ローリスク・ローリターンの投資でも長期運用によって大きな複利効果を得られることを理解しているため、不必要に大きなリスクは避けたがります。

富裕層は趣味や娯楽にたくさんのお金を使うイメージでしたが、実際は真逆ですね。

富裕層の方ほど、お金の価値やリスクの恐ろしさを理解しています。だからこそ、彼らは安心できるだけの資産を積み上げられるまでは、余計なことにお金を使わないのでしょう。

富裕層を目指すなら投資を始めよう

今から富裕層を目指すのであれば、少額からでも投資を始めるのがおすすめです。お金は銀行に預けていてもほとんど増えないため、余剰資金は投資に回したほうが効率よく資産を増やせる可能性が高いです。

しかし金融リテラシーがない状態で投資を始めると、投資詐欺などによって資産を失う恐れがあります。そのため、まずは最低限の金融リテラシーを身につけましょう。

よく「月利10.0%」などと謳う投資案件を見かけますが、信じてもよいのでしょうか?

いえ、それは明らかに怪しいです。投資の利回りは、リスクにもよりますが年利3.0~10.0%程度が相場であるため、それを大幅に上回る案件は警戒したほうがよいでしょう。

まとめ

  • 富裕層とは純金融資産保有額1億円以上5億円未満の世帯のこと
  • 日本における富裕層の割合は約2.46%
  • 富裕層はシビアな資金管理や投資によって資産を増やしている

資産を効率よく増やすためには、自身のニーズに合った方法を選択することが重要です。無料相談をご希望の方は、こちらからご連絡ください。

著者プロフィール

鈴木 翔馬
フリーランスの金融ライターとして活動中。
記事執筆本数は累計1,000本以上で、様々な金融系メディアにて記事執筆および監修経験あり。
保有資格は「宅地建物取引士」「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」

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