日本のインターナショナルスクールで注目すべき5校──世界標準の学びを国内で実現

グローバル化が進み、子どもの進路も多様化する中で、従来の日本型教育に加え、国際的なカリキュラムを採用するインターナショナルスクールが注目を集めている。これまでは「外国人駐在員の子女向け」というイメージが強かったが、最近では日本人家庭の入学も増えつつあり、「バイリンガル教育」「探究学習」「多文化共生」といった観点から“選ばれる教育”としての存在感を強めている。

特にIB(国際バカロレア)、アメリカ式、イギリス式、バイリンガルスクールなど、それぞれ異なる教育哲学を持った学校が日本各地に展開しており、進学先や教育方針に合わせて選択肢が広がっている。

日本にはどのようなインターナショナルスクールがあるのか、具体的に紹介してください。

日本国内で評価の高い、代表的なインターナショナルスクールを厳選し、特色と魅力を紹介します。

  • インターナショナルスクール・オブ・東京(IST)
  • カナディアン・アカデミー(神戸)
  • 聖ドミニコ学園インターナショナルスクール(東京・調布)
  • 京都インターナショナルスクール(KIS)
  • グローバル・インディペンデント・スクールズ(GIS、東京・世田谷)

インターナショナルスクール・オブ・東京(IST)

~IBの一貫教育で世界トップ大学への進学実績も~

概要:東京都世田谷区にある、フルIB認定のインターナショナルスクール。Early Years(幼児)からDP(高校卒業)までの国際バカロレア(IB)一貫教育を提供しており、学術的水準と進路実績で国内屈指の評価を得ている。

特徴:
• IB PYP・MYP・DPを全課程で採用
• 英語による探究学習が中心(日本語補習もあり)
• 卒業生はイェール、UCLA、東京大学などに進学
• 120か国以上の国籍の生徒が在籍し、多文化的環境

対象年齢:3歳〜18歳(幼稚園〜高校)
場所:東京都世田谷区
授業言語:英語(+日本語サポート)
年間費用の目安:約250万〜300万円程度

おすすめの家庭:
• 英語による本格的な国際教育を受けさせたい
• 海外大学進学を視野に入れている
• 多国籍な文化環境で育ってほしい

カナディアン・アカデミー(神戸)

~神戸港から世界へ。100年以上の歴史を誇る名門校~

概要:1913年設立の歴史あるインターナショナルスクール。IB認定校でもあり、アメリカ式・カナダ式の教育と日本文化を融合させた独自の教育方針を持つ。寮制も完備しており、全国からの受け入れが可能。

特徴:
• IBディプロマプログラム+北米式カリキュラムのハイブリッド
• 世界約40カ国の生徒が在籍
• 文武両道の教育(スポーツ、アートも重視)
• 寮生活による自立・国際的マインドの育成

対象年齢:3歳〜18歳
場所:兵庫県神戸市
授業言語:英語
年間費用の目安:約250万〜400万円(寮生は別途)

おすすめの家庭:
• 寮生活で早期に自立心を養いたい
• 関西在住で本格的な国際教育を希望
• 多様性の中で子どもを育てたい

聖ドミニコ学園インターナショナルスクール(東京・調布)

~カトリック教育とバイリンガル教育の融合~

概要:日本に根付いた伝統的なカトリック系学校法人「聖ドミニコ学園」が設立したインターナショナルスクール部門。英語と日本語のバイリンガル教育を軸に、日本文化と国際理解をバランスよく身につけられる。

特徴:
• 日本人児童・帰国子女が多く、英語初心者も入りやすい
• キリスト教精神に基づいた人格教育
• 英語・日本語のデュアルランゲージ体制
• 日本の小学校の学習指導要領にも準拠

対象年齢:幼児~小学生中心(中等部設置も進行中)
場所:東京都調布市
授業言語:英語・日本語(バイリンガル)
年間費用の目安:150万〜200万円

おすすめの家庭:
• 将来は日本でも海外でも活躍できる人材にしたい
• 英語力と日本語力の両方を育てたい
• 小規模で温かい環境を重視したい

京都インターナショナルスクール(KIS)

~文化都市・京都で育む、世界標準の初等教育~

概要:1957年創立の非営利・少人数制インターナショナルスクール。IB PYP(初等教育プログラム)認定校であり、英語による探究学習と多文化交流を重視している。帰国子女や国際結婚家庭の児童が多く在籍。

特徴:
• 小規模でアットホームな校風
• 教師と生徒の距離が近く、一人ひとりに丁寧な対応
• 京都という歴史と文化に富んだ環境
• 地元企業や大学との協働プロジェクトも活発

対象年齢:3歳〜12歳程度
場所:京都市左京区
授業言語:英語(+日本語対応)
年間費用の目安:180万〜250万円

おすすめの家庭:
• 小規模で安心できる学習環境を求めている
• 探究型学習と国際感覚を同時に育てたい
• 日本文化との接点も重視したい

グローバル・インディペンデント・スクールズ(GIS、東京・世田谷)

~帰国子女・バイリンガル家庭向けの“通えるインターナショナル”~

概要:都心にありながら、バイリンガル教育と国際標準の教育をバランス良く提供するインターナショナルスクール。特に英語力が不十分な児童でも受け入れ体制が整っており、「まずは英語で学ばせたい」という家庭にも人気。

特徴:
• 英語を母語としない子どもへのサポートが手厚い
• 小中一貫で国際教育に慣れる構造
• 複数の教育プログラムを融合した独自カリキュラム
• 進学先の自由度が高く、日本の学校への戻りやすさもある

対象年齢:5歳〜15歳程度(小〜中学生)
場所:東京都世田谷区
授業言語:英語メイン+日本語サポート
年間費用の目安:約150万〜200万円

おすすめの家庭:
• 帰国子女やこれから海外赴任を予定している家庭
• 英語力を育てつつ、日本語の基礎も残したい
• 通学しやすい都市型のインターを探している

インターナショナルスクールといっても、それぞれ特徴がありますね。

‌子どもの個性や将来像に応じて、適切な学校を選び抜くことが、これからのグローバル社会を生き抜く力につながっていきます。

まとめ

  • 日本のインターナショナルスクールは今、大きな転機を迎えている
  • 以前は外国人向けの特別な教育機関だったが、今では日本人家庭にとっても有力な進路の一つとなっている
  • 世界の大学進学を見据えたIB校から、バイリンガル教育を丁寧に行う小規模校まで、選択肢は年々広がっている
  • 学費や入試のハードル、家庭内での言語サポートなど課題もあるが、それでも「世界標準の学びを国内で体験できる」という価値は計り知れない
  • 国境や文化の壁を越えて活躍する人材が求められる今、インターナショナルスクールはそのための“土台づくり”の場として注目されている

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