こんにちは。K2 College大崎です。
本日は、JPモルガン・米国株式・プレミアム・インカムETF(JEPI)について取り上げたいと思います。
グローバルでも注目されているETFのようですね。
そうですね。
キャピタル・ゲインとインカム・ゲインを同時に獲得できますから、とても人気のある商品となっているようです。昨年は130億ドル近い資金が流入し、アクティブ運用ETFの年間記録を塗り替えたくらいです。
- JPモルガン・米国株式・プレミアム・インカムETF(JEPI)概要
- 構成銘柄とセクター
- キャピタル・インカム両方狙える仕組み
- 運用実績
JPモルガン・米国株式・プレミアム・インカムETF(JEPI)概要

J.P.モルガン・アセット・マネジメントが設定・運用する上場投資信託(ETF)で、
ベンチマークはS&P 500トータル・リターン・インデックスとしております。
■低ボラティリティの株式ポートフォリオ
■米国株とオプションの売却を組み合わせたポートフォリオからインカムゲイン(株式の配当金とオプションプレミアム)を獲得
■S&P500指数よりもボラティリティを抑えながら、同指数の値上がり益の部分的な恩恵を享受することを狙う
構成銘柄とセクター
米国株とオプションの売却を組み合わせたポートフォリオとのことですが、どのような銘柄構成になっているのでしょうか。
株式は135銘柄で構成されておりますが、大型株式に幅広く分散されておりますね。
上位10銘柄でもポートフォリオ全体に占める割合は2%以下となっております。

セクター割合も、以前はIndustrialsが20%程度占めておりましたが、現在はどのセクターも15%以下ですね。FinancialsとHealth Careセクターがやや多い感じでしょうか。

以前は、構成銘柄上位はELN(仕組債)が占めており、それがポートフォリオ全体の20%ありましたが、現在はELN(仕組債)全体でOtherとして表記しているようですね。
キャピタル・インカム両方狙える仕組み
イマイチ分からないのですが。
現在は、ポートフォリオの約85%は米国大型株(低ボラティリティ銘柄)で構成し、残りの約15%をELN(仕組債)で構成しております。
株式から値上がり益と配当収益を得て、ELN(仕組債)でオプションの売却からインカムゲイン(オプション・プレミアム)を得ることを目指す仕組みです。
インカムゲインに当たる配当利回り(過去12ヶ月)は11.29%もあるのですね。

「オプション・プレミアム」はコールオプション(株式を事前に定められた価格で購入する権利)を売ることで、プレミアム収益を獲得します。
ちなみに「ELN」とは一般的に株式や株価指数に連動するに設計されていて、そのパフォーマンスに応じて金利が貰える債券の一種です。
市場全体の株価が下がった際はコールオプションによるオプション・プレミアムを得られ、株価が上がった際は株式の値上がり益を得られるわけです。
運用実績

2020年5月20日の設定後、まだ3年も経っておりませんが、設定来のリターン(Market Price)は12.84%となっております。
ポートフォリオの約85%が米国大型株ですから、株式が上昇局面ではS&P500インデックスの方がリターンは高くなりますが、下落局面ではJEPIの方がリターンは高くなり、下落幅も穏やかになります
(オプション・プレミアムを得られるため)。
以下はS&P500インデックスとリターンを比較したものですが、Market Price Return(インカムゲイン含めず)で比べて見てください。
2021年は株式市場が上昇局面でしたからS&P500インデックスの方が少し高いですが、2021年はJEPIの方が随分リターンが良いですね。

JEPIは、S&P500インデックスよりもボラティリティを抑えることができ、毎月安定した収益を得ることを可能にしています。
キャピタル・ゲインを優先されている方はS&P500インデックスで良いですが、インカム・ゲインも欲しいという方であれば、JEPIをポートフォリオに組み入れておいても良いですね。
毎月インカムゲインが貰えると嬉しいですからね(^^)

まとめ
- JEPIはキャピタル・インカム同時に狙えるETF
- 高配当で毎月インカムゲインが貰えるETF
投資戦略は様々です。
ぜひご自身に合った投資戦略でお金を増やしてください。
投資のご相談は、こちらからご連絡くださいませ。
著者プロフィール

-
投資アドバイザー
愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。
その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。
自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。
最近の投稿
投資2025.03.26なぜS&P500が下落するときに多くの投資家は後悔するのか
海外積立2025.03.21Harris Fraser (ハリス・フレイザー) では「今後が心配」
投資信託2025.03.18S&P 500時価総額加重指数と均等加重指数の乖離が大きく、市場の調整(下落)のリスクが高まっている
コラム2025.03.13シルバー(銀)価格は暴騰する可能性がある
この投稿へのトラックバック: https://media.k2-assurance.com/archives/12233/trackback