グローバル資本市場では、2026年を中心にAIや宇宙関連、暗号資産関連企業の超大型株式公開(IPO)が視野に入りつつある。2025年末の時点でも投資家の期待は高く、巨額評価・調達が予想される企業群は世界経済の次なる成長テーマとして注目されている。
- OpenAI(オープンAI)|AIの旗手、最大1兆ドル評価も
- SpaceX(スペースX)|宇宙開発巨人、1〜1.5兆ドル評価の可能性
- Anthropic(アンソロピック)|AI競合、数千億ドル評価へ
- Databricks(データブリックス)|AI分析プラットフォーム、1000億ドル超評価
- Kraken(クラーケン)|暗号資産取引所のIPO候補
OpenAI(オープンAI)|AIの旗手、最大1兆ドル評価も

評価額・資金調達の最新状況
OpenAIは2025年末時点で約5000億ドル(約77兆円)評価とされ、投資家との交渉では最大7,500億ドル(約115兆円)評価で1000億ドル調達の可能性があると報じられた。 
IPOの見通し
• 投資家の間ではIPO評価額「1兆ドル(約154兆円)」級も想定されている。 
• 当初は2026〜2027年頃の上場が噂され、準備や構造変更の動きも見られる。 
• Microsoftが主要出資者として27%前後を保有しつつ、OpenAIは独自の収益成長戦略(企業向けAIサービス拡大)も進めている。 
ポイントとリスク
• AIインフラとモデル開発への巨額投資が必要で、収益化と利益率が評価の鍵。
• 規制や競合(Google、Anthropicなど)による値動きも留意すべき。
OpenAIはChatGPTの成功を足がかりに企業向けAIエンタープライズ市場へと進出しており、上場後の拡大性という成長期待から超大型IPO候補に位置付けられる。
SpaceX(スペースX)|宇宙開発巨人、1〜1.5兆ドル評価の可能性

評価額・IPO規模観測
SpaceXは2025年末時点で複数報道により約8000億ドル(約123兆円)評価とされているほか、IPO時には1兆ドル超〜1.5兆ドル(約154〜231兆円)評価水準を狙うという観測も出ている。 
IPOの可能性とタイミング
• IPOは2026年中〜後半に向けた準備が進行中。 
• 主要投資銀行へのピッチや二次株式売却など、市場向けの体制整備が進んでいるという報道もある。 
• 調達規模は30〜50億ドル超、場合によっては史上最大規模のIPOの一角となる可能性も指摘されている。 
事業の魅力
• 世界最大級の民間宇宙ロケット事業(Falcon, Starship)と衛星ブロードバンド「Starlink」。
• AI用途の宇宙データセンター展開やモバイルインターネット等、新興成長分野への投資が評価要因となる。
留意点
• 長期的な宇宙プロジェクトの資本集約性や、CEOの長期的な戦略との整合性が投資判断に影響する可能性がある。
SpaceXは**米国のみならず世界のIPO市場をけん引する潜在力を持つ「メガIPO候補」**として位置づけられている。
Anthropic(アンソロピック)|AI競合、数千億ドル評価へ

評価額・資金調達
Anthropicは2025年に複数回資金調達を行っており、シリーズFでは約1830億ドル(約28兆円)評価に達したという推計がある(非公式報道ベース)。 
IPOの見通し
• 2026年IPOの可能性が複数報道で示されている。 
• 大手法律事務所をIPO準備で起用しているとの観測もあり、市場参入の準備が進んでいる。 
市場の位置づけ
AnthropicはAIモデル「Claude」シリーズで企業向け展開を強化しており、AI分野でOpenAIに次ぐ位置を狙う存在。IPO後の成長余地が高く評価されている。
Databricks(データブリックス)|AI分析プラットフォーム、1000億ドル超評価

評価額と市場ポジション
Databricksは2025年の資金調達ラウンドで評価額1000億ドル(約15兆円)超の資金調達を完了し、AIデータ分析・機械学習プラットフォームの地位を強固にしている。 
IPO可能性
• 具体的なIPO時期はまだ公表されていないが、2026〜2027年頃の上場候補として市場が注目している。 
強み
• AIモデル、データ分析を統合したプラットフォームとして企業導入が進んでおり、大規模データ処理の需要増で評価が高まっている。
IPO実現で研究開発力と企業向け収益成長を投資テーマとした中大型IPO銘柄として存在感が強まる可能性がある。
Kraken(クラーケン)|暗号資産取引所のIPO候補

評価額と背景
暗号資産取引所Krakenは2025年の民間株式トレンドにおいて上位にランクされるほど人気が高まり、暗号資産セクターで個人・機関投資家双方の注目を集める存在となっている。 
IPO可能性
• 2026年を念頭にIPO候補として複数リストに挙がっている。 
• ただし規制環境や市場成熟度次第でIPO実現のタイミング・規模が大きく左右される分野でもある。
評価ポイント
仮想通貨市場全体の成長性、ブロックチェーン規制の進展、金融機関の参入などがIPO評価を左右する主要因。
非常に期待できそうな銘柄たちですね。
楽しみですが株式なので、思ったより勢いがなく下落するという可能性もあります。また今はどちらにしろ投資できないので、既に取引可能で元本確保されながらAI関連会社に投資できる『元本確保型ファンド(Magjificent7)』を始めておきましょう。
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まとめ:「巨額評価が動かすIPO市場」
2026年に向けたIPO市場は、これまで以上の大型上場が予想される「メガIPO景気」の幕開けとなる可能性が高い。特に**AI(OpenAI、Anthropic、Databricks)と宇宙(SpaceX)、暗号資産(Kraken)**という、次世代の技術・ビジネス領域が主要テーマとして浮上している。
• OpenAI:最大1兆ドル評価、世界最大級IPO候補。 
• SpaceX:1〜1.5兆ドル評価の可能性、IPO規模は史上級。 
• Anthropic:数百億ドル級評価で競争力あるAI株。 
• Databricks:AI分析プラットフォームの成長株。 
• Kraken:暗号資産取引所の市場参入候補。 
これらの企業が実際に上場するかどうか、IPO規模・評価額がどこまで膨らむかは世界経済の資金循環、金利環境、投資家心理など複合要因によって左右されるが、投資家の関心が極めて高まっているのは事実だ。
著者プロフィール

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投資家、現役証券マン、現役保険マンの立場で記事を書いています。
K2アドバイザーによって内容確認した上で、K2公認の情報としてアップしています。
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