こんにちは、K2 College河合です。
本日は野村證券で新しく募集されている新商品『ウエリントン・企業価値共創世界株ファンド』の解説をします。名前から大体どんな投資先を選定していくのか想像つくとは思いますが、具体的にどのような過程で選定していくのか一緒に見ていきますしょう。
世界株ファンド、これまでにもたくさんあるので、そこまでの魅力が出せるのでしょうか。
皆さん、まずは米株インデックスですよね。それ以上にどのくらいのリターンを上げているのかも見ていきましょう。
- ウェリントン社とは
- 高ROEへ投資
- スチュアードシップを評価
- 過去の成績
ウェリントン社とは
ウェリントン社とはアイルランド本社で、100年近い歴史のある会社だそうです。資産残高が157兆円、全てのファンド(133銘柄)の9割がベンチマークを上回る収益(超過収益)をあげています。素晴らしいですね。
ウェリントン、初めて聞きました。
高ROEへ投資
ROE(自己資本利益率)の高い企業に投資するというのは、もう20年以上言われているファンド業界の常識なのですが、実際株価も高く推移してきました。
高いROEというのは25%以上の企業を言います。そうした企業の株への資金流入がここ2年で突出してくるようになってきました。
高いROEを長年維持するというのは大変なことのようで、20年でこれだけの企業が脱落しています。元々414銘柄合った高ROE企業も20年間でたった65銘柄になってしまってます。
結果論はわかりますが、じゃあそのROEを維持している企業をどう探すか、そうじゃないところを排除し、そうであるところだけ投資し続けることができるか、ですよね。
ですよね。実績という意味では、このファンド会社(ウェリントン)はそれをしてきたから勝率9割という結果が出ている、というのが実績でしょうね。
スチュアードシップを評価
2020年以前は株主利益最大化というのが資本主義の鉄則でしたが、2020年代に入るとESG、SDGsなどという言葉が出てきたように、株主以外のステークホルダーとも良い関係をとるというのが求められてきているようです。
スチュアードシップには3つのPが不可欠とのこと。
1)Peaople(人)
2)Planet(地球)
3)Profit(利益)
いずれも欠けることのないような企業を発掘するそうです。
これまた理想論はわかりますが、実績が・・・。
ウェリントン社の実績を評価するしかないですね。
過去の成績
新しい商品ではありますが、2019年からのモデルポートフォリオがあり、それによると・・・
リターン:14.1%
リスク:17.0%
という状況です。ベンチマークである世界株インデックスを大きく上回っています。
同一カテゴリ(世界株)におけるパフォーマンスはリターン、リスク、投資効率(シャープレシオ)、いずれにおいても上位に入っており、このファンド会社の優秀さを表しています。
上位組入銘柄を見てみると、知っている企業ではありますが、FAANGsのようなテック企業は上位に来ていません。
またセクターごとに見ると、意外にも金融が最も多く、ヘルスケア、資本材・サービスなどの比重も高いことから、本当に企業ごとにその業界で高ROEな企業を選んでいるようです。
これだけインデックスを上回っているとなると、投資したいなって思いますね。
ですね。これだけ実績のあるファンド会社が日本でも募集されてることがむしろラッキーでしょう。野村證券が顧客に長期投資させてあげられるといいですね(途中で売り勧誘しないといいですね)。
まとめ
- ウェリントン社は素晴らしい会社
- ベンチマークを大きくアウトパフォーム
- 世界株資産として投資しておこう
なかなか日本国内でオススメしたいファンドがありませんが、こちらのファンドは良さそうです。というかそもそも海外にはいくらでもある優秀なファンドが、日本のオンショアで募集することに合意をしてくれた(野村アセットマネジメントの成果)ということですね。
海外には優秀なファンドがたくさんあります。初めから直接海外(オフショア)へ投資することも検討しましょう。
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著者プロフィール
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<経歴>
青山学院大学国際政治経済学部国際経営学科ファイナンスコース卒業
中国天津南開大学漢語語言学院留学
野村證券にて4年半勤務、2008年リーマン・ショックの前日に退社
プライベートバンクを経て、2009年K2 Investment設立
2014年ボストン留学、2018年Paris留学
現在、K2 Holdings会長
<趣味>
ダイビング、クルージング、自然
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