住友生命 ふるはーとJロードグローバルⅡ 5年ごと利差配当付指定通貨建終身保険(一時払い)(19)Ⅱ型

こんにちは、K2 College 松本です。

今回は住友生命の一時払終身保険ふるはーとJロードグローバルⅡを解説します。こちらは住友生命の商品ですが、都市銀行、地方銀行、信用金庫で販売されている商品になります。

銀行で死亡保障と貯蓄の両立ができると勧められています。

確かに死亡保障と貯蓄機能がありますが、どちらも中途半端という感じです。またこの商品の積立利率は毎月2回変更されるので契約した時期によって利回りは大きく変わります。さらに年齢によっても死亡保障の上乗せ額と利回りも変わります。

現在の積立利率がどれくらいなのか、また既に契約している場合は、保険証券を見て積立利率を確認してみましょう。

  • 動画解説
  • 住友生命は日本の4大生保の一角
  • 2年後から死亡保障が立ち上がる一時払終身保険
  • 解約返戻率は10年後で135%、15年後で156%
  • 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

動画解説

住友生命は日本の4大生保の一角

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会社概要

住友グループに属する保険相互会社で、総資産、経常収益、保険料収入で業界第4位、4大生保の一角(日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命)です。

前身会社である『日之出生命保険会社』が1907年5月に創業。1925年、住友合資会社が日之出生命保険株式会社の経営を引き継ぎ、1926年5月に商号を『住友生命保険株式会社』に変更した。第二次世界大戦後の財閥解体並びに「財閥商号の使用禁止等に関する政令」により、住友連携各社が「住友」の商号を名乗れなくなったため、1947年8月に『国民生命保険相互会社』を設立。1952年5月、財閥商号の使用禁止等に関する政令の廃止により、住友連携各社が再び「住友」の商号を名乗ることが可能となったため、同年6月、名称を『住友生命保険相互会社』に変更。2001年11月、株式会社三井住友銀行、三井住友海上火災保険株式会社、三井生命保険株式会社との全面提携について合意した。これを受けて、2002年12月、運用子会社5社統合による新会社「三井住友アセットマネジメント」のほか、2010年4月、三井生命との共同出資による生命保険子会社『メディケア生命』等が営業を開始している。

正式名称:住友生命保険相互会社
設立時期:1907年5月
営業拠点:87支社 1,451営業所(2021年3月末時点)
総資産:41兆940億円(2021年3月末時点)
エンベディッドバリュー(EV):4兆4,892億円(2021年3月末時点)

格付情報

S&P:A+ (2021年3月末時点)
R&I:AA- (2021年3月末時点)
Moody’s:A1 (2021年3月末時点)

ソルベンシーマージン比率

862.5% (2021年3月末時点)

歴史が長い会社は安心できますね。

日本の4大生保の一角なので、歴史もあります。
また、会社規模はもちろんですが、格付けソルベンシーマージン比率からも十分に信頼に値する会社と言えます。

2年後から死亡保障が立ち上がる一時払終身保険

終身保険 イラスト イメージ 英語

契約概要

商品名:ふるはーとJロードグローバルⅡ
正式名称:5年ごと利差配当付指定通貨建終身保険(一時払)(19)Ⅱ型
契約年齢:30歳〜90歳
払込期間:一時払
払込頻度:一時払
積立利率:契約時に契約から10年間と10年経過以降の数字が決まる(毎月1日と15日に更新)
積立利率保証期間:10年と10年経過以降
契約初期費用:なし

商品解説

一時払の米ドル建終身保険です。積立利率は契約時に契約から10年間と11年目以降の積立利率が決まります。契約から2年以内の死亡は「支払った保険料(米ドルベース)」か「積立金」の多い方が支払われます。災害死亡の場合は基本保険金額が支払われます。2年経過後は基本保険金額まで死亡保険金が立ち上がるようになっています。貯蓄目的で加入する方が多いと思いますが、2年経過後のタイミングで死亡保障が増えるので、健康上の理由で告知のある保険に加入できないけど死亡保障が欲しい人にとっては選択肢になります。あとは寝かしておくと積立利率に応じて金利が付いて増えていくイメージです。

ちなみに現在の積立利率は下記の通りです。*2023年7月16日〜2023年7月31日
10年:4.00%
10年経過以降:4.35

利率が4%以上あって、死亡保障も解約返戻金も増えるなら加入したいです!

米国金利の上昇で日本の外貨建保険も利率は高くなりましたが、それでも海外の比較すると劣っています。しかも実質利回りだと1%〜3%(年齢によって異なる)しかありません。
『新海外個人年金』なら実質利回りで4%〜6%くらいで運用できるものがあります。

解約返戻率は10年後で135%、15年後で156%

ご契約例は以下の通りです。

<契約例>

契約年齢:60歳 男性
基本保険金額:USD 250,780
保険期間:終身
払込期間:一時払

積立利率:4.00%(10年間)4.35%(11年以降) *2023年7月16日〜2023年7月31日の場合
一時払保険料:USD 100,000

上図のように2年経過すると死亡保障が基本保険金額USD 250,780になります。解約返戻金は下記になります。

一時払保険料:USD 100,000

<解約返戻金と返戻率の推移>
10年後(70歳):USD 135,320(135%)
15年後(75歳):USD 156,486(156%)
20年後(80歳):USD 177,602(177%)

このようになります。では『新海外個人年金』で同じ保険料を支払った場合を見てみましょう。

<新海外個人年金>

契約年齢:60歳 男性
保険期間:128歳
払込期間:一時払
全期前納保険料:USD 100,000

<解約返戻金と返戻率の推移>
10年後(70歳):USD 139,166(139%)
15年後(75歳):USD 207,483(207%)
20年後(80歳):USD 280,086(280%)

30年後(90歳):USD 550,836(550%)

貯蓄目線で考えたら10年以降の返戻率では新海外個人年金が上回るので、どちらが良いかは一目瞭然ですね。死亡保障の立ち上がりに関しては住友生命の方がいいですが、平均寿命までのことを考えたら新海外個人年金の方が多くの死亡保険金を残せるようになるので、確率で考えたらどちらを選ぶ方がよいかは自ずと答えがわかるでしょう。

15年後でもかなり違いますね。

契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

貯蓄と死亡保障を両立することで、どちらも中途半端になっています。死亡保障と貯蓄は分けて考え、別々に備えることでよりコスパが良くなりますし、管理や見直しもしやすくなります。

既に契約している場合はどうしたらいいでしょうか?

契約時期によって積立利率が変わりますし、目的に応じて適切なアドバイスは変わるので、私に直接ご相談ください。
※直接相談(無料)

まとめ

  • 加入するのはやめよう
  • 今契約していたら、内容を見て個別に判断するので、お気軽にご相談ください(無料)
  • 日本の保険で貯蓄や運用はしない

海外の保険であれば高い金利で運用ができます。詳しくは入門書を一読ください。
【入門書】保険で銀行金利の3600倍の金利をつけるための入門書

著者プロフィール

松本崇裕
松本崇裕
大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。

外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランコンサルタントとして6年3ヶ月勤務。

また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。

そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。

クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。

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