こんにちは、K2 College 松本です。
今回は、かんぽ生命の引受基準緩和型の養老保険「かんぽにおまかせ(満期タイプ)」を解説します。かんぽ生命の貯蓄保険といえば養老保険ですが、この商品は簡単な告知で加入できます。持病を持っている方でも加入しやすいので、高齢の方は加入しているケースが多いかもしれません。
昔からお世話になっている郵便局の方に勧められたので加入しました。
厳密に言うとかんぽ生命という保険会社です。会社規模も大きく、格付けも高いので信頼性はありますが、商品はどれもダメなので必ず見直してください。
- 動画解説
- かんぽ生命は大きい会社
- 簡単な告知で加入できる養老保険
- 満期返戻率は15年で79.5%となり元本割れ
- 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。
動画解説
かんぽ生命は大きい会社
会社概要
かんぽ生命は郵政民営化に基づき2006年9月1日に「株式会社かんぽ」として設立され、2007年9月30日までの間、生命保険会社として営業するための準備を行い、同年10月1日に生命保険業の開始に伴い商号を「株式会社かんぽ生命保険」に変更し、生命保険業および郵政管理・支援機構の委託を受けて行う簡易生命保険管理業務を行っています。
営業開始:2007年10月1日
事業所:83支店(2021年7月1日時点)
総資産:70兆1,738億円(2020年度)
保有契約高:47兆4,760億円(2020年度)
格付情報
S&P:A(2021年8月31日現在)
R&I:AA-(2021年8月31日現在)
ソルベンシーマージン比率
1,118.1%(2020年度末)
身近な会社なので親しみはありますね。
イメージだけで判断するのはダメですが、実際に会社の規模や格付などの評価は高いので健全な会社ですね。ただ販売している商品は良くないし、営業マンもノルマがキツイせいで一部の方が悪質な営業をしているので、関わらない方がいいです。
簡単な告知で加入できる養老保険
契約概要
商品名:かんぽにおまかせ(満期タイプ)
契約年齢:40歳〜80歳
保険金額:100万円〜1,000万円(満期保険金と同額)*
保険期間:10年〜35年
払込期間:10年〜35年
払込頻度:月払(前納可能)
*支払削減期間中を除く
告知内容
保障内容
<主契約>
死亡や高度障害になったときに保険金額が受け取れます。契約日から1年以内は基本保障が半分になります。1年6ヶ月経過後に災害で死亡したときは2倍の保険金額を受け取れます。何事もなく満期を迎えると満期保険金(基本保障と同額)を受け取って契約は終了です。
<特約>
引受基準緩和型無配当総合医療特約
病気や不慮の事故でのケガによる入院・手術・放射線治療を保障します。(日帰り入院や外来の手術も対象)この特約は、基本契約(引受基準緩和型商品に限る。)の ご加入と同時に付加することができます。
商品解説
引受基準緩和型の円建養老保険です。満期を迎えた時に受け取れる満期保険金額と同額が基本保障の金額になります。契約から1年間は支払削減期間中となり基本保障が半分になります。特徴といえば利率が低すぎて実質利回りがマイナスということです。
えっ、マイナスってどういうことですか?
「満期時に受け取れる金額よりも保険料として支払う金額の方が多い」ということです。次のチャプターで解説します。
満期返戻率は15年で79.5%となり元本割れ
下記の契約例で確認していきましょう。
【かんぽにおまかせ(満期タイプ)】
契約年齢:60歳 男性
保険金額:1,000万円
保険期間:15年
払込期間:15年
払込頻度:月払
保険料:69,800円
総支払保険料:12,564,000円
満期金額:10,000,000円
返戻率:79.5%
という驚愕の結果になります。支払った金額よりも受取額の方が少ないので、全く貯蓄にはなっていないのが分かりますね。ここで『新インデックス型海外終身保険』と比較してみましょう。
【新インデックス型海外終身保険】
契約年齢:60歳 男性
指定通貨:米ドル
死亡保障:USD 111,936(1,679万円)
払込期間:15年
予定利率:毎年変動(1%〜12%)*平均:7.7%
払込頻度:年払
保険料:USD 5,580(約837,000円)→ 月換算:69,750円
総支払保険料:USD 83,700(12,555,000円)*1米ドル=150円で換算
<解約返戻金と返戻率>*過去の平均利率で計算
15年後:USD 118,778(1,781万円)141%
20年後:USD 181,827(2,727万円)217%
30年後:USD 369,148(5,537万円)441%
保険料は同じですが、終身保険なので死亡保障額1,679万円が一生涯続きます。また15年後の解約返戻金は1.7倍になります。さらに15年後に受け取らずにそのまま寝かしておくと死亡保障額と解約返戻金もドンドン増えていきます。
満期になれば1,000万円が受け取れるというのは分かっていましたが、保険料の総額が1,200万円以上払うことは知りませんでした。新インデックス型海外終身保険に入りたいですね!
加入されている方は皆さん同じことを言われます。貯蓄系の金融商品を検討する時は「総支払金額」「受取金額」「受取期間」の3つを確認しましょう。
『新インデックス型海外終身保険』についてはコチラから「新インデックス型海外終身保険資料希望」とお問い合わせください。
契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。
貯蓄を目的で契約されていると思いますが、増えるどころか減っていく商品なので加入してはいけません。死亡保障があるから仕方ないと思う方もいますが、それなら掛け捨ての定期保険に加入して銀行で貯蓄しておく方がコストも少なくなります。もしくは貯蓄と死亡保障の両立ができる『新インデックス型海外終身保険』にしましょう。
死亡保障は掛け捨ての方が良いと言うことですが、それなら「かんぽにおまかせ」に加入するメリットはないのでしょうか?
はい、ありません。「かんぽにおまかせ(満期タイプ)」に加入するメリットは1つもないので、早急に見直す必要があります。下記から私に直接相談して頂ければ、保障と貯蓄の備え方をアドバイス致します。
※直接相談(無料)
まとめ
- 加入するのはやめよう
- 契約している方は見直した方がいいので、お気軽にご相談ください(無料)
- 日本では保障と貯蓄は分けて契約しよう(養老保険はしないで)
海外の終身保険であれば貯蓄性が高いので、死亡保障との両立ができます。詳しくは入門書を一読ください。
※【入門書】家族のために死亡保障を準備するための入門書
また教育資金準備や貯蓄だけが目的の方は、下記の入門書を一読ください。
※【入門書】公的年金に依存しない自分年金を準備するための入門書
※【入門書】子供のためにベストな学資保険に入るための入門書
著者プロフィール
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大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。
外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランコンサルタントとして6年3ヶ月勤務。
また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。
そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。
クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。
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