インベスコ 世界消費関連成長株ファンド 〜インベスコ・アセット・マネジメント

こんにちは、K2 College河合です。

本日は野村證券の新商品インベスコ 世界消費関連成長株ファンドを解説します。世界株で運用する株式型ファンドですが、消費セクターに投資をするテーマ型となってます。

脱炭素、AIなど最近テーマ株が多いですね。

証券会社の販売戦略で投資信託のブームというのがありまして、なんでも上昇する相場、国ごとに絞る相場、その後にテーマ株のブームがきます。これまではハイテク株、FAANGs、次世代株というのがわかりやすいテーマでしたが、それも投資家の中では周知され、次の「ネタ」が欲しいというとことですね。

  • これからの消費トレンド
  • 投資事例
  • 投資すべきかどうか?

これからの消費トレンド

米国が富を増やしているというのもありますが、消費トレンドの主役は中国、インドなどの新興国。人口が多く、これまで低所得だった彼らが中間所得層になると、大きな消費の渦となります。その流れは今後も変わることなく、確実に世界の消費を押し上げ、物価高(インフレ)をもたらします。

ただし今後の消費はスーパーマーケットで生鮮食品を買うのとはまた違います。生鮮食品ならオンラインで、ゲームも動画を見るのもオンライン。自転車や車も買うのではなく、シェアリングを使います。そうしたのが当たり前の世代(ミレニアム・Z世代)がこれまでのベビーブーマー(団塊の世代)に代わり消費者の主役となっていきます。

消費のトレンドと言っても長期のものと短期のものがあります。テクノロジーの変化は長期トレンドに表れ、制度の変化、コロナのようなイベント、団塊の世代の短期的消費などは短期トレンドになります。

これまでも長期トレンドではTVからケーブルTV(日本ではあんまりでしたね)、サブスクのオンライン動画(Netflixなど)に移っていきましたよね。当然その間は株価が上昇しています。

同様のことが今後も言えます。これまでわざわざ店頭へ行って物を買っていた消費者も、このコロナを機にオンラインで物を購入するようになりました。日本ではZOZOが先行していたようですが、海外では高級ブランドを直接海外から消費者が買い付けます(ファーフェッチ)。私の世代(Z世代)ではゲームは本体を買ってソフトを挿すものでしたが、今はオンラインで対戦するのが主流のようですね。ついにはスポーツまでオンラインになってしまいましたw

ずっとそうなるとは思ってましたが、コロナで否応なくそういう生活になってきましたよね。一度慣れてしまうと、わざわざ不便なことをすることもないので、今後もこの生活スタイルが続きそうです。

そうなんです。そのためコロナ銘柄とも呼ばれたりします。そうなると今後は全てオンラインで世界中の消費者へサービス、商品を提供できるので、日本も海外も垣根ない戦いになっていきますよね。規制が届かないオンラインでは日本企業に勝ち目はないでしょう。

投資事例

2021.7時点のこのファンドの投資先がこちら。日本企業もなんと6.9%入っていますが、メインはやはり米国(70.7%)です。中国は中国市場用の企業(アリババなど)なので、そこへの投資ももっとしているかと思いましたが、習近平改革を避けるため、この時点では7.4%と比重が低くなってます。

投資先上位10銘柄を見てみると、ハイテク株ばかりではないのがわかります。短期トレンドの銘柄にも大きく投資していますね。ホテル、レジャー、不動産など、ハイテク色はかなりないところへの投資があります。

団塊の世代の消費とか、お金があると言っても私にはイマイチ感覚が掴めません。退職金が出て、年金が出て、お金を使う時間ができたと言っても、30,40代に比べたらそれほどお金を使わないのではと思ってしまいます。

お金を使う方向が違うので、両方の銘柄を同時に追うのはちょっと欲深いかもしれませんね。また我々も50代後半、60代、70代の投資家がクライアントでいますが、彼らは投資経験が豊富で資金もありますが、やはり余生がどれほど続くのかわからないという恐れもあり、お金を残しておかないといけないという意識もあります。30,40代のようにどんどん将来のために、家族のために消費をするというのとはまた違いますよね。

投資すべきかどうか?

これまでハイテク株への投資を十分にしているという投資家は投資してもいいでしょう。ただし短期トレンドはファンドマネージャーの主観が入りやすくもあり、このインベスコがそれに見合ったファンドマネージャーなのかどうかは私にもわかりません。もうちょっとこれまでの実績が欲しかったですね。

私は変わらず今後もハイテク株へ投資したいと思いました。

はい、そういう判断でいいと思います。テーマ株へはあくまでそういう投資をしたい方がすればいいと思います。

まとめ

  • テーマ株(消費)への投資は賛同できたらしよう
  • トレンドは今後も変わらずハイテク株

ハイテク株でも消費株でも所詮株ですから、良い時は上がるし、悪い時は下がります。特に今年(2022年)は欧米で利上げが予想され、米国だけでも5回上がるという話ですから、一度株式への比重を減らすことも考えましょう。その代わりに下げ相場でも変わらず絶対収益を出せるヘッジファンドオルタナティブへ投資をしましょう。オフショアで。

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著者プロフィール

河合 圭
河合 圭
<経歴>
青山学院大学国際政治経済学部国際経営学科ファイナンスコース卒業
中国天津南開大学漢語語言学院留学
野村證券にて4年半勤務、2008年リーマン・ショックの前日に退社
プライベートバンクを経て、2009年K2 Investment設立
2014年ボストン留学、2018年Paris留学
現在、K2 Holdings会長

<趣味>
ダイビング、クルージング、自然

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