三菱UFJ 純金ファンド(愛称:ファインゴールド) 〜三菱UFJ国際投信

こんにちは、K2 College河合です。

本日は世界中コモディティ価格が上昇していてインフレということで、コモディティの代表「金(GOLD)」へ投資をしているファンドの中で最も資産残高の多い三菱UFJ 純金ファンド(愛称:ファインゴールド)の解説をしたいと思います。2022年4月時点で約840億円の残高となってます。

「有事の金」ですね。今はロシアのウクライナ侵攻で一時的に上がってるんでしょうか?

そうですね、短期的にはそれもあり、ロシア上空を飛行機が飛べないことやロシアが輸出していた小麦、原油、天然ガスなどが不足したということで急激なインフレとなってます。ただ2020年3月のコロナ発生から、中国を発端とし、工場&物流が停止していたことで、世界中のあらゆるものが足りなくなっており、それがインフレへと繋がってます。

  • 動画解説
  • 過去1年+23.2%、3年+58.3%
  • コモディティ投資ならETFでいい

動画解説

過去1年+23.2%、3年+58.3%

このファンドは単純なもので、金の価格に連動していますから、金が上がっていればこのファンドも基準価額も上がります。2008年の金融危機の時、金が上昇したことが記憶に新しいですが、それ以降はずっと順調な株式相場が続いていたため、金はなかなかリターンの出る資産ではありませんでした。それが2020年のコロナから大きく上昇となり、このファンドも18,000円を超えてきています。

過去1年+23.2%3年+58.3%と最近は他の株式資産と比べても見劣らないリターンでした。

よく金は資産の1/10持っておこうと聞きますが、実際は金融危機以降10年間持っていても機会損失となっていたということですね。

はい、そうなんです。教科書通りに言えば、またサラリーマンの分散型ファンドマネージャーならとりあえず入れておこうと言ってくると思いますが、実際は必要なかった、ということになります。

コモディティ投資ならETFでいい

ではこれからもインフレになるから、コモディティ価格が上がるからこのファンドへ投資しておいた方がいいか?と言うとNO。このファンド、単に金ETFへほぼ100%投資しているので、最初から金ETFへ投資していれば、このファンドに払うコスト分(購入手数料、信託報酬など)、リターンが出ることになります。上のチャートの「参考指数」がそれですね。

金ETF、調べてみます。

あとはコモディティへ投資しているヘッジファンドであれば、レバレッジをかけてリターンを出してくれますし、金に限らずいくつかのコモディティへ分散投資してくれます。またコモディティがいつか下がる時にはショート(空売り)をすることで、そこでもリターンを出してくれます。

ヘッジファンドの選択肢は日本国内の証券会社にはほとんどないので、海外で、オフショアで投資をしてくださいね。

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まとめ

  • 金、コモディティ価格はまだ上がる
  • 投資するならETFかヘッジファンド
  • ヘッジファンドなら海外で投資(オフショア)
  • 積立でもコモディティ資産を入れておこう

ご自身の積立(iDeCo、つみたてNISA、401k)でもコモディティ資産が入っているかをチェックしましょう。選択肢があれば、すぐに10%くらい選択を。選択肢がなければ海外積立で投資しておきましょう(2022年4月時点のアドバイスです)。

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著者プロフィール

河合 圭
河合 圭
<経歴>
青山学院大学国際政治経済学部国際経営学科ファイナンスコース卒業
中国天津南開大学漢語語言学院留学
野村證券にて4年半勤務、2008年リーマン・ショックの前日に退社
プライベートバンクを経て、2009年K2 Investment設立
2014年ボストン留学、2018年Paris留学
現在、K2 Holdings会長

<趣味>
ダイビング、クルージング、自然

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