SBI 日本株4.3ブル〜SBIアセットマネジメント

こんにちは、K2 College編集部です。

今回は、SBIアセットマネジメント「SBI 日本株4.3ブル」を解説します。4.3倍レバレッジがかかっている日本株投資信託になります。日本の公社債に投資するとともに、株価指数先物取引を積極的に活用し、日々の基準価額の値動きが日本株式市場全体の値動きの概ね4.3倍程度となる投資成果を目指して運用をしています。

日本株ですか。一時期バブル後最高値更新かとニュースで見ましたが失速していますよね。

そうですね。日本株は単独で上がる事が少なく、米国や中国の株式に連動する事が多いです。

  • 日本株に4.3倍レバレッジで投資する投資信託
  • 直近1年で+125.39%のリターン

日本株に4.3倍レバレッジで投資する投資信託

ここで、投資先の解説をしたいところですが、「SBI 日本株4.3ブル」は投資先を明確に公開していません。目論見書、運用報告書などから読み取れた部分は、日経225先物、国債、社債への投資です。こちらの疑問点を運用会社であるSBIアセットマネジメントに問い合わせをしてみたところ、当初は短期公社債を信託財産の50%以上組入れる方針でしたが、金利環境などを勘案し現在は日経225先物のみで運用しているとのコメントでした。

日経225先物だけで運用しているならわざわざ投資信託にせず、自分で日経225先物を買うのと何が違うんでしょうか。

私も同じ疑問があります。日経225先物を自分で購入すれば、SBIアセットマネジメントに手数料を支払う意味がありませんよね。あとは目論見書に投資先が詳しく書かれていないというのも問題かと思います。

直近1年で+125.39%のリターン

2017/12/19設定ですが設定来で12.65%のプラスになります。これは設定来4年弱累積の数字であり非常に悪いパフォーマンスですね。直近1年のリターンが高いのは最初の基準価額から元々かなり下落していたからという理由があります。元々10000円で開始した基準価額ですが、コロナショックでの最低基準価額は1638円です。

さらに注意点もあります。

①ファンド費用が高い
レバレッジ型ということもありますので、手数料が高いです。

②投資先が日本株である
バブル期以降、やっと日経平均30000円を超えた事もありましたが、日本株自体にリスクがあると考えます。人口減少、GDP低下、平均所得は下がる一方で税金は年々上がっています。このような状況から日本株に未来を見出す事は難しいと感じます。

③償還リスク
レバレッジ型投資信託は通常の投資信託やインデックスに比べ償還リスクが高いです。4.3倍レバレッジの為、下がるスピードも早く一定以下の基準になると償還といって時価で清算される場合があります。(購入価格より下の基準価額で償還になれば強制的に損失確定となります)

うーん。レバレッジ型日本株にはリスクしか感じられませんね。

そうですね。投資はリスクとリターンを考えてする物ですが、リスクが大きくリターンも非常に悪いです。たまたま1年リターンはよかったですがこれはその前に基準価額が大幅に下がっていた為です。直近の数字だけ見て投資すると痛い目にあう可能性も高いです。

【まとめ】 レバレッジ型日本株への投資はリスクが大きくリターンも悪い

投資信託にはこういった状況の物がたくさんあります。直近の数字だけにとらわれず、設定来どうなのか、投資先はどこなのか正確に理解し投資していきましょう。

よくわかりました。気をつけます。

世の中にはよくない投資もたくさんあります。注意して見ていく目を持ちましょう。

まとめ

  • 日本株に4.3倍レバレッジをかけて投資できる投資信託
  • これから伸びそうな地域、業種を確認して投資しよう
  • 投資先を正しく選定しよう

オフショアからこれから伸びそうな地域、業種を選んで投資することができます。オフショア投資についてはこちらを参考にしてください。

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