タイムシェアの残骸 ― 売れ残り続ける“バカな投資家”の記念碑

タイムシェアは「少ない資金でハワイ不動産の一部を所有できる」「ホテルよりお得」「将来の資産になる」とうたわれてきた。
しかし、現実にはその**二次流通市場(セカンダリーマーケット)は壊滅的であり、価格は購入時の10分の1どころか“無料でも引き取り手がいない”**のが実態だ。
タイムシェアは投資ではなく、感情の金融商品化+継続的負債装置にすぎない。

  • タイムシェアの「投資」構造という幻想
  • セカンダリーマーケットの惨状
  • “バカな投資家”の心理構造
  • 構造的にリセールできない仕組み
  • 「自由」と「所有」は両立しない

タイムシェアの「投資」構造という幻想

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タイムシェアは、リゾートホテルの1室を1年を52週に分割し、
“1週間分の使用権”を複数人に販売する仕組み。
表面上は「所有」と言いながら、実際は不動産登記の裏付けも薄く、
資産ではなく利用権の前払いにすぎない。
しかも価格は1週あたり2万〜5万ドル、それに加えて年会費や管理費が永続的に発生する。
つまり買った瞬間にキャッシュアウトし、売ることも難しい。
本質的には「リゾート利用の前払制ローン」であり、投資とは呼べない。

セカンダリーマーケットの惨状

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現行の中古市場では、ヒルトン・マリオット・ウィンダムなど大手ブランドのタイムシェアですら、
**“$1で売れ残る”**ケースが大量に存在する。
理由は明快だ。
• 年間の管理費(Maintenance Fee)が上昇し続ける
• 宿泊予約が取りづらく、実質利用率が低い
• 為替・税制のリスクが重い
• 新規販売が常に続き、供給過剰
結果として、セカンダリーマーケットには買い手よりも“手放したい売主”が溢れている。
タイムシェア市場は、リゾートではなく処分コーナーと化している。

“バカな投資家”の心理構造

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購入者の多くは「毎年ハワイに行くし、ホテル代が浮く」と言う。
だが彼らが本当に計算しているのは、“思い出の価値”であって、キャッシュフローではない。
彼らの行動は「投資」ではなく、「旅行の前払い+安心感の購入」。
その錯覚をセールスは巧みに突く。
「人気物件です」「資産です」「将来売れます」という営業トークにより、
感情を金融用語で正当化させる構造ができている。
結果、彼らは「投資家」ではなく、「金融的に精算できない観光客」になる。

構造的にリセールできない仕組み

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タイムシェアには、設計上“出口”がない。
デベロッパー(開発会社)は再販市場に干渉せず、
むしろ新規顧客に対して「中古を買うな、新しい週を買え」と誘導する。
そのため中古価格は崩壊し、供給過剰の永久循環が生まれる。
さらに、相続時には権利と管理費の支払い義務も引き継がれ、
“負の遺産”として子世代に押し付けられるケースも少なくない。
投資どころか、次世代に負債を残す契約構造である。

「自由」と「所有」は両立しない

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真の富裕層は「行きたいときに、好きな場所へ行ける」自由を持つ。
一方、タイムシェア購入者は「決まった週にしか行けない」束縛を買う。
しかも年会費は上がり続け、予約システムは不便。
それは**“所有という名の不自由”である。
富とは選択肢の広さであり、固定された宿泊権ではない。
タイムシェアを持つことで自由を得た気になっている人ほど、
実際には経済的にも精神的にも縛られている**。

タイムシェアは所有した期になっているが、不自由なものを買わされているだけですね。

それを投資と勘違いしている人が一番勿体ないです。投資は投資、娯楽は娯楽と分けて管理しましょう。
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まとめ:タイムシェアは資産ではなく“未練の証”

タイムシェアの中古市場は、かつて夢を見た人たちの墓場だ。
そこに並ぶのは、不動産ではなく現実逃避の残骸。
“リゾート投資”という言葉を信じた瞬間、人は投資家ではなく観光客に戻る。
「使う自由」を「持つ責任」と取り違えた結果が、
このセカンダリーマーケットの惨状である。
ハワイに行くことは豊かさだが、ハワイを所有することは愚かさだ。
本当の贅沢は、所有しない自由を持つことにある。

著者プロフィール

K2編集部
K2編集部
投資家、現役証券マン、現役保険マンの立場で記事を書いています。
K2アドバイザーによって内容確認した上で、K2公認の情報としてアップしています。

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