第一生命のこれまでの不祥事 まとめ(2021年10月末現在)

こんにちは、K2 Collegeの野村です。
昨年10月に日本の保険業界を震撼させた事件がありましたね。
第一生命に勤務していた当時89歳の女性営業職員による「19億円搾取事件」。
保険業界としては前代未聞の事件として後にも先にも語り継がれるでしょう。

しかしそれでは終わりませんでした・・・。
そんな第一生命のこれまでの不祥事をまとめてみました。第一生命に加入されている方、第一生命の営業職員から保険を勧められている方はぜひご覧ください。

第一生命とは?

日本の生命保険会社。持株会社の第一生命ホールディングスの子会社で売上高(保険料収入)としては生命保険業界第2位である。(2020年9月現在)
現在の第一生命保険株式会社は、持株会社体制移行のために4月に設立された2代目。

<創立>1902年9月15日
<資本金>600億円
<健全性>
ソルベンシーマージン比率 955.4%(2021年6月末)
格付け AA−(保険金支払能力、R&I
    A+(S&P
<総資産> 38兆9,243億円
<実質純資産額> 9兆6,485億円
<資産の含み益> 6兆2,132億円
<保険料等収入> 2兆2,854億円(2020年4月~2021年3月)
<経営理念> お客さま第一主義「一生涯のパートナー」

<東京ディズニーリゾートとの関係>
第一生命は、東京ディズニーランド・東京ディズニーシーの参加企業(オフィシャルスポンサー)としても有名である。また「ディズニーオンアイス」の協力企業としても名を連ねている。
1986年から起用している広告のほかにも、顧客に無料で配布される販促品には、ディズニーキャラクターがふんだんに使用されている。「企業イメージCM」でも、家族と東京ディズニーリゾートがテーマになったものが放送されている。

実はずっと前から不祥事を繰り返していた?

そんな第一生命ですが、生命保険会社としては言わずと知れた大手ではありますが、実はずっと前から不祥事を繰り返してきました。

<第一生命の不祥事の歴史>

  • 2005年10月後半、各生命保険会社から相次いで保険金および給付金の不当不払いが発覚し、同社についても合計25件、2,327万円相当の不払いがあることが発表された。
  • 2006年6月24日、およそ1億5千万円、件数にしておよそ4万7千件の配当金不払いがあった事が判明。原因は配当金計算用プログラムの設計にミスがあったもの。これは1984年から2005年までに発生した不払いの合計であり、2004年2月にはこうした不払いがあることを同社は既に把握していたが、公表していなかった。
  • 2007年1月2日、大手生保4社(この中に同社も含まれている)が、医療特約関連で保険金の一部に不払いがあったことを発表。その後の同年1月16日、三大疾病に関する特約(特定疾病保険)において、約500件、15億円分の不払いがあったことが判明した(過去5年間における保険金の支払い事由に該当していたと推測される約1800件の契約から抽出した結果)。

その後、10数年は落ち着いたかなと思っていた矢先に2020年の例の事件が起きました。
同社の山口県を拠点にしていた営業職員が少なくとも顧客21人から計19億円を不正に集めていたという。同社は2020年7月3日、調査を経てこの職員を解雇。山口県警に詐欺容疑で刑事告発した。

しかし、これだけでは終わらず

また第一生命の社員が・・・もうこの会社ダメでしょ!

その後、和歌山県や福岡県、神奈川県の他、北海道と長野県でも元営業職員らによる金銭搾取事件が相次いで明らかになった。
北海道のケースは、旭川支社の60代の元営業職員が契約者3人から654万円を、長野県のケースでは松本支社の70代の元営業職員が8人から合計4836万円をそれぞれだましとっている。
2人の元営業職員はいずれも懲戒解雇となっているが、北海道は2012年から2018年まで、長野県のケースは2011年から2020年にかけてと、不正が長期間に及んでいることが特徴だ。
同社は現在、全契約者を対象とした伏在調査(他に同様の事案がないか調べること)に着手し、まずは出金を伴う手続きなど合計61万件を対象に調べた。
北海道と長野県の2事案はこの調査によって発覚したもので、不正を働いた営業職員が所属している営業拠点は全国に広がっていることから、今後の調査次第では新たな不正事案が出てくる可能性もある。

当然、このような職員は全体のごく一部に過ぎないと思いますが、ここまでくると

社内体制大丈夫?
社員教育はちゃんとできてるの?

などなど怒りを超えて呆れちゃいますね。仮に私が第一生命の保険に加入していたら、即解約していると思います。

(まとめ)日本の大手生保だから安心とは限らない

会社が大きいというのは、破綻の可能性としてみれば非常に低いかと思いますがだからといってお客さんにいい商品を提供しているかは別問題です。

そして、保険業界に関わらず大手企業がこうした不祥事を繰り返しても時間が経てば風化されるのも事実です。
日本の保険だから安心、海外の保険だから怪しいという方はこの事実をしっかり認識してご自身にとって最適な保険選びをして欲しいと思います。

特に日本の保険業界は未だに「G・N・P」(義理・人情・プレゼント)営業も多く、また改善してきて入るかもしれませんが報酬体系にも問題があるかと思います。
新規を取り続けないとメシが食えない、ノルマが無いようで有る・・・となると、こういった不祥事はまた何年後かに違ったケースで出てくるでしょう。

第一生命に加入されている方や保険の見直しを検討されている方のご相談はこちらからいつでもどうぞ!

まとめ

  • 第一生命は国内生保で第2位の売上高(保険料収入)
  • 不祥事の件数で言えば業界1位?というぐらい多い
  • 会社が大きいから安心とは限らない
  • 第一生命に加入している方はすぐに見直しましょう!


著者プロフィール

野村元輝
野村元輝
<経歴>
大学卒業後、大手宝飾品専門店に3年2ヶ月勤務。
生命保険業界の杜撰さに唖然として、世直ししたい一心で2006年6月から生命保険の代理店で生命保険の営業マンとして11年半勤務。

その傍らで、より顧客ニーズに立ったアドバイスがしたいと思い、2011年10月より個人事業として海外投資のアドバイスを開始。

弊社代表の河合と共通の知人経由で知り合い、その後弊社保険アドバイザー(K2 Assurance)として2017年12月より参画。

現在では、主に弊社パートナー(K2 Partners)向けに勉強会やセミナー講師、オンライン面談などを日々こなしています。
多くのパートナーが海外投資・海外保険のスペシャリストになるように日々サポートしております。

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