こんにちは、K2 College 松本です。
今回は太陽生命の介護保険「たんぽぽα」を解説します。こちらは太陽生命の商品ですが、販売しているのは労働金庫です。
介護になったときが心配なので、入ろうかと考えています。
お気持ちは分かりますが、この保険には心配を解消するほどの保障がなく意味がないと思います。この記事で保障内容を確認していきましょう。
- 動画解説
- 太陽生命は主に個人向けの保険を販売している
- 介護になると介護年金を一生涯受け取れる保険
- 保険料以上の年金を受け取れるが上乗せが少なすぎる
- 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。
動画解説
太陽生命は主に個人向けの保険を販売している
会社概要
太陽生命は日本の生命保険会社で、株式会社T&Dホールディングスの子会社である。同じグループ会社に「大同生命」「T&Dフィナンシャル生命」があります。大同生命は法人保険、T&Dフィナンシャル生命は窓販商品、太陽生命は個人保険を主に販売しています。
設立:1948年2月
総資産:7兆6,932億円(2022年3月末時点)
保有契約高:24兆9,464億円(2022年3月末時点)
支社数:143支社、4営業所(2022年7月1日時点)
従業員数:内勤職員2,319名、営業職員8,534名(2022年3月末時点)
格付け情報
R&I:AA-(2021年7月時点)
S&P:A(2021年7月時点)
JCR:AA-(2021年7月時点)
ソルベンシーマージン比率
734.2% (2022年3月末時点)
聞いたことはありますが、あまり馴染みがない会社ですね。
たしかに認知度は低いと思います。イメージだけで判断するのは駄目ですが、格付け、ソルベンシーマージン比率からも信頼に値する会社と言えます。
介護になると介護年金を一生涯受け取れる保険
販売金融機関
- 九州労働金庫
- 四国労働金庫
- 静岡県労働金庫
- 北陸労働金庫
契約概要
商品名:たんぽぽα
正式名称:無配当利率変動型一時払終身生活介護年金保険(001)
契約年齢:20歳〜85歳
保険期間:終身
払込期間:一時払
予定利率:契約時の利率が30年毎に更改(最低保証:0.25%)*1
年金支払保証期間:20年(契約年齢20歳〜79歳)/15年(契約年齢80歳〜85歳)
最低一時払保険料:100万円(10万円単位)
診査:告知のみ
*1 契約年齢80歳〜85歳は15年毎に更改
保障内容
終身生活介護年金
公的介護保険制度により要介護2以上に認定されたとき、所定の要生活介護状態が180日継続したと医師により診断確定されると受け取れます。初回は基本年金額の5倍、2回目移行は基本年金額を生きてる限り受け取れます。支払保証期間は20年です。
*この商品には初回年金割増特則が付加されているので、基本年金額の5倍になります。
死亡給付金
死亡した時に受け取れます。
*高度障害状態では受け取れません。
商品解説
一時払の介護年金保険です。一時払で支払ったお金が契約時の利率で運用されます。利率は30年毎に更改されます。要介護状態になると生きている限り毎年介護年金が受け取れます。支払保証期間は20年で、支払保証期間中に死亡したときは、残りの期間分の年金が死亡保険金として支払われます。
死亡保険金もあって介護になったら一生涯年金を受け取れるなら、安心なので加入したいです。
ただ介護になっても支払った保険料に毛が生えた金額しか受け取れないので、加入しないほうがいいです。次のチャプターで確認しましょう。
保険料以上の年金を受け取れるが上乗せが少ない
契約例
60歳 男性
基本年金額:61.8万円
年金支払保証期間:20年
予定利率:1.71%(2024年8月1日〜8月31日)
保障期間:終身
払込期間:一時払
一時払保険料:1,000万円
<解約返戻金と返戻率の推移>
5年後:1,040万円(104%)
10年後:1,111万円(111%)
15年後:1,179万円(118%)
①介護にならずに死亡したとき
「一時払保険料」か「解約返戻金」のいずれか大きい方が死亡保険金として支払われます。
②介護になったとき
初年度は基本年金額の5倍の309万円を受け取れ、2年目以降は基本年金額61.8万円が生きてる限り毎年支払われます。年金支払保証期間は20年なので、年金支払保証期間中に死亡すると残存年数分の金額が死亡保険金として支払われます。20年間の合計で1,484万円は受け取れるということです。
一番恩恵を受けるシナリオは、介護になってできるだけ長く生き続けるという状況です。13年以上受け取れると一時払保険料を上回った金額になります。ただ介護期間の平均は5年くらいなので、13年以上も介護状態が継続する人は極々稀でしょう。
また年金支払保証期間の20年分を受け取っても1,484万円と約1.5倍にしかなりません。『新海外固定金利商品』なら10年預けるだけで1.7倍になりますし、途中で一部引出することもできます。しかも介護になる必要もありません。どちらが有利かは一目瞭然ですね。
介護期間を考えると大きく得するケースにはなりにくいってことですね。
その通りです。保険会社も商売なので仕方ありませんが、それなら元金を最初から運用してできるだけ増やしておいて、好きなタイミングで自由に使える方が安心できると思います。
契約はしない。既に契約している人は個別に相談してください。
介護になっても支払った保険料の一部を受け取っていくだけですし、まとまった資金が必要になっても年金でしか受け取れません。保険会社に自分の資金をロックされてるだけなので、絶対に契約はしないでください。介護に対する一番の備えは貯蓄をしておくことです。流動性が高く、堅い運用のできる『新海外固定金利商品』や『新海外個人年金』などで備えるのがよいでしょう。
『海外固定金利商品』と『新海外個人年金』について詳しく教えて頂きたいです。
下記の直接相談から資料希望とお問い合わせください。また皆さんの状況は一人一人違いますから、現在のご家族や資産状況に応じて個別でアドバイス致します。
※直接相談(無料)
まとめ
- 保障内容が心許ない
- 最初から増える運用をして介護に備えよう
- 今の契約を見直した方がよいかは、内容を見て個別に判断するので、お気軽にご相談ください(無料)
また日本の終身保険では無理ですが、海外の終身保険では実質利回り5%以上で資産形成をしながら、死亡保障も備えることが出来る『インデックス型海外終身保険』があります。詳しくは下記の入門書をダウンロード(無料)して一読ください。
※【入門書】家族のために死亡保障を準備するための入門書
また教育資金準備や貯蓄だけが目的の方は、下記の入門書を一読ください。
※【入門書】公的年金に依存しない自分年金を準備するための入門書
※【入門書】子供のためにベストな学資保険に入るための入門書
著者プロフィール
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大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。
外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランコンサルタントとして6年3ヶ月勤務。
また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。
そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。
クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。
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