新NISA口座開設をきっかけに投資を始めたケースなど、どの商品に投資すべきか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。必ずしも正解があるわけではありませんが、高いリスクを許容できる場合は、大きなリターンが期待できるインド株式への投資も検討する価値はあるでしょう。本記事では、新NISAとインド株式投資について解説します。
新興国への投資は少し怖いですが、インド株式投資も気になります。
新NISAの成長投資枠では、ある程度リスクが大きめな金融商品にも投資できるため、ポートフォリオの一部に組み込む人もいますね。
- 新NISAでインド株式に投資するメリット
- インド株式投資について
- 新NISAでのインド株式投資戦略
- リスク許容度次第では新NISAでインド株式に投資してもOK
新NISAでインド株式に投資するメリット
現在のインドは、若い労働力と拡大する中間層によって支えられており、今後のさらなる急速な経済成長が期待されています。新NISAの成長投資枠でもインド株式への投資ができ、大きなリターンを得られるほど税制優遇のメリットも大きくなります。インド株式投資はリスクも高めですが、攻めのポートフォリオを組む際は有力な候補となるでしょう。
インドの経済っていつまで成長し続けそうでしょうか?
基本的に経済成長は人口増加と強い関連性があるのですが、インドの人口は2060年頃まで増え続けると予想されているため、同時期あたりまでは十分成長を期待できると思います。
インド株式投資について
インド株式市場の魅力とリスク
インド経済は、SENSEX指数が史上最高値を更新するなど、著しい成長が見られます。人口も2060年あたりまで増え続けると予測されているため、今後の経済成長も十分に期待できます。一方で、政治的な不安定さや通貨の変動リスクといった不安要素も存在するため、経済成長の期待度のみを根拠に投資するのは危険です。
インド株式市場の分析と見極め方
インド株式投資の際は、経済政策や市場のトレンドを理解して、投資タイミングを判断することが求められます。なお、過去10年間のインドの実質GDP平均成長率は5.7%です。国内の消費が急速に伸びているため、たとえ世界経済が低迷したとしても、インドの成長はダメージを受けにくいとされています。
株価の変化は、経済成長以外の要素も含めて複合的に予想する必要があるのですね。
そのとおりです。次の章でも説明するとおり、特に投資初心者の方にとっては、運用をプロに任せられる投資信託のほうが安全です。
新NISAでのインド株式投資戦略
投資信託でインド株式に投資する
新NISAを利用してインド株に投資する際、投資信託は有効な手段の一つです。例えば大和アセットマネジメント株式会社の「iFreeNEXT インド株インデックス」には、以下の特徴があります。
- インド国立証券取引所に上場する銘柄が対象
- 「Nifty 50 Index」に連動
- 時価総額・流動性・浮動株比率等の基準を用いて選定された50企業で構成
このような投資信託を選ぶことで、インド市場のポテンシャルを活用しつつ、リスクを分散することが可能です。
ポートフォリオの内容を多様化してリスクヘッジする
インド株式への投資をポートフォリオに組み込む際、多様化とリスク管理が鍵となります。他の国の株式や異なる産業の株式、債券などと組み合わせることで、市場の変動に対するリスクを軽減できます。例えばインド株式に加えて、安定した米国の大手企業や日本の成長株、ヨーロッパのエネルギー関連株などを組み入れることでリスク分散することで、安定した資産運用が可能です。
確かに、インド株式投資への投資1本は危険ですね。
そもそも投資は分散が原則ですからね。リスクの大きさや対象国、運用成績の変動要因まで分散したいところです。
リスク許容度次第では新NISAでインド株式に投資してもOK
インド経済は、若い労働力と中間層の拡大により、高い成長を遂げています。株式投資でも高いリターンを期待できるため、新NISA口座での資産運用においても、リスク資産として3割程度ポートフォリオに組み込むのも一つの選択肢です。ただし、インドは政治的な不安定さや通貨の変動リスクも比較的大きいため、慎重な投資判断が必要です。
リスクを許容できない場合は、無理してインド株式に投資しないほうがよいでしょうか?
そう思います。定番とされる「eMAXIS Slimシリーズ」の全世界株式やS&P500などが無難でしょう。
まとめ
- インド経済は若い労働力と中間層の拡大により成長中だが、政治的不安定さや通貨の変動リスクに注意が必要
- 投資信託の利用により、リスク分散しながらインド株への投資が可能
- 「iFreeNEXT インド株インデックス」は、インドの主要50社に投資
- リスク管理と市場分析が投資成功の鍵
ポートフォリオの適切配分がわからなくてお困りの際は、無料相談にてお話を伺いますので、ご希望の方はこちらからご連絡ください。
著者プロフィール
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フリーランスの金融ライターとして活動中。
記事執筆本数は累計1,000本以上で、様々な金融系メディアにて記事執筆および監修経験あり。
保有資格は「宅地建物取引士」「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」
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