富国生命 個人年金保険みらいプラス 〔災害死亡給付金付個人年金保険〕

富国生命保険 フコク生命 個人年金 みらいプラス メリット デメリット 比較 返戻率 シミュレーション パンフレット

こんにちは、K2 Collage 松本です。

今回は富国生命の「個人年金保険みらいプラス」を解説します。

友達と話していて、老後資金準備の為に個人年金を始めようと考えています。

いきなり結論になってしまいますが、やめた方がいいです。貯蓄の方法は保険だけではありません。老後資金準備でしたら他にもっと効率の良い手段がありますので、一緒に確認していきましょう。

  • 動画解説
  • 歴史は長いが規模は中堅
  • 普通の個人年金保険
  • 年金受取返戻率は45年で102.4%、実質利回りは0.10%
  • 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

動画解説

歴史は長いが規模は中堅

会社概要

日本国内の保険会社としては、長い歴史を持つ会社です。元来は根津嘉一郎が興した徴兵保険会社であり、富国徴兵保険(通称:富国徴兵)と称していた。

戦後、生命保険会社に転換。旧根津財閥系企業に属すが、のちに日本勧業銀行と親密な関係を築き、「勧銀十五社会」(のちに第一勧銀グループとなる)のメンバーとなる。このため、現在も同行の後身である「みずほコーポレート銀行」と「みずほ銀行」が属すみずほフィナンシャルグループとは親密な関係を保っている。また、旧安田生命保険(現明治安田生命保険)とも親密な関係であり、同社の合併までは顧客サービスなどの面で提携を行っていた。

2006年(平成18年)に共栄火災海上保険株式会社(以下「共栄火災」)と業務提携。 共栄火災の子会社だった共栄火災しんらい生命保険株式会社の株式の80%を譲り受け、2008年(平成20年)2月1日、「フコクしんらい生命保険株式会社」に社名変更した。

設立:1923年11月
総資産:7兆1,579億円(2021年3月31日時点)
保有契約高:24兆7,643億円(2021年3月31日時点)

格付情報

R&I:AA-(2021年7月時点)
S&P:A(2021年7月時点)
Moody’s:A2(2021年7月時点)

ソルベンシーマージン比率

1,261.6% (2021年3月末時点)

あまり聞かない会社ですが、大丈夫でしょうか?

歴史は長いのですが、知らない方が多いかと思います。最近では俳優の斎藤工さんが出演しているCMがあるようです。

会社規模としては中堅くらいですが、格付けソルベンシーマージン比率からも信頼に値する会社です。

普通の個人年金保険

契約概要

商品名:個人年金保険みらいプラス
正式名称:災害死亡給付金付個人年金保険
契約者年齢:0歳〜55歳

据置期間:5年、10年
年金受取方法:確定年金(5年、10年)、10年確定年金(前厚型)、一括受取
払込頻度:月払、半年払、年払

保障内容

  • 契約者が保険料払込期間中に死亡した時は、それまでに払った保険料が死亡保険金として受け取って契約は終了。
  • 満期になると年金原資を一括で受け取るか、確定年金(5年、10年)10年確定年金(前厚型)として受け取れる。

商品解説

ごくごく普通の個人年金保険です。年金開始年齢を決めて、その年齢まで保険料を払い込み、年金は確定年金を選択できます。また支払った保険料を年金開始まで据置期間を設けることで返戻率を高くすることもできます。

国の年金だけでは不安なので1つくらい入っておくほうが良いと思っているのですが、どうなんでしょうか?

もちろん国の年金はアテにできないので、何かしら備えをしておかないといけませんが、返戻率が残念な結果になっています。次のチャプターで返戻率や実質利回りを確認してください。

保険用語については下記のリンクで詳しく解説しています。
『予定利率』『積立利率』『利回り』とは?

年金受取返戻率は45年で102.4%、実質利回りは0.10%

HPに記載されている10年確定年金(前厚型)を見ていきましょう。

契約例 10年確定年金(前厚型)

契約者年齢:25歳
基本年金額:60万円

払込期間:55歳
据置期間:5年
年金受取開始:60歳
年金受取:10年確定年金(前厚型)
払込頻度:月払

月額保険料:30,000円
総支払保険料:10,800,000円

前半5年間の基本年金額:1,475,700円
後半5年間の基本年金額:737,900円
総受取年金額:11,068,000円

返戻率:102.4%
実質利回り:0.10%

保険料を30年間支払い、5年間寝かせて、10年間かけてゆっくり年金受取にしても2.4%しか増えません。トータル45年の時間を使ってこの結果は流石に酷すぎます。

日本は低金利とよく聞くから仕方ないですね。ちなみに、もっと効率良く貯める方法はあるのでしょうか?

はい、あります。
15年で140%、20年で160%の返戻率が保証されている元本確保型プランや、より積極的に運用して増やしていく変額プランなどがあります。

老後資金の備え方ついては、下記の入門書にまとめているのでダウンロードして一読ください。
※『海外積立入門書(マニュアル)』はこちら(無料)【NEW】

契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

何十年もの時間を使って数%しか増えていないのは勿体ないです。時間は有限なので、少しでもお金が働きやすい場所に置いてあげましょう。複利の効果を上手く使えば30年後には何倍もの資産にすることができます。

「保障は保障、貯蓄は貯蓄」と分けて準備しましょう。

既に加入している場合はどうしたらいいでしょうか?

契約内容によって「継続」「減額」「払済」「解約」と適切なアドバイスは変わるので、私に直接ご相談ください。

※直接相談(無料)

まとめ

  • 加入するのはやめよう
  • 契約している方は見直した方がいいので、お気軽にご相談ください(無料)
  • 日本では保険で貯蓄はやめよう(個人年金保険はしないで)

また、まとまったお金がある場合は下記の入門書も効率の良い資産運用ができるので一読ください。

『海外個人年金入門書(マニュアル)』はこちら(無料)【NEW】

『海外投資入門書(マニュアル)』はこちら(無料)【NEW】

著者プロフィール

松本崇裕
松本崇裕
大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。

外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランナーとして6年3ヶ月勤務。

また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。

そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。

クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。

この投稿へのトラックバック: https://media.k2-assurance.com/archives/5680/trackback