こんにちは、K2 College 松本です。
今回は明治安田生命の学資保険「つみたて学資」を解説します。日本国内ではトップクラスの返戻率を誇り、契約されている方も多いでしょう。
子どもができた時に、親から担当者を紹介されて契約しました。
親御さんが明治安田生命に加入されているのですね。日本国内の学資保険では返戻率が高い商品の1つです。どのような保障内容と貯蓄性があるのか確認していきましょう。
ちなみに明治安田生命で加入されている親御さんの保険は見直した方がよいかもしれません。
- 明治安田生命は日本で初めて設立された保険会社
- 3種類の払込期間から選べる学資保険
- 満期返戻率は21年で105.7%、実質利回りは0.37%
明治安田生命は日本で初めて設立された保険会社
会社概要
三菱グループの明治生命保険と芙蓉グループの安田生命保険が、明治生命保険を存続会社として合併し発足した保険相互会社です。総資産、経常収益、保険料収入で業界第3位(かんぽ生命を除く)、4大生保の一角(日本生命保険、第一生命ホールディングス、明治安田生命、住友生命保険)。三菱・芙蓉グループに加え官公庁という強固な法人営業基盤を有しており、団体保険契約高は業界第1位である。また、財務の健全性に定評がある。
日本で初めて設立された生命保険会社である。前身会社である明治生命保険も安田生命保険も長い歴史を持ち、共に明治初期の創業である。明治生命保険は1881年(明治14年)7月9日に日本最初の生命保険会社として設立された。一方の安田生命保険も1880年(明治13年)に日本最古の生命保険組織として結成された共済五百名社をその起源とする。
正式名称:明治安田生命保険相互会社
創業:1881年7月9日
事業所:1,047営業所(2021年4月1日時点)
総資産:42兆6,852億円(2021年3月末時点)
保有契約高:67兆9,840億円(2021年3月末時点)
格付情報
S&P:A+ (2021年8月23日時点)
R&I:AA- (2021年8月23日時点)
ソルベンシーマージン比率
1,069.1% (2021年3月末時点)
歴史が長い会社は安心できますね。
CMでも有名ですし、認知度は十分ですね。
また、格付け、ソルベンシーマージン比率からも十分に信頼に値する会社と言えます。
3種類の払込期間から選べる学資保険
契約概要
商品名:つみたて学資 無配当こども保険
基準保険金額:毎年受け取る金額(70万円以上の場合は保険料の割引がある)
契約者年齢:満18歳〜満45歳 ※1
被保険者年齢:0歳〜満6歳 ※1
保険期間:17歳〜22歳 ※2
払込期間:10歳、15歳、一括
払込頻度:月払、半年払、年払
出産前加入:出産予定日の140日前から可能
※1 被保険者が満2歳以上の場合は、契約者は満40歳まで
保障内容
- 契約者(親)が死亡や高度障害になったときは、保険料の支払いが免除されますが、教育資金と満期金は受け取れます。
- 被保険者(子)が死亡した時は、それまでに払った保険料が死亡保険金として受け取って契約は終了。
- 何事もなく満期を迎えると満期保険金を受け取って契約は終了です。
商品解説
ごく普通の学資保険です。保険料の払込期間は3パターン(10歳まで、15歳まで、一括)ありますが、受け取るタイミングは1パターン(下図)です。
※1 保険料払込期間および保険期間は、お子さまの所定の年齢の誕生日以後、最初に到来する年単位の契約応当日の前日に満了します。
※2 教育資金はお子さまが満18歳、満19歳、満20歳(お子さまの誕生日が10月2日から4月1日の間にある場合は、満17歳、満18歳、満19歳)の各年齢の誕生日以後、最初に到来する10月1日にお支払いします。
※3 満期保険金のお支払いは、保険期間満了時となるため、3回目の教育資金のお支払い日から1年後とは限りません。
誕生日によって受け取るタイミングが遅くならないように配慮してくれているのは良いところです。また払込期間は短くすれば、返戻率は高くなります。
ということは払込期間は一括がいいのですね!でも今は一括で払えるだけの貯蓄がないので、10歳か15歳払いにするしかありません。
一括での契約は少ないと思います。
また払込期間が短くて早く支払が終わるのはいいことですが、その分毎月の保険料が高くなります。
次のチャプターで払込期間ごとの返戻率などを解説します。
満期返戻率は21年で105.7%、実質利回りは0.37%
契約者年齢:30歳 男性
被保険者年齢:0歳
基準保険金額:75万円
保険期間:21歳
払込頻度:月払
高額割引:適用
上記の契約例で3つの払込期間をそれぞれ確認していきましょう。
払込期間:15歳
保険料:15,995円
総支払保険料:2,879,100円
学資金受取額:3,000,000円
返戻率:104.1%
実質利回り:0.33%
払込期間:10歳
保険料:23,640円
総支払保険料:2,836,800円
学資金受取額:3,000,000円
返戻率:105.7%
実質利回り:0.37%
払込期間:一括
保険料:2,751,781円
総支払保険料:2,751,781円
学資金受取額:3,000,000円
返戻率:109.0%
実質利回り:0.44%
払込期間が短い方が返戻率も実質利回りも高くなりますが、資金が21年以上も拘束されて5%しか増えませんし、実質利回りも低すぎます。また一括払いだと返戻率は上がりますがそれでも9%しか増えていません。
もっと効率良く貯める方法はあるのでしょうか?
はい、あります。
教育資金の準備や備え方ついては、下記のページにまとめているので見てください。
※大切なお子さまのために、海外積立(元本確保型プラン)で学資準備
【まとめ】加入しない方がいいです。
返戻率が低いのは、契約者(親)が死亡した時の支払免除があるから仕方ないと思う方もいますが、それなら「保障」と「貯蓄」を分けて備える方がいいです。しっかりと増える学資積立をして、保障は別で準備しましょう。
万一の保障はどの保険で備えるのが良いのでしょうか?
一般的には収入保障保険で良いと思います。年齢、喫煙の有無、健康状態によってコスパのよい商品は変わるので、下記から私に直接相談して頂ければ、あなたにとって1番良い保障と教育資金の備え方をアドバイス致します。
※直接相談(無料)
まとめ
- 加入するのはやめよう
- 契約している方は見直した方がいいので、お気軽にご相談ください(無料)
- 日本では保障と貯蓄は分けて契約しよう(学資保険はしないで)
また下記の入門書も効率の良い教育資金の備え方なので一読ください。
※【入門書】保険で銀行金利の3600倍の金利をつけるための入門書
※【入門書】子供のためにベストな学資保険に入るための入門書
著者プロフィール
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大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。
外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランコンサルタントとして6年3ヶ月勤務。
また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。
そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。
クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。
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