太陽生命 わくわくポッケ 無配当こども保険(17)

こんにちは、K2 Collage 松本です。

今回は太陽生命の学資保険「わくわくポッケ」を解説します。育英年金付きの学資保険なので『こども保険』と業界では呼ばれています。

子どもができたので、学資保険に加入しようと考えています。保障が手厚いのでこの保険にしようか検討中です。

お子さんの教育資金準備ということですね。まずは今回の学資保険がどのような商品なのか、そして学資準備はどのような方法で備えるのが良いかを確認していきましょう。

  • 動画解説
  • 太陽生命は主に個人向けの保険を販売している
  • 保障内容が手厚い学資保険
  • 満期返戻率は20年で64.2%、実質利回りは-7.07%
  • 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

動画解説

太陽生命は主に個人向けの保険を販売している

会社概要

太陽生命は日本の生命保険会社で、株式会社T&Dホールディングスの子会社である。同じグループ会社に「大同生命」「T&Dフィナンシャル生命」があります。大同生命は法人保険、T&Dフィナンシャル生命は窓販商品、太陽生命は個人保険を主に販売しています。

設立:1948年2月
総資産:7兆6,932億円(2022年3月末時点)
保有契約高:24兆9,464億円(2022年3月末時点)
支社数:143支社、4営業所(2022年7月1日時点)
従業員数:内勤職員2,319名、営業職員8,534名(2022年3月末時点)

格付け情報

R&I:AA-(2021年7月時点)
S&P:A(2021年7月時点)
JCR:AA-(2021年7月時点)

ソルベンシーマージン比率

734.2% (2022年3月末時点)

聞いたことはありますが、あまり馴染みがない会社ですね。

たしかに認知度は低いと思います。
イメージだけで判断するのは駄目ですが、格付けソルベンシーマージン比率からも信頼に値する会社と言えます。

保障内容が手厚い学資保険

契約概要

商品名:わくわくポッケ
正式名称:無配当こども保険(17)
契約者年齢:18歳〜65歳
被保険者年齢:0歳〜10歳(20歳満期)、0歳〜12歳(22歳満期)
保険期間:20歳、22歳

保険契約型:Ⅰ型、Ⅱ型
払込期間:15歳、18歳
払込頻度:月払、半年払、年払
出産前加入:出産予定日の140日前から可能

保険契約型の違い

保障内容

主契約

  • 契約者(親)が死亡や高度障害になったときは、以後の保険料の支払いが免除されます。ただし、祝金は通常通り受け取れます。さらに、育英年金として基本育英年金額が保険期間満了まで受け取れます。
  • 被保険者(子)が死亡した時は、被保険者の年齢と契約経過時期に応じた死亡保険金を受け取って契約は終了。
  • 何事もなく祝金を受け取る所定の年齢を迎えると祝金を受け取れ、最後に満期日を迎えると満期保険金を受け取って契約は終了です。

特約

無配当育英年金特約

契約者(親)が死亡や高度障害になったときは、育英年金として基本育英年金額を保険期間満了まで受け取れます。

無配当就業不能保障付育英年金特約(17)

契約者(親)が死亡や高度障害になったとき、または所定の就業不能状態が180日以上継続したとき、公的介護保険制度により要介護2以上に該当したときは、育英年金として基本育英年金額を保険期間満了まで受け取れます。

無配当こども保険総合保険料払込免除特約(17)

契約者(親)が所定の状態になられたときに以後の保険料のお払い込みを免除されます。

無配当こども保険入院特約(17)

被保険者(子ども)が入院したときに給付金を請求できます。

無配当こども保険手術特約(17)

被保険者(子ども)が手術や放射線治療をしたときに給付金を請求できます。

無配当こども保険医療一時金特約(17)

被保険者(子ども)が入院や骨折したときに入院一時金を請求できます。

商品解説

保険期間は2種類(20歳、22歳)から選択でき、保険料の払込期間はそれぞれ15歳と18歳になります。保険契約の型にはⅠ型とⅡ型があり、基準学資金の50%を15歳に受け取るかどうかの違いです。そして基準学資金の100%を18歳で受け取り、満期を迎えると満期金として基準学資金の100%または20%を受け取れます。

そして契約者(親など)が万一(死亡や高度障害)の時には、保険料の支払いが免除されますが、学資金は契約通り受け取れます。さらに養育年金が支払われるタイプの学資保険なので、保障は手厚いのですが、そのぶん貯蓄性(返戻率)は低くなります。

万一の時の保障がしっかりしているのは安心できますね。

ただ貯蓄性が低すぎるのが問題です。次のチャプターで返戻率などを解説します。

満期返戻率は20年で64.2%、実質利回りは-7.07%

HPに載っている「Ⅱ型の20歳満期プラン」で契約例を見ていきましょう。

契約者年齢:30歳 男性
被保険者年齢:0歳
基準学資金額:100万円

保険契約型:Ⅱ型
保険期間:20歳
払込期間:15歳
払込頻度:月払
保険料:21,620円


総支払保険料:3,891,600円
学資金受取額:2,500,000円
返戻率:64.2%
実質利回り:-7.07%

養育年金が受け取れるタイプの学資保険の場合、どの会社も返戻率は70%前後になります。それだけ保障の費用に保険料が充てられているということです。貯蓄性を優先する学資保険でも返戻率は103%前後です。

学資保険で返戻率と保障どちらを優先するのがよいのでしょうか?

日本の学資保険ではどちらも中途半端になってしまいます。
貯蓄と保障を分けて備えることでどちらもより良い内容にすることができます。

貯蓄方法については、下記のページに分かりやすくまとめているので一度ご覧ください。
※大切なお子さまのために、海外積立(元本確保型プラン)で学資準備

契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

学資保険の特徴は、死亡保障と貯蓄の両立をすることですが、日本の学資保険は貯蓄性が低いのでオススメできません。貯蓄と保障を分けて別々に備えることで、どちらも学資保険より保障額と貯蓄性を高めることができます。

万一の保障はどの保険で備えるのが良いのでしょうか?

一般的には収入保障保険で良いと思います。年齢、喫煙の有無、健康状態によってコスパのよい商品は変わるので、下記から私に直接相談して頂ければ、あなたにとって1番良い保障と教育資金の備え方をアドバイス致します。

※直接相談(無料)

まとめ

  • 加入するのはやめよう
  • 契約している方は見直した方がいいので、お気軽にご相談ください(無料)
  • 日本では保障と貯蓄は分けて契約しよう(学資保険はしないで)

著者プロフィール

松本崇裕
松本崇裕
大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。

外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランナーとして6年3ヶ月勤務。

また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。

そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。

クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。

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